2024年 夏特別号
すっつちょう かもえないむら
地層処分レポート
高レベル放射性廃棄物等の
地層処分事業について
ご紹介します。
本号では、 北海道神恵内村の「対話の場」の状況や北海道2町村の文献調査報告書(案)の審議状況、
佐賀県玄海町で開始した文献調査の状況などをお伝えいたします。
地域には、長期間にわたって地域共生事業の成果をはじめとして、雇用や税収等、さまざまな波及効果が見込まれます。
文献調査
2年程度 4年程度
概要調査
(地下施設での調査・試験)(意見に反して先に進まない)地域の意見を聴く
(ボーリング調査)
(机上調査)(意見に反して先に進まない)地域の意見を聴く
14年程度
精密調査(意見に反して先に進まない)地域の意見を聴く
施設
建設地
の選定
20年程度の調査期間中、放射性廃棄物は一切持ち込まない
地区
選定
地区
選定(金額は地点毎)電源立地交付金概要調査段階
期間最大70億円
(単年度最大20億円)
文献調査段階
期間最大20億円
(単年度最大10億円)
※(注記)×ばつ、又は ×ばつ
の場合はプロセス終了
※(注記)×ばつ、又は ×ばつ
の場合はプロセス終了
※(注記)×ばつ、又は ×ばつ
の場合はプロセス終了
精密調査段階以降は
今後国において制度化の予定
処分地の選定プロセス
「対話の場」は、地域の皆さまに、地層処分事業への賛否に偏らない議論をしていただき、その議論を通じ、
議論に参加しない地域の皆さまにも広く地層処分事業について、関心を深めていただくためのものです。
神恵内村「対話の場」の状況
NUMOから文献調査報告書(案)に関して報告を行いました。
また、テーブルワークでは4つのテーマに分かれ議論いただきました。
【テーマ】 「文献調査と地層処分」
「神恵内村の防災」
「まちづくり」
「その他、地層処分に関して『もやもや』していること」
【主なご意見やご質問】
「概要調査で具体的に何がわかるようになるのか早く知りたい」
「(自然災害が発生し)避難生活になった場合、住民の一人一人が三日間位の災害備蓄品を備える必要がある」
「村全体で、『神恵内村に若い人を呼び込む施策』などを話す場が欲しい」
「いつになったら次の概要調査に進むのか、今後のスケジュール感についてもやもやしている」
●くろまる 神恵内村 第19回「対話の場」 (2024年6月24日)
NUMOは、2020年11月から、北海道の寿都町と神恵内村において文献
調査を実施しています。また、今年6月からは、佐賀県玄海町でも文献調
査を開始しました。
処分地の選定プロセス(下記参照)のうち、文献調査は、地質図や鉱物資
源図等の地域固有の文献・データをもとにした机上調査です。ボーリングなど
の現地作業は行いません。地層処分事業に関心を示していただけた地域に、
事業を深く知っていただくとともに、さらなる調査(概要調査)を実施するかどう
かを検討していただくための材料を集める、事前調査的な位置付けです。
げんかいちょう
発行:原子力発電環境整備機構(NUMO)
https://www.numo.or.jp
(連絡先)
NUMO地域交流部03-6371-4003 2024.8発行
文献調査開始
評 価
文献・データ収集
意見の概要、見解を
知事・町村長に送付
報告書を
知事・町村長に送付
寄せられた意見の概要及び
それに対する見解を作成
説 明 会
の 開 催
意 見 の 受 付
公 告
報 告 書 作 成
経産大臣から
知事・町村長に意見聴取
意見に配慮し
概要調査地区の候補を選定
実施計画の変更承認を
経産大臣に申請
文献調査の今後について
〜 寿都町及び神恵内村の「文献調査報告書(案)」の審議が終了しました〜
2024年2月13日に提出した文献調査報告書(案)は、国の審議会である地
層処分技術WGでの5回の審議等を経て、2024年8月1日、同WGの親委
員会である特定放射性廃棄物小委員会において、概ね了承されました。
NUMOでは、全国のできるだけ多くの地域で、地層処分事業に関心を持っていただき、
文献調査を受け入れていただけるよう、引き続き取り組んでまいります!
「文献調査報告書」の完成に向けて
聴取結果を踏まえて経産大臣が
概要調査に進むかどうかの判断
※(注記)知事及び町村長の意見を十分に尊重することとしており、その意見に反して先へ進みません
Q. 文献調査報告書の作成後はどのような
手続きになりますか?
A.国の審議会で頂いた最終的なご意見等を踏まえた修正を
行った上で、法令に基づき、知事及び町村長へ報告書を
送付し、公告(※(注記)1)・縦覧(※(注記)2)を実施します。
NUMOは、文献調査報告書の内容について、縦覧期間
中に実施する説明会等を通じて、丁寧に説明を行ってまいり
ます。
また、皆さまからの報告書に対する意見を受け付けます。
※(注記)1 公告:NUMOが、官報や新聞等の掲示又は電子公告によって、
住民に知らせること。
※(注記)2 縦覧:文献調査報告書を誰でも閲覧できるようにすること。
TOPIC
審議会の状況や
報告書案の内容の
配信映像はこちら
文献調査の流れ
縦 覧
玄海町での文献調査開始
NUMOは、6月10日より佐賀県玄海町にて文献調査を開始しました。
国内では、北海道の寿都町と神恵内村に続く3自治体目となります。文献調査を受け入れていただいた
玄海町の皆さまには、改めて深く敬意を表するとともに、心から感謝申し上げます。
今後も周辺自治体を含めて、地域の皆さまの疑問や不安にこたえていけるよう、先行2自治体での経験も
踏まえ、しっかりと調査に取り組むとともに、最終処分についてご理解いただけるよう取り組んでまいります。
現在