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おやこだるま
全国でも珍しい子どもを腹に抱えたユニークなスタイルのだるまです。子なのにヒゲがあるのは、親よりも立派になってほしいという親心から。独特な愛らしい姿で人気を集めています。
主な産地
甲府市
指定年月日
平成7年1月(山梨県郷土伝統工芸品)
主な原料
市川三郷町産だるま紙、胡粉(ごふん)
甲州だるまは約400年の昔、当時甲府市上一条町に住んでいた武井八衛門が、武田信玄の顔を模して作り始めたと伝えられています。
その後(1735年頃)、五代目八衛門が現在の親子だるまを考案し、現在にいたります。
一般のだるまとの相違点は
一、白いだるまであること
二、だるまの腹に子だるまがあること
三、親の目は神棚に上げた時拝む人の目とだるまの目が合うようにできていることです。
真中にある子供の目は、子供の未来はもちろん、自分で目標を持ち思った道を真っ直ぐに歩んでほしいと願う親心が込められています。
全国でも珍しい子どもに関係した「子宝祈願安産祈願」「子どもの成長」「子どもの出世」など、親が子を思う心を託して制作されています。
張りのある市川三郷町産のだるま紙を使うことで、くっきりとした造形が可能となっています。
親心を表現した親子だるまは、一つ一つ丁寧に作られています。
松の木をだるまの形に彫る
だるま用に特別に漉いた紙を一昼夜水に浸した後、余分な水分を切る
木型の形に合わせ上を千切り、良くもんで柔らかくし、背面から順に貼っていく
これを3〜4回繰り返す
布糊の溶液を塗布した後、地野平で形を整え、天日乾燥させる
だるまに切り込みを入れ、木型から外す
胡粉で下塗りを行った後、全体に色を塗っていく
金粉にて胴体の模様を入れる
目、眉、ヒゲ、口などを描き入れる
民芸工房がくなん
住所
山梨県甲府市池田2丁目4-5
電話番号
055-252-7661
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