国民が希望をもてる将来のみなと(次世代港湾)の実現に向け、国際社会への貢献なども視野に入れた先駆的技術開発を加速します。今後の様々な技術革新や周辺環境、国民意識の諸変化に対応した次世代港湾の姿が想定されます。
船、トラック、鉄道、コンテナターミナルが人の手を介さない全自動化システムで連結し、さらにIT装備により徹底的に省力化、高速化された物資輸送の中核となる港湾の実現が期待されます。
運河や河川を活用することにより、道路交通 の負荷の低減や船舶による環境にやさしい都市内交通の実現が期待されます。また、災害時における物資輸送などへの貢献も期待できます。
従来の護岸や消波ブロックに代わって、透水パイプなどを設置した海浜の形成により、地球温暖化に伴う海面 上昇へ対応するとともに、直立護岸などにより人々が海から分断された状況を改善し、安全性を確保しつつ、美しい海辺の姿を取り戻します。
[画像:ストラクチャーフリー・ポート(海と親和する港湾) ]
イベントなどの期間限定的な利用や、港湾施設の一時的な需要への対応、災害時の臨時・緊急的な対応として、海上を自由に移動できる浮体式構造物の活用が期待されます。