国総研資料 第 1315 号
コンテナターミナルの荷さばき地は,係留施設背後においてコンテナ船から荷揚げする貨物の一時的な蔵置エリアであり,
各種クレーン等に代表される荷役機械や上屋が設置されている.「港湾の施設の技術上の基準」によれば,
「災害時に耐震強化施設と一体となって機能を発揮する必要がある荷さばき地」には,レベル2地震動に対する要求性能が設定されており,
当該施設の要求性能等に対する港湾基準上の解釈において「修復性」とされている.
一方で,その性能照査項目および限界値を定める標準的な指標は,(荷さばき地の)「損傷」とされており,
荷さばき地に対するレベル2地震動に対する具体的な性能照査項目や限界値の指標の設定は,設計者の判断に委ねられているのが実情である.
本資料は, 今後の設計実務の参考とするため, 耐震強化施設( 特定( 幹線貨物輸送対応))の背後に存在する,
コンテナターミナル内における荷さばき地のレベル2地震動後の性能規定値の設定事例およびその性能照査手法の一例を,既往検討事例を収集して整理したものである.
研究資料全文
1. はじめに
2. 移動式荷役機械等の地震後の走行性能等を考慮した荷さばき地の性能規定例
3. レベル2地震動後の荷さばき地に対する性能照査事例とその概要
4. おわりに
謝 辞
参考文献