令和3年5月7日
令和2年度外食業特定技能1号技能測定試験実施状況報告書
【外食業分野】
農林水産省
1 試験実施概要
別紙のとおり。
2 試験実施主体
(外部機関に試験実施を委託している場合には、
その委託先機
関を含む。)一般社団法人外国人食品産業技能評価機構(以下「機構」という。)国外試験委託先:プロメトリック株式会社(以下「プロメトリック社」とい
う。)3 試験問題作成体制
試験の問題作成に当たっては、農林水産省は、食品衛生、日本語教育、作業
安全等に係る有識者等からなる有識者委員会(以下「委員会」という。
)を設
置した。
委員会は、
外食業特定技能1号技能測定試験実施要領
(以下
「試験実施要領」
という。
)3から5で定める内容に基づき、農林水産省が作成した出題範囲案
及び配点基準案並びに農林水産省が公募により選定した試験問題案を作成す
る民間事業者
(一般社団法人日本フードサービス協会)
が試験実施要領3から
5で定める内容に基づき作成し、農林水産省に提出した試験問題案を確認し、
農林水産省は必要な助言を受けた。
農林水産省は、
委員会の助言を受け、
外食業技能測定試験の出題範囲及び配
点基準並びに「外食業技能測定試験問題」
(以下「試験問題」という。
)を策定
した。
なお、試験問題は、非公表とし、定期的に更新した。
4 試験申込方法(申込手順、定員数を超える受験希望者がいた場合の対応)
国内試験においては、試験実施主体である機構のウェブサイトの受験者マ
イページから受験者情報を登録させた。定員数を超える申込みがあった場合
には、抽選を行った。なお、受験機会の公平な提供の観点から、抽選に漏れた
回数が多い者ほど優先される仕組みとした。
国外試験においては、
機構が委託したプロメトリック社のウェブサイト上の
受験者マイページに受験者情報を登録させ、
定員の範囲内で、
先着順で受験申
込みを受け付けた。
5 試験実施体制
農林水産省は、試験問題を機構に提供した。機構は、試験問題を用いて外食
業技能測定試験を実施した。
なお、
機構は、
国外試験の実施に当たっては、
プロメトリック社に委託した。
6 試験水準
試験は、
食品衛生に配慮した飲食物の取扱いに加え、
調理から接客に至る一
連の業務を担い、
管理することができる知識・技能を有していることを確認す
る観点から、試験の水準(難易度)は、我が国の外食業における実務経験年数
の合計が平均2年程度(1〜3年程度)の者が、本試験に特化した学習用テキ
スト等を用いた準備を行わずに受験した場合に5割程度が合格する程度の水
準とした。
7 合否の基準
学科試験及び実技試験の合計得点の 65%以上を合格基準とした。
8 合否の通知方法
(1)国内試験
機構は、
毎回の試験ごとに機構のウェブサイトで試験結果
(受験者数、
合格者数等)
及び合格者の受験番号を表示するとともに、
受験者全員に対
し、ウェブサイト上の受験者マイページにて合否通知を表示した。
(2)国外試験
プロメトリック社は、
受験者全員に対し、
ウェブサイト上の受験者マイ
ページにて合否結果を通知した。
9 試験結果の公表方法
機構は、ウェブサイトにおいて試験結果を公表した。
機構は、試験実施要領に基づき、農林水産省に対し試験実施状況報告書(実
施した試験の概要及び試験ごとの結果の概要)を提出した。
農林水産省は、
令和2年度外食業特定技能1号技能測定試験実施状況報告書
を法務省に提出し、
確認を受けた後、
ウェブサイトで公表することとしている。
10 合格証明書発行・交付手数料の有無及び方法
(手数料を徴収している場合は、
その額を含む。)(1)国内試験
機構は、
ウェブサイト上の受験者マイページに合格証書を表示し、
受験
者が発行できるようにした。
なお、手数料は受験料に含まれているため、徴収していない。
(2)国外試験
プロメトリック社は、ウェブサイト上の受験者マイページに合格証書
を表示し、受験者が発行できるようにした。
なお、手数料は受験料に含まれているため、徴収していない。
11 試験の適切な運用に向けた取組状況
(1)具体的な取組状況等(試験実施主体に対する指導監督状況、当初予期し
なかった不正行為への対策、
不正等が発覚した場合における合格取消措置等)ア 試験申込段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
機構は、
作成した国内試験案内において受験資格を記載した。
また、
不正行為を例示するともに、受験時に不正があった場合は、その試
験を受けることを禁止し、合格の決定を取り消し、又は5年以内の
期間を定めて試験を受けることができなくなることを周知した。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
国内試験の受験者マイページ登録はパスポート番号の入力を必須
とし、
