刑事施設及び保護観察所の連携を強化した
性犯罪者に対する処遇プログラムの改訂について(令和4年度〜)
令和4年4月 法務省矯正局・保護局
目次
くろまる共通事項
主な改訂内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.1
受講者が作成する再発防止計画に係る統一様式の作成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.2
くろまる刑事施設におけるプログラム
刑事施設における特別改善指導「性犯罪再犯防止指導」の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.3
刑事施設における特別改善指導「性犯罪再犯防止指導」の本科プログラム・・・・・・・・・・P.4
刑事施設における特別改善指導「性犯罪再犯防止指導」の改訂ポイント・・・・・・・・・・・ P.5
くろまる保護観察所におけるプログラム
性犯罪再犯防止プログラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.6
コアプログラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.7
メンテナンスプログラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.8
セルフチェックシート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.9
主な改訂内容
刑事施設関係:
保護観察所関係:
・プログラム全体を通じて、受講者の動機付けや強み等により着目したものに改訂
・小児に対する性加害を行った者や痴漢が嗜癖化している者など、共通の指導のみでは対応困難な者に対する指導の充実化・コアプログラム終了後のリスクの管理と効果的な介入を行うため、事件から離れた生活を送るための取組の点検シート(セルフ
チェックシート)を作成
認知行動療法等の共通の理論に基づいて実施している刑事施設及び保護観察所におけるプログラムについて、その連携をより一層深め、
効果的なプログラムとなるよう主に以下のとおり改訂する。
なお、今後もプログラムについては、再犯防止により一層寄与するものとなるよう不断の検証を行い、必要に応じて改訂を検討する。
共通事項:受講者が作成する再発防止計画に係る統一様式の作成
これまで、刑事施設と保護観察所のプログラムでは、異なる様式で「再発防止計画(再び性犯罪をしないための具体的な方
法をまとめた受講者が作成する計画で、プログラムの中核をなすもの)」を作成していたが、その様式をサイクル・モデルに統一
→これにより、個々の対象者ごとに同一の再発防止計画を使用することとなり、これまで以上に刑事施設から社会内への一貫
性のある効果的な指導を行うことが可能に
→統一のサイクル・モデルを採用することにより、性犯罪を反復する者に対する指導がより実施しやすいものに
・受講者の強み等を活用したプログラム改訂
受講者が今後達成したいと考える目標や受講者の強みに焦点を当て、前向きな意欲をプログラムに活用
・指導効果が上がりにくい特定の対象者群への対応を含めたプログラム改訂
処遇プログラムの効果検証において、再犯防止効果に統計的な裏付けが得られなかった特定の問題性(習慣的性行動、
衝動性の高さ、性犯罪を促進する性的ファンタジー)を有する者にも対応したプログラムに改訂1 認知行動療法(注記)等の理論に基づき実施しているプログラムでは、プログラムで学んだこと等を通して、受講者一人一人が自分の事件の背景にある再犯リスク要因を特定し、再び
性犯罪をしないための具体的な対処方法を「再発防止計画(セルフ・マネージメント・プラン)」にまとめており、今般、同様式を下図のとおりサイクル・モデルとして統一するもの。サ
イクル・モデルは、日常から事件の流れを円環的に捉えて事件を分析するものであり、これを統一化することにより、性犯罪を反復する者に対する指導がより実施しやすくなるとともに、
刑事施設と保護観察所においてより一貫性のある効果的な指導を行うことが可能になる。
再発防止計画の内容
受講者が作成する再発防止計画(セルフ・マネージメント・プラン)に係る統一様式の作成
再発
さ い は つ
防止
ぼ う し
計画
け い か く
(セルフ・マネージメント・プラン)年ねん月がつ日にち
社会的
しゃかいてき
サポート(支
ささ
えになる人
ひと
・機関
きかん)コーピング コーピング
コーピング
危険
きけん
な状況
じょうきょう
ひきがね
ためこみ
日常
にちじょう
実行
じっこう
緊急
きんきゅう時じ
