NEDO水素・燃料電池成果報告会2024
団体名:
発表日:2024年7月 日
発表No.
競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業/
大規模水素サプライチェーンの構築に係る技術開発/
液化水素貯槽の大型化に関する研究開発
NEDO水素・燃料電池成果報告会20218P1-51
連絡先:トーヨーカネツ株式会社 次世代エネルギー開発事業本部
E-mail:plant-sales@toyokanetsu.co.jp
トーヨーカネツ株式会社
1.事業の目的
「水素・燃料電池戦略ロードマップ」(2019年3月改訂)では、国際的な水素サプライチェーン構築に向けて、水素製造、
CCS、貯蔵・輸送、利用における必要スペック目標が示された。
本事業では、液化水素貯槽容量の必要スペック目標5万m3の実機建設を目的として、ベンチスケールタンクによるシステム
実証実験を行う。
2.事業内容概略
・将来の水素発電用の5万m3級大型液化水素貯槽の実用化に向け、過去に研究開発を実施してきた要素技術のシス
テム化による性能確認を行うため、実機の約1/10スケールのベンチスケールタンクの構築によるシステム実証実験を行い、
将来の実用機に向けた技術的実証と技術課題の抽出を行う。
・本ベンチスケールタンクは、将来の5万m3級実用機を念頭に、施工方法、検査方法、真空排気方法、溶接施工法を
検証するものであり、さらに、そのタンクに液化水素を貯めて、冷却方法、断熱性能を検証するものである。
2023 2024 2025 2026 2027
建設地の選定検討
準備・検討・設計
材料調達・加工
試験タンク建設
実証試験・評価
3.事業の成果
実施項目 成果・進捗概要
(1)過去実施内容のフォローアップと
研究開発の実施
真空断熱ブロックの耐震性に関する実験を行い、所要の耐力があるこ
とを確認した。また、内槽側板直下構造を決定した。
(2)5万m3液化水素貯槽の設計 貯槽本体の試設計が完了した。また、建設方法を決定した。
(3)ベンチスケールタンクの設計 詳細設計着手(’24年度実施項目)
(4)ベンチスケールタンクの建設地選定検討 候補地の現地調査が終了した。関係各所と調整中。
(5)ベンチスケールタンクの建設に伴う
高圧ガス保安法に係る手続き
高圧ガス保安法に関する適合表の作成中。
4.実用化・事業化の見通し
・2030年頃からの水素発電の本格的な導入が実現すれば、サプライチェーン構築に必須の製品であることから、事業拡
大が期待できる。
約60m
約40m
液化水素
5万m3
5万m3液化水素貯槽
約1/10
(高さx直径)
ベンチスケールタンクによる実証実験
真空ポンプ用
開口
外槽
(コンクリート+鋼板)MLI液化水素
内槽
真空断熱ブロック
組立施工
検証項目
溶 接
検 査
真空排気
冷却方法
断熱性能
実施体制
トーヨーカネツ株式会社
【助成先】
岩谷産業株式会社
【委託先】
タンクスタートアップ
手法等を研究委託
概略スケジュール

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