1人で複数のマイページ登録が出来ないようにしていたが、虚偽のパスポート番号を入力し、
1人が複数のマイページを作成し、同一試験回に複数回の試験申込を行ったケースが3件発生した。試験
当日の本人確認の際に本人が持参したパスポートと登録内容を照合
した結果、
そのことが判明し、
当該3件については採点対象から除外
し、不合格とした。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
機構は、パスポート番号に加え、受験申込者の氏名も使用し、毎回
の試験ごとに二重申込の有無を事前に確認することとした。
また、試験案内に「二重申込をした場合、受験不可、
合格しても取消となる。
加えて、5年以内の期間を定め受験を禁止する場合がある。
」旨明記
した。
イ 受験者の本人確認段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
機構は、替え玉受験を防止するため、本人確認書類(在留カード又
はパスポート)と受験者名簿(氏名、国籍、生年月日、在留カード又
はパスポート番号、
受験者の申請時の写真を掲載)
と受験者本人の顔
を突合し、本人確認ができた人のみ受け付けた。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
特になし。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特になし。
ウ 試験実施時
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
国内試験において、機構は、試験会場ごとに、試験監督者を 1 名、
監督補助員を受験生約 30 人に対して 1 人を配置し、受験者の着席時
に受験者と受験票(顔写真付き)で本人確認を行った。また、スマー
トフォン等電子機器の電源を切らせ、
腕時計と言った所持品と一緒に
鞄に入れさせた上で、椅子の下に置かせるなど、不正を防止する対応
を行った。試験中は、試験監督者等が会場内を巡回し、不正が行われ
ないよう監視を行った。国外試験において、プロメトリック社は、試
験室への入室前にスマートフォン等の電子機器、
腕時計も含め所持品
は全てロッカーに入れさせ、
試験実施中は監視カメラで常時監視しつ
つ、不正が行われないよう監督補助員が室内を巡回した。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
国内試験の試験中に使用が禁止されている電卓を机上に置いてい
た事案が1件あり、
機構は、
機構が設置した試験管理委員会で審議の
上、採点対象から除外して、不合格とした。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
機構は、試験会場での注意喚起を徹底することとしている。
エ 合格通知、合格発表、合格証明書交付・発行段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
機構は、令和元年度までに発行された国内試験の合格証には本人
の顔写真を掲載し、複製した場合に「無効」と「INVALID」の文字が
表示されるようにし、偽装防止を図った。また、合格証の紛失等の理
由から再交付をする場合の手順を定め、本人確認を行った上で1回
に限定して再交付を行った。
令和2年度からは、
国内試験の合格証書
については、ウェブサイト上の受験者マイページに表示される方式
に変更した。また、出入国在留管理庁職員が、在留資格認定申請等の
際に持参された合格証書の真偽を確認できるよう、機構のデータベ
ースにアクセスし確認できるようにするなど、不正を防止する仕組
みを構築した。
プロメトリック社は、
国外試験の合格証書についても、
国内試験の
合格証書同様、
出入国在留管理庁職員が、
在留資格認定申請等の際に
持参された合格証書の真偽を確認できるよう、プロメトリック社の
データベースにアクセスし確認できるようにするなど、不正を防止
する仕組みを構築した。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
特になし。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特になし。
(2)不正等の発覚による合格取消の有無(有の場合は、その数及びそれぞれ
の発覚した不正等の内容)
特になし。
12 事業年度途中に、試験問題について、大きな改善を行った場合は、その改善
内容、改善の必要性
特になし。
13 試験実施に当たっての試験実施国政府との調整状況及び今後の課題
1フィリピン:調整済
2インドネシア:調整済
3カンボジア:調整済
4ミャンマー:調整済
5タイ:調整済
6ネパール:調整済
7ベトナム:今後調整予定
