日本に
処分できる場所
なんてあるの?
原子
力発電って、ゴミが出るの?
原子力発電で使い終わった燃
料の95%はリサイクルできま
すが、
残りの5%はゴミ
(廃液)
になります。
リサイクル で きな い 5 % 分
は、
扱いやすいように融かし
たガラスと混ぜて、
冷やし固
めます。
原子力発電から出るゴミとは
その冷やし固めたものに含ま
れる放射性物質は、
数万年に
わたって放射線を出し続けま
す。
そのため生活環境から遠
ざけるための様々な処分方法
が考えられました。
どのように処分するの?
「ロケットで宇宙に飛ばす」
「海の深いところに捨てる」
「南極の氷の下に埋める」
「地
上で管理し続ける」
など、
原子
力発電を始める前からいくつ
もの方法が検討されてきまし
た。
その結果、
世界各国で最適
と判断されたのが
「地層処分」
です。
検討をかさねた結果
地下に埋めて大丈夫?
リスクが少なく現実的な処分
方法が、
「地層処分」原子力発電から出たゴミを地
表から300m以上深いところ
に埋めることで、
人間の生活
環境から隔離できます。
地下
街や地下鉄よりもずっと深い
ところに埋めるため、
人間が
容易には近づけなく、
自然災
害や事故などの影響もほとん
ど受けません。
人の生活環境から隔離
地下深くは、
「酸素が少ないた
め、
モノが錆びにく
く変化しに
くい」
「地下水の流れが非常に
遅い」
という特徴があります。
原子力発電から出たゴミを埋
めた場 合も、
放 射 性 物 質を
しっかり閉じ込めることがで
きます。
地下に閉じ込める
地下深くに比べて、
地上は、
地震・火
山・噴火・台風・津波などの影響を受
けやすい環境にあります。
さらに、管理施設が、
テロや戦争で狙われるか
もしれません。
そのようなリスクに備
えながら数万年も人間が管理し続け
ることは現実的ではありません。
安定
した地下深くに処分する
「地層処分」
がリスクの少ない現実的な方法です。
地上で管理を続けるリスク12原子
力発電から出たゴミは、
「地層処分
」する
放射線の影響はないの?
放射線の影響は、
小さくするこ
とができる
放射線とは、
放射性物質が放
つ粒子や電磁波のこと。
石や
土、
食べ物からも放射線
(自然
放射線)
が出ています。
人工的
な放射線としては、
レントゲン
のX線がよく知られています。
放射線は私たちの身近にある
とともに生活を便利にするこ
とにも役立っています。
身近にある放射線
自然にある放射線か、
人工的な放
射線かで影響が変わることはあり
ません。
一度にたくさん浴びなけ
れば健康への影響は心配なく、
「さ
えぎる」、「距離を取る」、「浴びる
時間を短くする」
ことで影響を抑
えることができます。
地層処分に
おいても、
影響が出ないようにい
くつもの対処方法が取られます。
放射線の影響
放射性物質が放射線を出す力は、時間とともに弱まりますが、
それには長
い時間がかかります。
そのため私たち
の生活環境から隔離して深い地下に
閉じ込めるのが、
「地層処分」。放射性
物質が地下水にのって地表に出てこな
いよう、
分厚い金属容器と粘土の
「人
工バリア」
で覆い、
さらに安定した岩盤
という
「天然のバリア」
でも覆います。
私たちの生活環境から隔離
日本に処分できる場所なんてあるの?
処分に適した場所は多くあり、地域の皆さまと話し合って決める
日本でも、
処分に適した場所
は多くあります。
その場所を決
めるまで、
火山や断層の位置、
土地の隆起や侵食などを徹底
的に調べます。
地下深くは基
本的に安定していますが、数万年先も同じように安定して
いるかを調査し、
処分地を選
びます。
処分地の選定
処分地の選定に向けて、
はじめに、火山活動などを文献やデータを使って調
べる
「文献調査」
を行います。
次に、
穴を
掘って地下の様子を調べたり、
現地の
地層を実際に調べる
「概要調査」、そし
て、
実際に地下に施設を建設して試験
を行ったりする
「精密調査」
を行いま
す。
なお、
調査期間中に放射性廃棄物
を持ち込むことは、
決してありません。
段階を踏んだ調査
処分地を選ぶ調査は、
自治体
から応募いただくか、
国から
調査の申入れを受諾してもら
うかのいずれかで、
はじめて開
始できます。
地域の皆さまと一
緒に進めていくことが大切で、
次のステップに進む場合は、
市町村長と都道府県知事に意
見を聴くことになっています。
調査の開始34
海外ではどうしているの?
「地層処分」の実現を
目指すこ
とが、
世界共通の認識です
原子力発電から出たゴミの処
分は、
日本だけの問題ではな
く、
原子力発電を利用してきた
各国が、
この問題に取り組んで
います。
「地層処分」
することは
国際的な共通認識で、
その実
現に向けて各国とも取り組ん
でいます。
各国の状況
なかでも進んでいるのが、北欧のフィンランド。
2016年か
ら、
"オルキルオト"で地層処分
場の建設が始まっています。スウェーデンでは"フォルスマル
ク"という所に地層処分するこ
とを決定。
日本では、
2020年
から北海道の2箇所で文献調
査を実施しています。
その他の国の現状は?
スウェーデンで地層処分場の建設地
に決まったフォルスマルクがある自
治体の元エストハンマル市長が、
「地
層処分場への前向きなイ
メージを地
域の方々と共有できた」
と話すよう
に、
地域の活性化に役立てようとい
う考え方もあります。
どの国でも、地域の皆さまと対話を重ねて、
地層処
分を目指すという進め方は同じです。
地域の方々と一緒に
原子力発電環境整備機構
( Nuclear Waste Management Organization of Japan)
の略称がNUMO
(ニューモ)。原子力発電所で使い終えた原子燃料を再処理する過程で発生する高レベル放射性廃棄物及び関連して発生する長半減期の
低レベル放射性廃棄物の地層処分を、
人と環境の安全確保を大前提に、
地域社会と共生しながら実施することを使命にしています。「地層処分って?」
特設ページ
https://www.numo.or.jp/chisoushobun/what̲movie.html
@numojp
numo.or.jp @ChannelNUMO
NUMO公式YouTubeチャンネルやホームページにて
地層処分をわかりやすい動画でご説明する
「地層処分って?」
をご覧ください。
NUMOとは?5<お問い合わせ先>
〒108‐0014 東京都港区芝4‐1‐23 三田NNビル2F 原子力発電環境整備機構
(NUMO)
広報部
TEL : 03‐6371‐4003 FAX : 03‐6371‐4101

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /