令和3年4月9日
令和2年度ビルクリーニング分野特定技能1号評価試験実施状況報告書
【ビルクリーニング分野】
厚生労働省
1 試験実施概要
別紙のとおり。
2 試験実施主体
(外部機関に試験実施を委託している場合には、
その委託先機
関を含む)
公益社団法人全国ビルメンテナンス協会(以下「試験実施機関」という。)3 試験問題作成体制
令和元年度に、試験実施機関において、公衆衛生、建築物清掃、作業安全、
職業訓練等に係る有識者により構成される特定技能試験問題作成等ワーキン
ググループを設置し、試行的な試験を行った上で、試験問題等を作成した。な
お、判断試験については令和2年度に新たに問題を作成した。
4 試験申込方法(申込手順、定員数を超える受験希望者がいた場合の対応)
試験実施機関のウェブサイトに作成した受験申請用のサイトにおいて申込
みを受け付けた。
定員数を超える受験希望者がいた場合は抽選とすることとし
ていたが、定員を超えなかったため、実施しなかった。
なお、
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の影響により、
令和2年度
は国外試験を実施しなかった。
5 試験実施体制
試験実施機関において、受験申請受付、試験会場・試験官の手配、採点、合
否結果の通知等の試験に関する事務を実施した。
6 試験水準
試験の水準は、
ビルクリーニング職種・ビルクリーニング作業の技能実習2
号修了相当の水準(注)とした。
(注)場所、部位、建材、汚れ等の違いに対し、作業手順に基づき、自らの判断によ
り、方法、洗剤及び用具を適切に選択して清掃作業を遂行できるレベル。
7 合否の基準
判断試験の点数が満点の 60%以上、かつ作業試験の点数が満点の 60%以上
を合格基準とした上で、特定技能評価試験実施委員会で合否を判定した。
8 合否の通知方法
試験実施機関が電子メールにより、受験者全員に合否結果を通知した。
9 試験結果の公表方法
厚生労働省及び試験実施機関のウェブサイトにおいて、
受験者数、
合格者数
及び合格率について公表した。
10 合格証明書発行・交付手数料の有無及び方法
(手数料を徴収している場合は、
その額を含む)
合格証明書発行手数料は 14,300 円である。合格証明書の発行に当たって
は、
原則、
特定技能外国人と雇用契約を結んだ受入機関が試験実施機関に合格
証明書の発行申請を行い、発行手数料を納付する必要がある。
11 試験の適切な運用に向けた取組状況
(1)具体的な取組状況等(試験実施主体に対する指導監督状況、当初予期し
なかった不正行為への対策、
不正等が発覚した場合における合格取消措置等)ア 試験申込段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
顔写真付きの身分証明書のデータを申込時に登録させ、身代わり
受験を防止した。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む)の内容とその対応
特になし。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特になし。
イ 受験者の本人確認段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
受験申込時に顔写真付きの身分証明書を登録させ、試験日当日の
本人確認に利用した。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む)の内容とその対応
特になし。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特になし。
ウ 試験実施時
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
判断試験(ペーパー試験)実施時には、複数の試験監督者を配置す
ることにより、カンニング等の不正を防止した。また、作業試験にお
いては、
試験実施前に試験官の水準調整会議を行い、
採点基準にずれ
が生じないように対応した。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む)の内容とその対応
特になし。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特になし。
エ 合格通知、合格発表、合格証明書交付・発行段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
受験申込時に電子メールアドレスを登録させることで、合格通知
等の手続きについて問題なく実施できた。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む)の内容とその対応
特になし。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特になし。
(2)不正等の発覚による合格取消の有無(有の場合は、その数及びそれぞれ
の発覚した不正等の内容)
特になし。
12 事業年度途中に、試験問題について、大きな改善を行った場合は、その改善
内容、改善の必要性
特になし。
13 試験実施に当たっての試験実施国政府との調整状況及び今後の課題
試験実施機関においてカンボジア及びインドネシア政府とオンライン会議
を行い、
日本のビルクリーニング業に関する紹介動画を活用することで、
ビル
クリーニング分野の特定技能試験の実施について理解を求めた。
令和3年度は
新型コロナウイルス感染症の影響を考慮しつつ、
出入国在留管理庁と連携の上、
早期の国外試験実施に向けて取り組む。
14 海外における試験実施国・試験実施回数、国内における地方都市での実施・
試験実施回数の拡大に向けた取組内容
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の影響により、令和2年度は国
外試験を実施しなかった。
令和3年度は感染の影響を考慮しつつ、
出入国在留
管理庁と連携の上、国外試験実施に向けて取り組む予定としている。
国内試験については、
宮城県仙台市と広島県広島市を新たに追加した計8都
市で実施する体制を整備した。
令和3年度はさらに地方都市で実施できるよう
に取り組む予定としている。
15 新型コロナウイルス感染症の拡大による試験実施への影響及びコロナ禍で
の国内外における試験実施に向けた感染拡大防止措置の内容
(1)試験申込段階(受験案内等での事前周知等)
以下の点について、受験案内において事前周知した。
・試験会場内ではマスクを着用すること。
・試験会場では、検温を実施し、発熱が確認された場合は受験できな
い場合があること。
・手洗い、消毒等をこまめに行うこと。
・ソーシャルディスタンスを確保すること。
・換気を定期的に実施するため、室温が低下することがあるので、上
着など調節できるものを持参すること。
(2)試験実施時(当日の試験会場における対応等)
(1)のとおり実施した。
なお、検温により発熱が確認された者はいなかった。
16 その他、試験実施全般に関して生じた問題とそれに対する改善措置
国外試験に係る試験実施情報の周知方法について、効果的かつ広く周知で
きる方法の検討が引き続き必要である。
また、国外試験実施に当たり費用面での負担が大きいことから、例えば、
作業試験の様子をビデオ撮影し、試験の採点は日本国内で行うといった手法
の有効性を評価する等の検討を進める。
以上
【別紙様式】
分野: ビルクリーニング分野
国 都市
1 国内
北海道札幌市
東京都荒川区
愛知県名古屋市
大阪府大阪市
徳島県徳島市
福岡県福岡市
2020年8月〜9月 2020年9月30日 141 104 73.8 実技試験 日本語 2,200円
2 国内
北海道札幌市
宮城県仙台市
東京都荒川区
愛知県名古屋市
大阪府大阪市
広島県広島市
福岡県福岡市
2020年11月〜12月2021年1月12日 356 265 74.4 実技試験 日本語
1,100円
(特技能定試験
実施費補助金に
より受験料半額
補助)
【試験実施概要】
試験
実施方法
試験言語 受験料
合格者数
(人)
試験実施場所
合格発表日
受験者数
(人)
合格率(%)試験実施
年月
項番
試験区分:ビルクリーニング分野特定技能1号評価試験