安全協定に基づく環境モニタリングの仕組みと公表の流れ

環境モニタリングの仕組み

環境モニタリングの仕組み

環境放射線監視

安全協定に基づく環境放射線監視の目的は、空間放射線及び環境試料中の放射能の測定を行い、泊発電所からの放射性物質が適正な管理の下に放出され、地域住民の安全が十分確保されていることを確認することにあり、監視の対象地域は、岩宇4町村の区域です。

空間放射線等

住民の外部被ばくによる線量の評価及び泊発電所に起因する空間放射線等の監視を行うため、泊発電所敷地内及び周辺地域にモニタリングステーション、モニタリングポストなどを設置し、空間ガンマ線の線量率や気象要素等を測定しており、連続測定している測定項目は、環境放射線テレメータシステムにより、2分毎に原子力環境センターに伝送され、集中的に常時監視されています。
また、これらを補完するため、モニタリングカーを配備して、線量率などの移動測定を行っているほか、モニタリングポイントを設置し、3か月間の積算線量の測定を行っています。

環境試料中の放射能

環境試料中の放射能の濃度とその推移を把握するとともに、内部被ばくによる線量の評価を行うため、大気中浮遊じん、降下物、陸水、陸土、メロンや生乳などの農畜産物、海水、海底土、スケトウダラやわかめなどの海産物等を定期的に採取して、乾燥、粉砕、さらに灰化などの前処理を行った後、核種分析などの放射能分析を行っています。

温排水影響調査

温排水影響調査は、泊発電所前面海域の物理的・生物的環境の状況を長期的かつ広域的に監視するとともに、水温変化の予測結果の整合性を確認し、泊発電所の取放水に伴う海洋環境の変化の実態を把握することを目的に行っています。調査は泊発電所前面海域の、特に温排水によって水温が1°C上昇すると予測される範囲を中心に行っています。

物理調査

停船測定、曳航測定及び取水口モニタ、放水口モニタ、沖合モニタによる水温調査のほか、流向・流速を把握する流況調査、塩分や栄養塩濃度などの水質調査、強熱減量や粒度組成などの底質調査を行っています。

生物調査

底生生物や海藻などの浅海生物のほか、魚等の遊泳動物、卵・稚仔、プランクトンなどの海生生物の出現状況等について調査を行っています。

実施から公表までの流れ

道及び北海道電力(株)は、基本計画に基づき、環境放射線・温排水などの環境モニタリングを行っており、その測定結果は、四半期毎に監視協議会技術部会において取りまとめられ、評価を受けた後に公表するとともに、年度ごとに監視協議会の確認を受けています。

実施から公表までの流れ

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