原子力発電環境整備機構
2022年7月22日号 Vol.164
発行:原子力発電環境整備機構(NUMO)
・「包括的技術報告書」の国際レビューの見解(案)をお示しいただきました
NUMOは、国際的な視点から「包括的技術報告書」の技術的な信頼性を確認するために、経済協力開発機構/原子力機関(以下、OECD/NEA)より国際レビューを受けています。
その一環として、2022年6月20日〜24日に東京で開催されたワークショップでは、レビューチームとNUMOとの間で本報告書の内容について確認や質疑応答が行われ、最終日には中間的な審議結果の概要を取りまとめたレビューの見解(案)が示されました。
レビューの最終報告書は、2022年秋頃にOECD/NEAのウェブサイトで公表される予定です。
▽レビューの見解(案)など詳細については、以下よりご覧ください。
OECD/NEAによる包括的技術報告書国際レビューの見解(案)を報告する公開セッション
・全国各地のイベントに出展!
夏休み期間中、NUMOでは全国各地のイベントに出展予定です。
地層処分をわかりやすく紹介するパネル展示や、ふしぎな粘土「ベントナイト」を使った実験など、楽しいコンテンツで皆さんをお待ちしています。
〜8月の出展予定〜
開催日
イベント名・会場
開催地
8/14(日)
サイエンスフェスティバルinる・く・る2022
青少年のための科学の祭典 第26回静岡大会
(静岡科学館る・く・る)
静岡県静岡市
8/18(木)
8/19(金)
身近な科学の謎解き体験「さいえんすパーティー2022」
作ろう!探ろう!調べてみよう!!
(東芝未来科学館)
神奈川県川崎市
8/20(土)
8/21(日)
ふしぎと遊ぼう!青少年のための科学の祭典2022
第31回大阪大会サイエンス・フェスタ
(大谷中学校・高等学校)
大阪府大阪市
・地下深くの様子を把握するための技術
地層処分に適している場所を選ぶためには、好ましくない箇所がないか、岩盤や地下水の状態はどうかなど、地下深くの様子を把握する必要があります。
簡単には見ることも触れることもできない地下深部。その様子を把握する方法は、健康診断と似ています。例えば、地表に出ている岩盤の観察は触診や問診に、物理探査はCTやレントゲンなどの画像診断に、ボーリング調査は内視鏡検査や血液などの検体採取に類似しています。
また、ボーリング調査などで採取した岩石や地下水を用いた試験や分析は検体検査と似ています。
健康診断の場合は、これまでに蓄積された膨大な知見や経験を踏まえ、受診者の年齢や仕事内容などに応じて、検査内容の選択や組合せが決められています。これに対し、地層処分場を選定するための調査では、岩盤の種類や地域の条件に応じて、調査内容の選択や組み合わせ方法、順序などを適切に設定することが必要です。そのため、NUMOでは、地下深くの様子を把握するためのいわば"総合的な検査医"として、関連する知見や経験を増やすための検討を進め、スキルアップを図っています。さらに、新しい調査装置の開発にも取り組んでいます。
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