NITEの活用例
3技術的妥当性の評価:妥当性が確認されたスマート保安技術のカタログ化、公表
1第三者評価への活用:大型蓄電池システムの安全性に関する国内認証サービス開始への支援
【課題】大型蓄電池システムを海外に提供する際には、顧客が求める認証の取得や試験データが必要となっていますが、
これまで統一された規格がないため、国毎に異なる試験、認証をしていました。
2認定制度の活用:エシカル消費に適した製品であることを容易に証明できる環境の整備
【NITEの取組】
・NLAB(注記)での安全性評価に関する知見を活かし、蓄電
池システムの安全性に関する国際標準化、国内規格
の策定を支援しました。
・国内規格に基づく試験実施法の提案、試験項目にお
ける具体的な検討事項の提示を認証機関に対し行い、
認証体制の構築を支援しました。
【課題】電気設備の経年劣化や電気保安人材の不足に対応すべく、スマート保安(注記)技術の導入ニーズが高まっています。
一方で、導入した際の効果を客観的に証明することが難しいことから、自社内や営業先で説明を行っても採用に至らな
いケースもあり、結果としてスマート保安技術の導入が進んでいませんでした。
【NITEの取組】
・プロモーション委員会にて妥当性・実効性が確認
されたスマート保安技術は技術カタログに記載さ
れ、NITEのホームページ上で公表されます。
・NITEは、取得すべき要素データの選定やその取
得方法の適切な選択など、技術的妥当性の評
価を長年に渡り実施してきました。
【期待される効果】
・スマート保安技術の現場実装の促進
・スマート保安関連製品の更なる市場創出、大学や
ベンチャー企業での基礎要素技術の開発の促進
(注記)新技術(AI、IoT、ロボット、ドローン等)とデータを活用し、
電気設備の定期点検や異常有無の確認などを効率化・高度化して行うこと
【課題】世界的な倫理的消費(エシカル消費)(注記)1の拡大を受け、エシカル消費に適した製品であることを証明する国際的
な制度(TE認証(注記)2)がアパレル企業で活用されています。これまではTE認証を取得できる機関が海外にしかなく、日
本のアパレル企業は認証取得に時間・コストを要していました。
【NITEの取組】
・TE認証に関する認定制度を創設、国内の認証機関
を認定し、TE認証を日本で取得できるようにしました。
・公的認定機関として試験・校正データの信頼性や製
品の品質を支えるIAJapan(NITE認定センター)で
は政策・社会ニーズの高い重要な新規分野の認定
制度の創設を行っています。
【期待される効果】
・認証取得の負担軽減による国際市場への早期参入、
市場の獲得
・エシカル消費に適した製品、素材・材料の更なる開発
(注記)1 地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動のこと
(注記)2 Textile Exchange(米国・NPO/NGO法人)によって制定された国際認証。
動物福祉や地球環境に配慮し持続可能な社会実現のために好ましい繊維製品
対象として認証を行っています。
【期待される効果】
・国内ワンストップで認証を取得可能になったことによる、
安全な蓄電池システムの導入・普及促進
・国内企業が獲得できる先端蓄電池の市場創出、
大学やベンチャー企業での研究開発の促進
一般財団法人電気安全環境研究所
(JET)によるJIS C 4441に基づく量産
品蓄電システム認証における認証マーク
NLAB多目的大型実験棟(左)とその内部(右)
(注記) 世界最大規模の大型蓄電池システム試験評価施設
(National LABoratory for advanced energy storage technologies)
NITEによる支援事例

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