14 海外における試験実施国・試験実施回数、国内における地方都市での実施・
試験実施回数の拡大に向けた取組内容
令和2年度においては、業界団体のニーズ等を踏まえ、国外試験を6か国
(カンボジア、フィリピン、インドネシア、タイ、ミャンマー、ネパール)で
実施した。国内試験は、地方都市を含め9都市で計 21 回実施した。
15 新型コロナウイルス感染症の拡大による試験実施への影響及びコロナ禍で
の国内外における試験実施に向けた感染拡大防止措置の内容
(1)試験申込段階(受験案内等での事前周知等)
機構は、
試験案内において、
マスクをしていない受験者、
熱がある等の
体調の悪い受験者は試験を受けることができない旨を周知した。
(2)試験実施時(当日の試験会場における対応等)
令和2年6月に予定していた国内試験については、新型コロナウイル
ス感染症の拡大に伴い中止した。
令和2年9月には試験を再開したが、機構は、
定員を通常の半分程度に減らし、
席と席の間隔を空けるとともに、
試験会場への受験者の入室の際に、検温と手指消毒を行った。
国外試験については、試験実施国の感染拡大状況等により試験会場の
閉鎖が発生し、一部試験が実施できなかった。
16 その他、試験実施全般に関して生じた問題とそれに対する改善措置
特になし。
以上
【別紙様式】
分野:外食業分野
国 都市
1 国内
宮城県仙台市
東京都江東区
神奈川県横浜市
愛知県名古屋市
大阪府大阪市
福岡県福岡市
2020年9月 2020年10月5日 1,685 912 54.1 筆記試験 日本語 7,000円
2 国内
北海道札幌市
埼玉県さいたま市
東京都江東区
神奈川県横浜市
愛知県名古屋市
大阪府大阪市
福岡県福岡市
2020年11月 2020年12月9日 4,211 1,979 47.0 筆記試験 日本語 7,000円
3 国内
北海道札幌市
埼玉県さいたま市
東京都江東区
神奈川県横浜市
愛知県名古屋市
大阪府大阪市
福岡県福岡市
沖縄県那覇市
2021年1月 2021年2月10日 3,087 1,379 44.7 筆記試験 日本語 7,000円
4 カンボジア プノンペン 2020年7月 2020年8月11日 44 7 15.9 CBT 日本語 33USD
5 カンボジア プノンペン 2020年8月 2020年9月10日 18 5 27.8 CBT 日本語 33USD
6 カンボジア プノンペン 2020年9月 2020年10月12日 10 2 20.0 CBT 日本語 33USD
7 カンボジア プノンペン 2020年10月 2020年11月10日 11 0 0.0 CBT 日本語 33USD
試験実施
年月
項番
【試験実施概要】
試験区分:外食業特定技能1号技能測定試験
試験
実施方法
試験言語 受験料
合格者数
(人)
試験実施場所
合格発表日
受験者数
(人)
合格率(%)【別紙様式】
分野:外食業分野
国 都市
試験実施
年月
項番
試験区分:外食業特定技能1号技能測定試験
試験
実施方法
試験言語 受験料
合格者数
(人)
試験実施場所
合格発表日
受験者数
(人)
合格率(%)8 カンボジア プノンペン 2020年11月 2020年12月10日 12 6 50.0 CBT 日本語 33USD
9 カンボジア プノンペン 2020年12月 2021年1月12日 18 5 27.8 CBT 日本語 33USD
10 カンボジア プノンペン 2021年1月 2021年2月10日 7 4 57.1 CBT 日本語 33USD
11 カンボジア プノンペン 2021年2月 2021年3月10日 7 4 57.1 CBT 日本語 33USD
12 カンボジア プノンペン 2021年3月 2021年4月9日 6 4 66.7 CBT 日本語 33USD
13 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2020年7月 2020年8月11日 7 1 14.3 CBT 日本語 1,700PHP
14 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2020年8月 2020年9月10日 5 4 80.0 CBT 日本語 1,700PHP
15 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2020年9月 2020年10月12日 10 3 30.0 CBT 日本語 1,700PHP
16 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2020年10月 2020年11月10日 54 26 48.1 CBT 日本語 1,700PHP
