食品ロスの現状
「食品ロス」とは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のことをいいます。食べ物を捨てることは単純にもったいないというだけではなく、環境にも悪い影響を与えてしまうことになるので減らしていく必要があります。
日本の「食品ロス」の量は年間600万tになっています(平成30年度)。これは日本人1人当たり130gで、毎日一人ひとりがお茶碗一杯分のご飯を捨てているのとほとんど同じ量になります。
食品ロスが引き起こす問題
食品ロスが引き起こす問題として、大きなものとして環境問題、食料問題があります。
環境問題ですが、食料を生産する際には多量のエネルギーを消費しています。また、食品は水分を多く含むため、焼却処分の際に余分なCO2を排出します。さらに、費用面でも多額の経費がかかります。
食料問題ですが、現在、世界で約8億人、世界の約9人に一人が栄養不足といわれています。これから世界の人口は増え続け、2050年には現在よりも20億人増え97億人となると予想されており、その分また食料が不足していくことになります。日本の食料自給率は37%と低く、世界人口が増え続けるにつれ、食糧不足が日本にも重要な問題となることが予想されます。
(出典:農林水産省ウェブサイト)
食品ロス削減に関する長崎県の取り組み
食品ロス削減に向けて、長崎県では令和2年度に「長崎県食品ロス削減推進計画」を策定しました。
家庭においては、食材を「買い過ぎない」「使い切る」「食べきる」ことを心がけることで、令和7年度までに一人・1日当たり6gの食品ロスの削減を目標としています。そのために、3010運動(※(注記))など様々な取り組みを推進しています。
※(注記) 「3010運動」とは、宴会時に、乾杯後30 分間は席を立たずに料理を楽しむとともに、お開き10 分前になったら、自分の席に戻って再度料理を楽しむことで、食べ残しを減らすための運動のことです。
県央保健所では、飲食店などの事業者を対象に行われる研修会において、食品ロス問題についての講話を行うなど、食品ロス問題に係る周知を行っています。
一人ひとりが意識を変えることで、食品ロスを減らすことが出来ます。
食品ロスについて考え、食品ロスを減らす生活の実践をお願いいたします。
リンク
長崎県食品ロス削減推進計画
長崎県の食品ロス対策
食品ロスポータルサイト(環境省へのリンク)
食品ロスとは(農林水産省へのリンク)
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