のコーピング
緊急
きんきゅう時じ
のコーピング
ストップ
(加害
かがい)連絡先
れんらくさき
・場所
ばしょ
など :
1 名な前
まえ
(組織名
そしきめい) :2 名な前
まえ
(組織名
そしきめい) :連絡先
れんらくさき
・場所
ばしょ
など :
なりたい自分
じぶん
なりたい自分
じぶん
になるためにすること
再犯をしないという目標だけ
ではなく、これからの人生で、
どんな自分になりたいかを考
えて記載します。
なりたい自分になるための
具体的な取組を記載しま
す。
実行を直前で食い止めるた
めのコーピング(対処方
法)を記載します。
各段階において、サイクルか
ら抜け出すためのコーピング
(対処方法)を記載します。
困ったときにSOSを出すこ
とができたり、相談したりでき
る人や機関の情報を記載し
ます。
《認知行動療法》
問題行動(性犯罪)の背景にある自らの認知(物
事の考え方、とらえ方)の歪みに気付かせ、これを変
化させること等によって、問題行動を改善させようとする
方法
「日常生活」から「事件(実
行)」に至る流れ(サイク
ル)の中で、性加害の可能
性を高める状況やサイクルを
進めるリスク要因を段階ごと
に記載します。2 性犯罪の要因となる認知の偏り、自己統制力の不足等がある者
(注記)新たに刑が確定した受刑者に対するスクリーニングと、調査センターにおける性犯罪者調査の2段階のアセスメントを実施
(注記)性犯罪の再犯リスクの高い受刑者を特定し、全国の本科実施施設において指導を実施(令和2年度の受講開始人員は、424人)
対象者
刑事施設における特別改善指導「性犯罪再犯防止指導」の概要
刑事施設の職員(法務教官、法務技官、刑務官)
処遇カウンセラー(性犯担当。認知行動療法等の技法に通じた臨床心理士等)
(注記)指導担当者に対する継続的な研修の実施、経験豊富な指導者による他施設への巡回指導、施設間事例検討、外部専門家による継
続的な助言・指導等により、指導担当者の知識や指導技術の向上に努めている。
指導者
グループワーク及び個別に取り組む課題を中心とし、必要に応じカウンセリングその他の個別対応を行う。
1単元100分、週1回又は2回、標準実施期間: 4〜9か月
(注記)再犯リスク、問題性の程度等に応じて、高密度(9か月)・中密度(7か月)・低密度(4か月)のいずれかのプログラムを実施
(注記)知的能力に制約がある者:「調整プログラム」(本科プログラムの内容をイラスト等の視覚情報を効果的に取り入れたもの)
(注記)刑期が短い等の者:「集中プログラム」(本科プログラムの内容を効率的かつ効果的に理解できるよう中心的指導内容を集中させたもの)
目標
強制わいせつ、強制性交等その他これに類する犯罪又は自己の性的好奇心を満たす目的をもって人の生命若しくは
身体を害する犯罪につながる自己の問題性を認識させ、その改善を図るとともに、再犯しないための具体的な方法を習
得させる。
指導方法/
頻度等
スクリーニング
性犯罪者調査
対象者の選定
☑犯罪の内容
☑常習性の有無
☑性犯罪につながる
問題性の有無
確定施設
性犯罪者調査
専門的な調査
☑再犯のリスク
☑性犯罪につながる問
題性の程度
☑処遇適合性対象
一般施設: 処遇要領に基づく各種指導対象外受講の必要性なしR3判定受講の必要性あり移送
性犯罪再犯防止指導(R3)
本科プログラム
(高密度、中密度、低密度)
調整プログラム
集中プログラムプログラムメンテナンス本科実施施設(20庁)処遇計画策定移送
受講待機移送
調査センター(8庁) 地方更生保護委員会・
保護観察所への通知
終了後、
地方更生保護委員会・
保護観察所への通知移送
メンテナンス
プログラム出所3 刑事施設における特別改善指導「性犯罪再犯防止指導」の本科プログラム
項目
(標準単元数)
方法 指導内容 高密度 中密度 低密度
オリエンテーション
(1〜2)
講義
・指導の構造、実施目的について理解させる。
・性犯罪につながる問題性を助長するおそれがある行動について説明し、自己規制するよう方向付ける。
・対象者の不安の軽減を図る。
準備プログラム
(4)(注記)1単元 60分
グループワーク ・受講の心構えを養い、参加の動機付けを高めさせる。 必修 必修 ―
本科
第1科
自己統制(30)(凝縮版は17)
グループワーク
個別課題
・事件につながった要因について幅広く検討し、特定させる。
・事件につながった要因が再発することを防ぐための介入計画(自己
統制計画)を作成させる。
・効果的な介入に必要なスキルを身に付けさせる。
必修 必修
必修
(凝縮版)
第2科
認知の歪みと変容方法(13)グループワーク
個別課題
・認知が行動に与える影響について理解させる。
