品種詳細
なつのぼり
この品種は「一ノ瀬」に密植栽培適性を付与することを目標に育成されました。枝条伸長が良好であることに加え、姿勢は直立で条径も「しんいちのせ」及び「はやてさかり」と比較して細いため、通年の機械収穫に向いています。
主要特性
- 枝条伸長は「しんいちのせ」より良好で、枝数も多くなります。姿勢は直立で展開幅も小さいため、機械収穫に向く特性を有しています。
- 葉は縦長の2〜4裂葉で「一ノ瀬」に似ていますが、葉のサイズはやや大きくなります。
- 収葉量は春蚕期及び夏秋蚕期ともに「しんいちのせ」よりやや多く、春秋兼用及び夏秋専用のいずれの収穫体系にも適します。
- 縮葉細菌病及び裏うどんこ病の被害は「しんいちのせ」と同程度で強いものの、萎縮病抵抗性はやや劣るため、本病の多発地では過度の伐採にならないように収穫法について留意してください。
- 耐倒伏性は中程度であり、強風を受けると枝の損傷被害が生じることがあるため、台風の常襲地帯では導入を見合わせてください。
- 適応地域は「一ノ瀬」とほぼ同じで、東北地方南部の少雪寒冷地から中国地方までの温暖地で栽培可能です。
育成担当者
町井博明、小山朗夫、山ノ内宏昭、長沼計作、尾暮正義、片桐幸逸、松島幹夫、木内美江子、横山忠治、原島典雄
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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12612 (2000年6月30日) |
2000年12月22日 | 11243 (2003年3月26日) |
25年 (満了日:2028年3月26日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
一ノ瀬 ×ばつ No.3001(×ばつ司 桑) | 本86-60 |