2022年4月号
高レベル放射性廃棄物等の
地層処分事業について
ご紹介します。
2022年4月7日、第36回「総合資源エネルギー調査会 電力・ガス
事業分科会 原子力小委員会 放射性廃棄物ワーキンググループ(以下、
放射性廃棄物WG)」が開催されました。
文献調査の今後の取組について議論されました
放射性廃棄物WG 配信動画より
放射性廃棄物WGで使用した
資料、配信動画はこちら▼https://www.meti.go.jp/shingikai/enec
ho/denryoku_gas/genshiryoku/hoshas
ei_haikibutsu/036.html
放射性廃棄物WGとは?
高レベル放射性廃棄物及びTRU
廃棄物の一部に関し、その最終
処分のあり方、進め方について
審議を行っています。
放射性廃棄物WGは2019年11月以来、2年5か月ぶりの開催。2020年11月から
北海道寿都町及び神恵内村で実施してきた文献調査とこれに伴う対話活動などの
課題・成果を整理し、今後の取組に関する議論が行われました。委員からは「文献
調査の評価を専門家が議論する場が必要」など、多数のご意見がありました。
くろまるくろまるくろまる NUMOは何を説明したの? くろまるくろまるくろまる
全国での対話活動および広報活動
• 対話型全国説明会の実施
• 地層処分に関心のあるグループへの学習支援活動
• NUMO職員が学校等に出向き説明する出前授業
• 関心グループと寿都町、神恵内村の関係者との交流
• 幅広い層に向けた広報活動
技術開発の状況
• 地層処分技術の更なる信頼性向上のための技術開発
• 国内外関係機関との共同研究、国際連携・貢献
• 包括的技術報告書の作成と技術コミュニケーション
文献調査の進捗と今後の進め方
• 文献調査の位置づけ、進め方、調査の体制
• 文献、データの収集、それに基づく評価の方法
• 文献・データから抽出した情報の整理の状況
• 今後の作業における課題と留意点
北海道2町村での対話活動の状況
• 寿都町、神恵内村における「対話の場」の設置、
運営状況
• 「対話の場」での意見を起点とした対話活動の展開
• 対話活動の拠点の設置と地域との交流
• 今後の「対話活動」の課題と展望
2022年4月
発行:原子力発電環境整備機構(NUMO)
https://www.numo.or.jp
(連絡先)
NUMO広報部 03-6371-4003
1.文献調査の評価について
⇒文献調査のとりまとめに当たっては、技術的・専門的観点などからの考察・分析が十分か等を
確認する必要があると考える。その際、関連分野に精通している有識者の意見を聴くことが
有効と考えるが、文献調査の評価をどのように進めていくべきか。
2.北海道2町村の「対話の場」や派生した取組、周辺市町村等での対話活動について
⇒「対話の場」を含む様々な活動を通じて、丁寧な情報提供、議論を深めていくことが重要。
今後、どのように進めていくべきか。また、道・周辺市町村などとの対話活動をどのように
広げていくべきか。
3.文献調査の実施地域の拡大に向けた取組について
⇒全国での対話活動や広報活動をどのように進めていくべきか。最終処分事業に関する理解を
広げていくため、どのような取組が効果的か。
4.技術的信頼性の更なる向上、諸外国との知見・ノウハウの共有などについて
⇒技術的信頼性の更なる向上の観点から、どのような連携があるべきか。
くろまるくろまるくろまる 国・NUMOの課題認識は? くろまるくろまるくろまる
くろまるくろまるくろまる 委員からの主なご意見くろまるくろまるくろまる
<文献調査の評価について>
⚫ しっかりと技術的考察を行うことは必要だが、処分場としての適地か否かは段階的な調査によって
初めて明らかになるものであり、文献調査ではっきりさせられることには限りがあるという点に留意
が必要。
⚫ 技術的・専門的な観点から評価できる場は重要であるが、そこでの議論の成果については、地域の
住民の方々にとって有益な材料となるような形で提供されることが重要。
<北海道2町村の「対話の場」や派生した取組、周辺市町村等での対話活動について>
⚫ 中立性の観点からは、事務局は第三者機関であるべき。また、議論の公平性等を評価する機関が
あってもよいのではないか。その意味でも議論の透明性の確保は重要。
⚫ 地層処分事業に慎重な専門家も招聘し、説明の機会を設けるべき。
<文献調査の実施地域の拡大に向けた取組について>
⚫ 寿都町・神恵内村で今何が行われているかについて、もっと周知していくべき。全国の自治体も
関心があるのではないか。
⚫ 全国理解の観点からは地層処分展示車「ジオ・ラボ号」等の有効活用など、子ども向けの教育が重要。
<その他>
⚫ 放射性廃棄物WGについては、定期的に開催するべき。
⚫ 最終処分法や基本方針などに基づき、改善すべき点や是正すべき点については検討していくべき。

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /