ガラス固化体にガラスを用いるのは、放射性物質を長期間にわたり、安定な状態で閉じ込めておくことができる材料だからです。ガラ
スは、主成分であるケイ素やホウ素等の原子が網目のような化学構造を形成していることから、大きさや性質の違うさまざまな成分を
均質かつ安定に取り込むことができます。色ガラスはこの特徴を利用したもので、これと同じように、ガラス固化体においても放射性物
質が網目のような構造に取り込まれます。色ガラスが割れたとしても、色の成分だけが流れ出すことがないのと同様、ガラス固化体が
割れても、中から放射性物質だけが流れ出すことはありません。
地層処分レポート
高レベル放射性廃棄物等の
地層処分事業について
ご紹介します。
夏休みイベントに出展し、NUMOや地層処分について紹介しました。
「経済産業省こどもデー」等、東京都内およびその近郊で夏休みイベントに出展しました。
地層処分に関するポスターや模型の展示、緩衝材の材料として使う粘土の一種「ベントナイト」を用いた科学
実験体験ブースの出展等により、たくさんの方とふれあい、NUMOや地層処分について知っていただくことが
できました。
今後も、全国各地で開催されるイベントに出展していきます。出展のご要望がありましたら、裏面下部に記載
の連絡先までご連絡ください。
「経済産業省こどもデー」[8月1
日(水)、2日(木)、経済産業省]
経済産業省主催のイベントで、日本
原子力研究開発機構(JAEA)によ
るバーチャル地底探検コーナーと一
緒に、地下について学べる展示等を
行いました。
「丸の内キッズジャンボリー」
[8月14日(火)〜8月16日(木)、
東京国際フォーラム]
東京国際フォーラム主催のイベン
トで、「みんなで考えよう!原子力
発電のごみの処分」と題し、地層
処分に関するクイズに挑戦してい
ただきました。
原子力発電所で使われた燃料(使用済燃料)を再処
理し、ウランやプルトニウムを取り出した際に、再利
用できない放射能レベルの高い廃液をガラス原料と
高温で融かし合わせ、ステンレス製の容器(キャニ
スター)の中で冷やし固めたものをガラス固化体と
呼びます。このガラス固化体は高レベル放射性廃棄
物とも呼ばれています。
- よくいただくご質問 - ガラス固化体には、なぜガラスを使うのですか?
2018年 秋号発行
だいやまーく Column だいやまーく ガラス固化体とは?
「女子中高生夏の学校」[8月10
日(金)、国立女性教育会館]
独立行政法人国立女性教育会館(N
WEC)主催のイベントに出展し、地
層処分についての講義やNUMO職
員によるキャリア相談を実施しました。
「未来を見据えた原子力オー
プンスクール」[8月18日(土)、
19日(日)、東芝未来科学館]
一般社団法人 原子力学会 関
東・甲越支部主催のオープンスクー
ルに参加し、「ベントナイト粘土のふ
しぎ」と題した展示・体験コーナーを
出展しました。
また、ガラスはビーカーや試験管に用いられているように、水に溶
けにくく化学的に安定しているという特徴があります。古代の遺跡
からガラス製品が色彩をほとんど失わずに出土しているのは、ガ
ラスが持っているこれらの優れた特徴によるものです。
使用済燃料
ガラス原料 排気
電極
溶融ガラス
キャニスター
(ステンレス製容器)
固化ガラス
ガラス固化体
・高さ:約1.3m
・直径:約40cm
・重さ:約500kg
再処理 燃料として利用
(一部のウランは資源として保管)
ウラン
プルトニウム
約95%
約5%
高レベル放射性廃液
溶融ガラス
原子力発電所
「ジオ・ミライ号」は全国各地をまわる移動模型展示車です。
模型や映像で、地層処分について見て触って楽しく学んでいただけます。
出展のご要望がありましたら、NUMOホームページからお申し込みいただくか、一番下に
記載の連絡先までご連絡ください。
NUMOホームページ
2018年10月
発行:原子力発電環境整備機構(NUMO)
https://www.numo.or.jp/
地層処分に関して、皆さまからの疑
問にお答えするFAQをはじめ、技術
情報、イベント情報など、NUMOの
最新の取り組みを紹介しています。
ご案内 地層処分事業をより広く知っていただけるよう、皆さまへ様々な情報をお届けしています。
NUMOメールマガジン
車内の様子
地層の引き出し
3Dシアター
くろまる8月27日〜9月20日
「自治体の担当者向け事前説明」に参加
NUMOの主な動き 8月〜9月
くろまる8月6日〜9月18日
「特別企画 夏休みフォトコンテスト」を開催
くろまる出展のお申し込み・当面の各地の出展予定等、詳細は、 NUMOホームページ「お知らせ・広報活動」から「ジオ・ミライ号」ページ
をご覧ください!
連絡先:
NUMO広報部 03-6371-4003
8月27日(月)〜9月20日(木)に、全国各地域(10会場)で、
資源エネルギー庁主催の自治体向け説明会が開催され、資源エ
ネルギー庁から、高レベル放射性廃棄物の最終処分に係るこれ
までの取り組みや今後の対話活動の方針等が説明されました。
NUMOもこの説明会に参加し、全国での対話型説明会の開催
に加え、広報ブースの出展や地層処分模型展示車「ジオ・ミラ
イ号」を用いた各地での広報等、様々な形で広報活動を展開し
ていることを紹介しました。
NUMOを知っていただくきっかけのひとつとして、公式インスタ
グラムで「夏休みフォトコンテスト」を開催しました。ハッシュタ
グ「#グーモと夏休み」または「#グーモと一緒」で投稿していただ
いた写真の中から優秀作品を選定するというもので、夏休みの思い
出の写真など、たくさんのご応募をいただきました。
月に2回程度、NUMOや地層処分
に関する最新情報をお届けして
います。
「ジオ・ミライ号」は全国各地にお伺いします!
<8月・9月の出展実績>
8月9〜10日 :山形大学 小白川キャンパス
8月15日 :刈羽村 ふるさと村祭り
8月25〜26日 :東海村 原子力科学館
9月1〜2日 :つくばエキスポセンター
9月8〜9日 :シーモール下関
9月24日 :名張防災フェスタ
くろまる8月9日〜8月10日
「日本エネルギー環境教育学会」に参加
「次世代の地域や社会を展望するエネルギー環境教育」をテーマとし
た「日本エネルギー環境教育学会 第13回全国大会」に参加し、NU
MOの出前授業の取り組みや、それに対する考察等を発表しました。
くろまる8月22日〜8月23日
「バックエンド部会 夏期セミナー」に参加
日本原子力学会のバックエンド部会が主催するセミナーに参加しまし
た。「処分の信頼性、安全、技術連携・統合」をテーマに講演やポス
ターセッション等が行われ、NUMOからは、地層処分の技術マネジ
メントや対話活動について発表しました。

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