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こうしゅうおにがわら
江戸時代中期より、南アルプス市若草の加賀美地区で作られています。伝統技法を用いてすべて手作業で作られる瓦は、厳しさと優しさがミックスされた表情が人気。大小さまざまなサイズがあり、一家のお守りとして好評です。
主な産地
南アルプス市加賀美
指定年月日
平成7年1月(山梨県郷土伝統工芸品)
主な原料
瓦粘土
南アルプス市加賀美地区の瓦づくりの起源は、数百年前からといわれています。江戸期の1716年(享保元年)頃に三河から取り入れられた製造技術により生産量が増加。幕末の甲府城修築のときは、瓦御用をつとめるなど古い歴史と伝統をもっています。
瓦づくりが始まった理由には、この地域が御勅使川扇状地の先端で、粒子の細かい粘土層が露出していたことや、良質の水が容易に得られたことなどが挙げられます。明治36年に国鉄中央線が開通した後は県外まで販路を拡大。最盛期の昭和25年頃には工場が約40軒を数え、品質、生産量とともに県内随一を誇っていました。
しかし交通手段の発達や後継者不足、競争激化などにより、甲州鬼瓦の製造は徐々に衰退。平成元年には全ての工場が閉鎖に追い込まれました。約300年の歴史と伝統技術を後世に伝えていくため、平成元年に今までの伝統技術を使った甲州鬼面瓦を開発、平成10年には若草町瓦会館を設立し、現在に至ります。
起源は、江戸時代享保年間(1716年〜1736年)に三河の職人から技術を学んだのが始まりとされています。若草地区で生産されています。
全て手作り製品のため、製品ごとに表情が異なります。
又、原型は彫刻家の柳本伊左雄先生(身延山大学教授、彫刻家)によるものであり、鬼のもつ厳しさと能面のもつ優しさをミックスされた鬼面瓦として人気を博しています。
家内安全、商売繁盛など、一家のお守りとして好評です。
製品は大型(30c×ばつ30cm)から、キーホルダーまで10数種のタイプを揃えています。
土練りやかけかぶり、みがきなどの伝統技法で作られる鬼瓦。その表情は災いを追い払う気迫に溢れています。
瓦用の粘土を手と足で練る
粘土を針金で長方形に切り1枚1枚重ねていく
切った粘土をかけやぶりで接着させ、たたきを使い平らにする
日かげ干しで2〜3日乾燥させる
口、目、鼻、ツノ等をつけ全体を仕上げる
2〜3日後に天火に干し十分乾燥させる(15日間)
製品を均等にカマに詰め1150°Cで20時間焼成しその後一旦冷却し燻化させる
若草瓦会館
住所
山梨県南アルプス市加賀美2605-5
電話番号
055-283-5870
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