肺ドックで肺がんやその他の呼吸器疾患の早期発見をしましょう。
はじめに
現在、1年間に亡くなる方の約6割は生活習慣病(がん、心疾患、脳血管障害など)が原因です。
中でも、死亡原因の第1位はがんです。特に肺がんによる死亡者数は年々増加し、男性では、部位別死因のトップです(全体でも1位、女性は2位)。
肺がんやその他の呼吸器疾患の早期発見に肺ドックをお勧めします。
こんな方に肺ドックをお勧めします。
★ アスベストを含む粉じん曝露歴がある
★ 喫煙歴がある(特に喫煙指数※(注記)が600を超える)
★ 身近にタバコを吸う人がいる
★ 40歳以上
例えば毎日20本を35年間吸った方の喫煙指数は、
20×35=700と計算されます。
検査項目
■しかく 胸部CT(検査時間は約10分です。)
■しかく 胸部X線
■しかく 喀痰細胞診(事前に専用の容器をお送りします。)
■しかく 結果説明(ご希望の方のみ後日)
肺がん罹患率
■しかく 男性は女性の3〜4倍です。
胸部CTについて
●くろまる主に肺や気管支の診断を行います。胸部X線だけでは発見が難しい小さな肺がんを診断する上で重要な検査項目です。
●くろまる高性能CTのメリットを活用し、短時間で撮影します。
胸部X線ついて
●くろまる肺や心臓の状態を調べます。各種肺疾患(肺炎・肺がん・気胸・COPD(慢性閉塞性肺疾患)など)や、心不全・胸部大動脈瘤などを診断する上で基本となる検査項目です。
喀痰細胞診について
●くろまる喀痰の中にがん細胞が存在するかどうかを調べます。
特に肺門部(肺の入り口付近)のがんを発見する上で重要な検査項目です。
肺ドックを受けることができない方
・妊娠中あるいは妊娠の可能性がある
・ペースメーカーや植込み型除細動器などの人工物が装着または植え込まれている
(実施が可能な場合もあります。早めにお問い合わせください。)
よくあるご質問
Q:肺ドックでどんな病気がわかりますか?
- 肺がんをはじめ、肺の良性腫瘍や呼吸器感染症などが発見されます。
Q:胸部CTを併用するメリットは何ですか?
- 胸部X線だけでは発見が難しいちいさな肺がんを発見することが可能となります。
Q:高性能CTの特徴は何ですか?
- 短時間で撮影することができるため、息止めが楽に行えます。(被ばく量の低減にもつながります。)
Q:喀痰細胞診を併用するメリットは何ですか?
- がん死亡を証明することにより、画像検査(胸部X線・胸部CT)では捉えきれないがんを診断することが可能となります。
Q:肺ドックはどんな方に推奨されますか?
- 血縁に肺がんの方がいる、喫煙歴が長い、粉じん職歴がある、などのほか、身近にタバコを吸う人がいる方や40歳以上の方に推奨されます。