2023年度安全目標と結果

安全目標

結果

1.安全を最優先に考え、行動できる組織文化の構築

各部門で職場討議や教育訓練を通して安全意識の向上に取り組みました

2.責任事故((注記)1)ゼロ

インシデント((注記)2)ゼロ

責任事故 0件

インシデント 2件

3.鉄道係員に起因する輸送障害((注記)3)ゼロ

鉄道係員に起因する輸送障害 2件

車両・鉄道施設に起因する輸送障害の防止・減少

過去に発生した車両・鉄道施設に起因する輸送障害の再発防止に取り組みました

(注記)1 責任事故とは、当社鉄道係員・車両・鉄道施設に起因する鉄道運転事故のことです。
(注記)2 インシデントとは、鉄道運転事故が発生するおそれのある事態のことです。
(注記)3 輸送障害とは、鉄道運転事故以外で、列車に30分以上の遅延または運休が発生した事態のことです。

2024年度の重点課題

  1. 安全を最優先に考え、行動できる人材の育成に努めてまいります。
  2. 列車の安全運行や施設設備の適切な維持管理等により、当社責任による事故の防止、輸送障害の防止・減少に努めてまいります。

鉄道総合訓練

異常時のすみやかな復旧と正確な情報収集および復旧に際しての指揮命令系統の確認と習熟を図るため、グループ会社を含む鉄道事業本部全体で、西鉄筑紫車両基地において総合訓練を実施しています。2023年度は10月6日に実施し、総勢約320名が参加しました。
事故・災害発生時の訓練では、警察と合同で、運行中の車内に刃物を持った不審者が現れた想定での傷害事件対応訓練、消防と合同で負傷者救護訓練、また、大雨等の災害により脱線した車両を線路上に復旧する脱線復旧訓練を実施しました。

運転シミュレータによる教育

電車教習所に設置している運転シミュレータは、踏切内に自動車が進入するなど、瞬時の判断が必要な状況に加え、悪天候や車両故障も再現することができ、これを活用し、様々な異常時への対応力向上を図っています。

自然災害に備えた安全対策

(1)緊急地震速報システム
気象庁が発表する『緊急地震速報』(最大震度5弱以上と予測される場合)を受信した場合、全列車に列車無線を通して停止指示を行い、直ちに列車を緊急停止させ被害の軽減を図ります。


(2)気象観測システム
気象観測センサー(風速・風向、雨量、気温、河川水位、震度)を沿線に設置し、常時気象データを監視。警報値を超えた時は、直ちに所定の運行規制を行い安全運行を確保しています。


(3)要注意箇所の見直し
長時間降雨による線路浸水や法面崩壊の恐れがある箇所を要注意箇所に指定し、気象観測システムにより警報が発令された区間の要注意箇所は運行規制や施設点検を行っています。また近年の異常気象に対応するべく、ハザードマップなどを確認し要注意箇所を新たに追加するなどの見直しを図っています。

異常時対応訓練

車両・電気・線路の各部門では異常時に備えた対応訓練を実施しています。車両部門では列車脱線復旧訓練、電気部門では信号、踏切、架線、変電所等のトラブルを想定した訓練、線路部門ではレールが破断した場合を想定した応急処置訓練等を実施しています。