都市計画道路 長崎時津縦貫線 都市計画変更説明会
日 時 令和 6 年 7 月 21 日(日曜日)10:00〜11:30
会 場 長崎県庁(大会議室 C)
参 加 者 23 名
[ ご 意 見 ・ ご 質 問 ]
1工程とスケジュールについて
参加者 説明資料 P26 のスケジュールについて、仮に「5用地測量と物件調査」、「6用地
協議」、「7調印と用地手続」がスムーズに進んだと仮定した場合、工事着手はい
つ頃になるのか、目処を教えてほしい。
長崎県 「5用地測量と物件調査」および「6用地協議」については来年度(令和7年度)
から順次着手したいと考えている。
工事着手については用地買収等に左右されるため明確な時期を提示できない
が、
「9供用開始」については令和 18 年度の完成を目指している。
2トンネルおよび土被り関係
参加者 トンネルを掘るとのことだが、江里町周辺は崖が多い。トンネル工事によって、
がけ崩れが発生した際の補償はあるのか。
長崎県 工事着手前から調査を行い、事故が発生しないように最善を尽くす。トンネルの
上部など工事の影響が考えられる箇所ついては、事前調査を行い、建物等の状況
を把握して施工を行う。万が一トンネル工事に起因して影響が生じた場合は補償
を行う。
参加者 トンネルの深さによって、上にある住宅の立ち退きの必要性などが決まるのか。
長崎県 トンネル上部の土地は、トンネルの保護領域と地表からの限界深度によって以下
の3パターンに分類される。
土被りが薄い箇所についてはii)またはiii)が想定される。
i)トンネルの保護領域が限界深度より深い場合
→用地買収は不要
ii)保護領域が限界深度内に影響し、且つ地盤面より下に存在する場合
→用地買収は不要だが土地利用に制限あり(区分地上権の設定)
iii)保護領域が地盤面より上にある場合
→用地買収が必要
どのパターンになるかは、
「5用地測量と物件調査」および「6用地協議」の段階
で判明するため、その際にご相談させて頂く。
3交通渋滞について
参加者 国立社会保障・人口問題研究所によると、2050 年の長崎県の人口減少率は 33.8%
との予測が出ているが、
道路が開通したときの将来交通量の予測を教えてほしい。
長崎県 2040 年時点で約 23%人口が減少し、交通量が約 10%減少すると予測している。
参加者 長崎時津縦貫線ができることによって、
松山 IC 周辺や起点の茂里町周辺でさらに
渋滞が大きくなるのではないかと懸念している。また、長崎新聞社前はいろいろ
な道路が集まり、現在信号制御で振り分けを行っているが、長崎時津縦貫線開通
後に、朝夕の混雑する時間でどのような信号制御を行うか示してほしい。
長崎県 長崎新聞社前が混雑しており、梁川公園方面へ朝夕混雑していることについては
こちらでも把握している。しかし、市の北部から往来する交通は長崎時津縦貫線
を利用することが予測されるため、交通混雑への対応ができると考えている。
4松山平和運動公園への影響について
参加者 長崎市民総合プールはいつごろ移転するのか。
長崎県 スポーツ施設の再配置については、長崎市で「平和公園再整備基本計画検討委員
会」を設け検討中である。プールの移転の時期については、道路事業への支障が
ないように長崎市と協議をしていきたい。
長崎市 「平和公園再整備基本計画検討委員会」及び「再検討部会」から本市への中間報
告が令和 6 年 6 月 7 日に提出されている。その結果を基に、プールの再配置先な
どについては、本市が適切な時期に判断し、決定したいと考えている。
参加者 プールが先に移転して、道路の供用開始まで期間が空くことはないのか。
長崎県 道路事業によってプールを移転するため、プールが移転して道路ができないとい
うことはない。工事のタイミングに併せて適切な時期にプールを移転する。
5道路の構造・ルートについて
参加者 平和運動公園の景観、平和ゾーンとしての立場を踏まえて、平和公園に道路をつ
くることに反対している。滑石から小江原や福田方面へコースを変え、外環状線
のようにできないか。
長崎県 令和3年の都市計画決定時に同様の考えが意見書として提出されているが、令和
3 年の都市計画審議会にて県の意見が承認されている。詳しくは県 HP にて内容
を確認してほしい。
参加者 今日もらった資料では、よほどの理解力がないと理解できない。わかりやすい資
料をつくってほしい。
長崎県 今回は、今まで図面のみで説明していたものを、より理解してもらえるように立
体的なイメージ動画を用いて説明するといった工夫を行ったが、今後もわかりや
すい説明するよう検討していきたい。
参加者 松山の高架橋はなくなった方が景観的にすっきりするのではないか。
長崎県 昭和町から来る諫早方面からの交通量が一定残るため、廃止は考えていない。
参加者 ルートについて、供用開始まで時間が十分あるため、もっと検討してほしい。
長崎県 令和 3 年度の都市計画決定の際にも地元説明会を行って、意見について回答し、
都市計画審議会で議論を経てこのルートを決定している。正式な手続きを踏んで
決定していると考えている。
参加者 平面図のみでは高さがわからないため縦断図を示してほしい。
長崎県 縦断図を会場後方に準備しているため、そちらを確認してほしい。
参加者 縦断図を見たが全くわからない。
茂里町で橋から降りて再び原爆病院の前で登る。
まるでジェットコースターのようだ。模型や CG などを作成して、道路ができる
とどうなるのか、
下から見るとどう見えるかを立体的にわかるようにしてほしい。
長崎県 長崎時津縦貫線の茂里町へ降りる際の勾配は、浦上川線の原爆病院から長崎駅方
面へ登る勾配と同じ 7%である。
道路構造の基準に則っているため、
問題ないと考
えている。
下から見るとどう見えるかについては、今後の説明会で再度説明したい。
参加者 今は平和公園からの稲佐山への景観しか配慮していない。しかし場所によって稲
佐山が見られなくなるところがあるのではないか。
長崎県 長崎市の景観計画における高さ制限に則って設計している。しかしその他の場所
については条例等で定められていないため、配慮していない。
6補償関係について
参加者 事業によって立ち退く必要がある場合、どこに移転すればいいのか。
長崎県 移転場所は、基本的に住民の方に決めていただく。また県も可能な範囲でお手伝
いさせていただく。
参加者 長い間住んでいる人が移転するとなった場合、地域に愛着があると思う。それに
対して精神的な負担に対する補償はあるのか。
長崎県 精神面での補償はない。しかしなるべく負担がないように寄り添っていきたい。
7その他
参加者 管理幅は何に使われるのか。
長崎県 維持管理を行うためのスペースとして利用する。
参加者 隅切りとは何か。
長崎県 道路を曲がりやすくするために設けられる、道路と道路との接続部の角がの削ら
れている区域のこと。
参加者 立体的イメージ動画は Youtube で見ることはできないのか。
長崎県 県の HP 上で公開できないか検討したい。
参加者 都市計画の変更2については、当初の想定より岩盤が弱かったため、ロックボル
トが必要になり管理幅が大きくなっているということか。
長崎県 ロックボルトは一般的には必要なものである。令和 3 年ではロックボルトの必要
な長さが未定であったため、最低限の幅で都市計画決定を行っていた。設計を行
いロックボルトの長さが確定したため、必要な幅を確保した。

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