2022年2月号
【スウェーデン】
世界で2例目!政府、最終処分場計画を承認
高レベル放射性廃棄物等の
地層処分事業について
ご紹介します。
2022年1月27日、スウェーデン政府は、処分実施主体
であるSKB社に対し、フォルスマルクにある使用済燃
料の地層処分場の建設計画を承認する決定を行いまし
た。
これは、フィンランドに続き世界で2例目となります。
同社は、「現世代で発生した高レベル放射性廃棄物を
処分することを可能にする歴史的決定」とコメントし
ています。
今後、土地・環境裁判所が施設の条件を、規制機関の
放射線安全機関(SSM)が許可条件を決定し、全ての
条件を満たした後、建設を開始することとなります。
【フィンランド】世界初!
建設中の最終処分場「オンカロ」の操業許可を申請
2021年12月、処分実施主体であるポシヴァ社は、オ
ルキルオトにある現在建設中の使用済燃料の最終処分
場「オンカロ」について、世界で初めて操業するため
の許可申請書を政府に提出しました。
同社は、「地球温暖化防止に貢献する原子力部門に
とって重要な節目になった」とコメントしています。
今後、雇用経済省が法令に規定されている手続きに従
い、原子力安全に係る規制機関や国の行政機関並びに
関係自治体に意見書の提出を求めるほか、一般市民や
地域社会にも意見を求める予定です。
実際の処分は、政府から操業許可発給を受けた後の
2020年代半ば以降と見込まれています。
1995年 処分実施主体としてポジヴァ社を設立。
2001年5月 国会がエウラヨキ自治体のオルキルオトを最終処分地とすることを承認
2004年6月 ポシヴァ社が地下特性調査施設(ONKALO)を建設し、調査を開始
2012年12月 ポシヴァ社が処分場建設許可申請書を提出
2015年11月 政府が処分場建設を許可
2016年12月 ポシヴァ社が処分場建設を開始
2021年5月 地上施設や立坑の建設作業に加えて、廃棄物を処分するための坑道を掘削開始
これまでの
経緯
1984年 処分実施主体としてスウェーデン核燃料・廃棄物管理会社(SKB社)設立
1992年 SKB社が研究開発計画においてサイト選定プロセスを提示
1995年 政府がSKB社のサイト選定プロセスを承認
2009年6月 SKB社がエストハンマル自治体のフォルスマルクを処分地として選定
2011年3月 SKB社が処分場の立地・建設許可申請書を提出
2020年10月 エストハンマル自治体議会が使用済燃料処分場の受入れを議決
これまでの
経緯
撮影・出典:Tapani Karjanlahti, Posiva
出典:SKB
2022年2月
発行:原子力発電環境整備機構(NUMO)
https://www.numo.or.jp
(連絡先)
NUMO広報部 03-6371-4003
積極的な対話活動に取り組んでいます!
送付のお申し込み
はこちらから!
経済産業省資源エネルギー庁との共催で、地層処分事業に
関する参加者の疑問などに丁寧にお答えし、事業への理解
促進を図る目的で開催している説明会です。
地層処分に関する映像の上映および説
明を行った後、少人数に分かれて、テー
ブルごとにグループ質疑を行います。地
層処分事業の内容などについて率直に
意見を交わしたり、ご質問をいただいて
います。
映像は
こちらから
https://www.youtube.com/watch?v
=AFgnCoKMtfw
説明資料は
こちらから
https://www.numo.or.jp/setsumeikai
/pdf/setsumei_taiwa_20220120.pdf
どうなっている??世界各国の進捗状況
高レベル放射性廃棄物の最終処分は、日本だけでなく原子力を利用してきた全ての
国に共通する課題です。地層処分は最も実現性の高い処分方法として国際的に認知
されており、諸外国も地層処分の実現に向けて最大限の取組みを進めています。
世界各国の進捗
状況に関する詳
しい情報はHPを
ご覧ください◀日本は現在、
文献調査を
行っています!
▶ ▶
https://www.numo.or.jp/chisoushobun/
overseas/efforts.html
2022年2月10日時点

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