本センターは、陶磁器をはじめとするセラミックス専門の公設試験研究機関であり、『
昭和5年の開設以来、地場産業への貢献を第一に、産地の皆様のニーズに応じて、技術相談・支援や依頼分析・試験・調査、研究開発、人材育成、及び技術情報の提供などを日々重ねてまいりました。
昨今、全国的に人口減少による市場の低迷が続く中、本県の窯業を取り巻く環境は厳しいものがあります。全国の陶磁器産地も厳しい経営環境にはありますが、特に本県は他産地に比べ、食器関係の出荷額が大きく、その影響を大きく受けております。
そのような中、本県では、「人・産業・地域を結び、新たな時代を生き抜く力強い長崎県づくり」を基本理念とする「長崎県総合計画 チェンジ&チャレンジ2025」の取組を令和3年度から始めており、様々な施策を積極的に展開しております。
当センターとしても、従来の産地支援に加えて、セラミックスに関わる技術革新を生み出し、新素材・新商品の開発やIT導入による生産性の向上へ挑戦するなど、地場産業の振興につなげることを目指してまいります。
そのためには、所員一人ひとりが、現場主義の徹底を通じて、自らの業務が企業の皆さま、また地場産業の振興にとって、どのような効果をもたらすのかといった「成果」をこれまで以上に意識し、こだわりをもちながら業務を行うことが重要だと考えております。
これからも、地場企業の皆さまのニーズに適切に対応し、信頼される窯業技術センターであり続けるよう努力いたしますので、引き続き、ご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
令和5年4月1日
長崎県窯業技術センター 所長 小田口 裕之