国総研資料 第 1323 号
コンパクト・プラス・ネットワークにより密度の経済性を発揮した持続可能な都市構造の実現を図る上で、
都市の骨格をなす基幹的交通軸が形成され高密度な移動を支えるよう機能し、交通拠点や支線・端末交通等とネットワークを形成していることは重要である。
基幹的交通軸を形成する公共交通のひとつに、BRT等のバス輸送システムがあるが、LRTや地下鉄等と比較し、初期投資が抑えられる、
計画から運行開始まで短期間で施策が実現できる、路線再編や延伸・変更が柔軟に行える等の特長がある。
路面を走行することから、人中心のウォーカブルな歩行者空間づくりや沿道土地利用、都市機能や居住の集約・誘導とも親和性が高く、
これら取り組みと相乗効果を発揮し、利用者のライフスタイルに寄り添った都市交通の実現が求められる。
国土技術政策総合研究所では、基幹的交通軸を成すバス輸送システムの導入にあたって、都市・まちづくりとの連携による効果的な都市交通計画の進め方に着目し、
2019年度から国内外の事例の収集及び分析、整理を、文献調査、自治体インタビュー及びアンケート調査、現地踏査等の方法により実施している。
本資料は、2019〜2024年度の調査で得られた成果を、国内外62都市(国内39都市、海外10カ国23都市)の先進事例も交えつつ、自治体職員に向けた実務のガイドラインとしてとりまとめたものである。
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