研究成果概要
国総研プロジェクト研究報告 第 61 号
【資 料 名】
港湾分野における技術・基準類の国際展開方策に関する研究
【概 要】
今後も旺盛なインフラ需要が見込まれているアジア諸国等の発展途上国においては,インフラ整備における品質を向上させ,相手国の自立的発展を支援する上で,インフラの技術基準等の制度構築支援は重要である.また,日本のインフラシステム輸出を推進する上でも,我が国制度・技術の国際標準化に加え,相手国でのデファクトスタンダードの獲得のための取組等を推進する必要がある.本研究では,発展途上国を対象に,日本の港湾分野の技術基準類を相手国の自然条件や技術・経済水準等に合わせた形でカスタムメイドできる手法について検討を行った.具体的には,港湾分野における国内外の設計基準を取り巻く全体概況を整理した上で,ベトナムを事例として我が国の港湾設計・施工基準のベトナム国家基準への反映に向けた取り組みを行い,ベトナムを対象とした設計・施工基準のカスタムメイドの検討手順およびカスタムメイドにあたっての主要な課題と対応の方向性や留意点等を体系的に整理した.これらの検討結果に基づき,ベトナムに限らず発展途上国を対象として,日本の港湾設計・施工基準をベースとして発展途上国等の相手国の置かれた状況に応じてカスタムメイドする一般的手法(試案)をとりまとめた.
【プロジェクトリーダー】
港湾研究部長
表紙
中扉
目次
 
本文
1.
研究の概要
2.
港湾分野における国内設計基準を取り巻く全体概況
3.
ベトナムにおける取り組みの進め方と港湾整備に関する技術基準の現状
4.
ベトナムにおける港湾設計・施工基準のカスタムメイドの検討
5.
日本の港湾設計・施工基準のカスタムメイド手法