17 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2020年11月 2020年12月10日 29 16 55.2 CBT 日本語 1,700PHP
18 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2020年12月 2021年1月12日 25 9 36.0 CBT 日本語 1,700PHP
19 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2021年1月 2021年2月10日 25 14 56.0 CBT 日本語 1,700PHP
【別紙様式】
分野:外食業分野
国 都市
試験実施
年月
項番
試験区分:外食業特定技能1号技能測定試験
試験
実施方法
試験言語 受験料
合格者数
(人)
試験実施場所
合格発表日
受験者数
(人)
合格率(%)20 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2021年2月 2021年3月10日 48 34 70.8 CBT 日本語 1,700PHP
21 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2021年3月 2021年4月9日 31 18 58.1 CBT 日本語 1,700PHP
22 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
2020年7月 2020年8月11日 3 1 33.3 CBT 日本語 450,000IDR
23 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
2020年8月 2020年9月10日 54 28 51.9 CBT 日本語 450,000IDR
24 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
2020年9月 2020年10月12日 20 13 65.0 CBT 日本語 450,000IDR
25 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
2020年10月 2020年11月10日 13 7 53.8 CBT 日本語 450,000IDR
26 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
2020年11月 2020年12月10日 28 15 53.6 CBT 日本語 450,000IDR
27 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
2020年12月 2021年1月12日 78 37 47.4 CBT 日本語 450,000IDR
28 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
2021年1月 2021年2月10日 29 11 37.9 CBT 日本語 450,000IDR
29 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
2021年2月 2021年3月10日 47 20 42.6 CBT 日本語 450,000IDR
30 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
2021年3月 2021年4月9日 20 12 60.0 CBT 日本語 450,000IDR
31 タイ バンコク 2020年11月 2020年12月10日 17 14 82.4 CBT 日本語 1,050THB
【別紙様式】
分野:外食業分野
国 都市
試験実施
年月
項番
試験区分:外食業特定技能1号技能測定試験
試験
実施方法
試験言語 受験料
合格者数
(人)
試験実施場所
合格発表日
受験者数
(人)
合格率(%)32 タイ バンコク 2020年12月 2021年1月12日 15 9 60.0 CBT 日本語 1,050THB
33 タイ バンコク 2021年2月 2021年3月10日 8 7 87.5 CBT 日本語 1,050THB
34 タイ バンコク 2021年3月 2021年4月9日 8 5 62.5 CBT 日本語 1,050THB
35 ミャンマー ヤンゴン 2021年1月 2021年2月10日 88 79 89.8 CBT 日本語 33USD
36 ミャンマー ヤンゴン 2021年2月 2021年3月10日 4 4 100.0 CBT 日本語 33USD
37 ネパール カトマンズ 2021年2月 2021年3月10日 23 16 69.6 CBT 日本語 4,000NPR
38 ネパール カトマンズ 2021年3月 2021年4月9日 244 187 76.6 CBT 日本語 4,000NPR