2012年7月25日(水)13:00から7月27日(金)15:30まで2泊3日
〜「高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム 」〜
情報通信研究機構(NICT)ユニバーサルコミュニケーション研究所では、人が感じる臨場感を科学的に明らかにし、よりリアルで自然な映像や音響を伝える臨場感技術の研究開発を行っています。
NICTが研究開発している、3D 眼鏡を必要としない大画面裸眼立体ディスプレイや、立体映像・立体音響・感触・香りを統合提示できる多感覚インタラクションシステムは、世界的な注目を集めています。
今回のサイエンスキャンプ※(注記)では、視覚情報の脳内表現を明らかにするfMRI 脳活動計測や立体音響の測定・再現実験にチャレンジしながら、映像や音響から人が臨場感を感じる仕組みを深く探っていきます。脳が創り出す臨場感の驚きのメカニズムを体験できます。申し込みは下記にて受け付けていますので、ぜひご応募ください!
「参加申込書」に必要事項をご記入の上、2012 年6月14日(木)(必着)までに、公益財団法人日本科学技術振興財団サイエンスキャンプ本部事務局まで『郵送』でお送りください。
申込書類等のダウンロード:http://rikai.jst.go.jp/sciencecamp/camp/
情報通信研究機構では、あたかもその場にいるかのように感じさせる臨場感を伝える映像技術として、裸眼3D ディスプレイ等の研究開発を進めています。人にとってよりリアルで快適な次世代映像技術を実現するためには、人の複雑かつ精巧な視覚のメカニズムを深く理解する必要があります。この実習ではまず、網膜に映った映像から3 次元世界を再構築する脳の情報処理の仕組みや、視覚情報の脳内表現の様式を学びます。さらに、実際に人が映像を見た時に生じる脳の活動をMRI(磁気共鳴映像)装置を用いて計測する実験にもチャレンジします。
私たちは、耳に入る音のほんのわずかな違いから音源の位置を知ることができます。例えば、人が使える左右耳のタイミングの違いは、テレビの画面が更新される時間(60 分の1 秒)のさらに1000 分の1 という驚異的な精度です。また、耳介に刻まれた複雑な形状も音源位置の把握に役に立っています。今回のプログラムでは、まず無響室での精密な音響測定に挑戦し、また最先端の計算機シミュレーションで音が耳に届く様子を「見る」ことで、音を立体的に聴く仕組みを学びます。さらに、立体音を自分の耳介とで他人の耳介とで聴き比べる実験にも挑戦します。
【スケジュール】