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データシステム研究グループ

DATA SYSTEM RESEARCH GROUP

ビッグデータ等を解析する技術を用いて、海上輸送を含めた輸送のあり方に関する研究、国際物流を詳細に把握する研究、造船需要の予測に関する研究等を実施しています。


メンバー

(にじゅうまるはグループ長)


研究紹介

1. ビッグデータと海運・造船に係る評価手法の開発

海運・造船に関連する詳細なデータとシミュレーションやAI等の技術を活用し、国際海運の温室効果ガス(GHG)の削減や海運・造船市場を評価する手法の開発、輸送システムの高度化に向けた各種データの統合によるデータベースの開発を行っています。


(左)GHG削減目標を評価するためのシステム・ダイナミクス(SD)モデル
(右)海運・造船のデータベース検討例



2. 災害時輸送システムの評価・判断支援手法の開発

災害時輸送では、複数の輸送機関を効率的に活用していくことが求められています。本研究では、わが国の国土強靱化対策にも対応すべく、災害時輸送を支援するための可視化技術や情報共有の高度化及び災害時輸送に関わる評価分析を行っています。

災害時輸送システムの解析ツール


――これまでの主な取り組み――



1. eE-NaviPlan(いーなびぷらん)のご案内(2017年03月10日)

当研究グループでは、 eE-NaviPlan(いーなびぷらん) の開発、高度化を支援しています。eE-NaviPlanは航海計画支援システム、HP上の情報共有化システムなどで構成され、燃料消費量、CO2排出量の抑制を目的としたシステムで、NPO法人マリン・テクノロジストが運用されています。詳しい情報については、 NPO法人マリン・テクノロジスト、ホームページ を参照してください。




2. LinerViewer Ver.1.0 2017年版データ のご案内(2017年02月16日)

LinerViewer Ver.1.0 2017年版 データの提供が開始されました。販売情報につきましては、 オーシャンコマース社、ホームページ を参照してください。




3. LinerViewer Ver.1.0 のご案内(2016年07月28日)

当研究グループは、株式会社オーシャンコマースとの共同研究により、外航コンテナ定期船航路可視化プログラム、 LinerViewer を開発しました。 本ソフトウェアは、オーシャンコマース社が販売する「CD版 定期航路運航体制」(「国際輸送ハンドブック」から集録)のデータをもとに変換した、LinerViewer専用データを読み込み、

  • 定期航路の検索
  • 検索結果データのファイル出力
  • 定期航路の地図上への描画
  • 定期航路を描画した画面をファイルへ出力

といった操作が可能なソフトです (サンプル画像) 。このたび、試用版にお寄せ頂きました御意見、御要望を反映した正式版が完成し、平成28年8月1日より 株式会社 オーシャンコマース から、販売される運びとなりました。LinerViewer1.0の機能情報については、 こちらのページ を御覧ください。また、販売情報につきましては、 オーシャンコマース社、ホームページ を参照してください。




4. 帰宅・通勤困難者の輸送問題について(2016年07月14日)

東日本大震災では、東京都内でも震度5強の揺れを観測し、鉄道路線がサービスを停止したため、かねてから懸念されていた帰宅困難者の発生が現実のものとな りました。帰宅困難者については、一斉帰宅の回避とその後の徒歩帰宅支援のための体制が準備されていますが、鉄道の運行停止期間が長引けば、帰宅だけでな く通勤・通学にも支障を来す恐れがあります。ここでは、水上バスやバスによる代替輸送のための路線網の構築法に関する基礎的な研究を紹介します。




5. 災害時の支援輸送について(2016年04月06日)

東日本大震災は、電気、水道、ガスなどのインフラシステムに甚大な被害をもたらしましたが、救援物資輸送システムにも混乱が生じ、物資が避難所まで届かな い問題が生じました。この問題は、東日本大震災に限らず、阪神・淡路大震災や新潟県中越大震災でも発生しており、大規模な震災で繰り返し起こっている問題 です。ここでは、災害時輸送を対象としたシミュレーターについて紹介します。




6. 国際コンテナ船航路の複雑ネットワーク解析(2015年01月13日)

海運の輸送活動はネットワークとして表すことができます。例えば、コンテナ船の航海はあらかじめスケジュール化されており、このデータを用いて港を点、港 間の船の動きを線で表せばネットワークが描けます。ここでは、比較的新しい複雑ネットワークと呼ばれる研究分野の手法を用いて、国際コンテナ船航路ネット ワークの分析を行いました。
スモールワールドネットワーク、スケールフリーネットワークは複雑ネットワークを代表するネットワークですが、国際コンテナ船航路が形成するネットワーク は、両ネットワークの特性を持つ可能性が大きいことが分かりました。すなわち、少ない航海回数で世界中にコンテナを輸送できる機能的な性能を持つ反面、ハ ブ港の機能不全はネットワークの分断といったレベルの大きな障害をもたらす可能性があるといった性質です。

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