・偏った認知を修正し、適応的な思考スタイルを身に付けさせる。
・認知の再構成の過程を自己統制計画に組み込ませる。
必修 選択 ―
第3科
対人関係と親密性(8)グループワーク
個別課題
・望ましい対人関係について理解させる。
・対人関係に係る本人の問題性を改善させ、必要なスキルを身に付け
させる。
必修 選択 ―
第4科
感情統制(7)グループワーク
個別課題
・感情が行動に与える影響について理解させる。
・感情統制の機制を理解させ、必要なスキルを身に付けさせる。
必修 選択 ―
第5科
共感と被害者理解(7)グループワーク
個別課題
・他者への共感性を高めさせる。
・共感性の出現を促す。
必修 選択 ―
メンテナンス
(3以上)
個別指導
グループワーク
・知識やスキルを復習させ、再犯しない生活を続ける決意を再確認させる。
・作成した自己統制計画の見直しをさせる。
・社会内処遇への円滑な導入を図る。改訂
本科プログラムの中核的な科目4 刑事施設における特別改善指導「性犯罪再犯防止指導」の改訂ポイント
受講者が達成したいと考える目標や受講者の強みをより一層活用したものに改訂
【改訂のポイント】
しろまる引き続き、再犯防止の観点から、個々の対象者のリスクやニーズに着目した現行のプログラムを基本としつつ、
受講者が今後達成したいと考える目標や受講者の強みに焦点を当て、前向きな意欲をプログラムに活用(「なりたい自分」の単元の追加など)
【導入】
プログラムの
目的と内容の説明
強みや求めていることの発見
性加害のリスクと
機能(意味)の特定
特定したリスクへの対処方法、
自分の強みを生かす方法、
求めていることを満たすための方法を考える
⇒有効に活用できるよう繰り返し練習する
なりたい自分(目標)の設定
再発防止計画の作成
【性犯罪者処遇プログラム検討会報告書】
くろまる指導効果が上がりにくい対象者群に対する更なる処遇上の工夫が必要
くろまる習慣的行動とみなせる性犯罪をじゃっ起した者や小児に対する性加害を行った者等に対する特性等を踏まえた効果的な介入方法の検討
⇒衝動をコントロールする力が弱い者や性的ファンタジーが犯罪行動に強く関連している者に対する指導の充実
(注記)引き続き、必要な科目を随時、更新・改訂を行っていく予定
《メタ認知》
自分が認知していることを認知すること。
《セルフ・モニタリング》
考えや感情、身体感覚、行動等を自分でモニター(観察)
すること。
《マインドフルネス》
今この瞬間に注意を向けている状態のこと。認知や行動のと
らわれを和らげるための様々な取組を指すこともある。マインドフ
ルネスによって、考えや気持ちのとらわれが和らぎ、とらわれたまま
に行動することが減るとされる。
第1科は再発防止計画(セルフ・マネージメント・プラン)を作成し、コーピング(対処方法)を身に付けることを目的として実施する、本科プログラムの
中核的な科目であり、以下の内容を盛り込んだ改訂を行うもの。
効果検証において、指導の再犯防止効果に統計的な裏付けが得られなかった特定の問題性や特性を有する者にも対応したものに改訂
再犯のない生活
【改訂ポイント】
しろまる習慣的性行動への対応としてサイクル・モデルの導入
・習慣的行動とみなされる性犯罪の理解に適しているサイクル・モデルを導入し、性加害に進む道筋・段階をよりわ
かりやすく分析等できるよう改訂
しろまる衝動のコントロールに関連するメタ認知等の知見を元に、単元を追加
・衝動に気付き、その対処方法を学び、早期から練習を促す「セルフ・モニタリングと緊急時のコーピング」の単元を追加・衝動をコントロールする力が弱い者等に対して、リスクが高まる状況における対処方法について、現在の生活の中
で起きる状況を題材として、体験的理解を促す練習をより多く行う等の工夫(マインドフルネス、日記など)を追加
しろまる性的ファンタジーに関連する心理教育と対処方法を学ぶ内容を追加
・性犯罪を促進する性的ファンタジーの機能等に関する心理教育を追加
・上記衝動への対処方法を含めて性的ファンタジーとの付き合い方に関する情報を追加し、早期から対処方法を
練習できるように改訂
行動サイクル分析と再発防止計画の様式
【性犯罪者処遇プログラム検討会報告書】
くろまる再犯を「しない」方法が強調され、対象者の目標とする生活の実現を目指す視点や強みを活用する介入が乏しくなりがち。5 保護観察所における性犯罪再犯防止プログラムの概要
本件処分の罪名に、強制わいせつ(刑法第176条)、強制性交等(刑法第177条)、準強制わいせつ・準強制性交等(刑法
第178条)、監護者わいせつ及び監護者性交等(刑法第179条)、強制わいせつ等致死傷(刑法第181条)又は強盗・強
制性交等及び同致死(刑法第241条)が含まれる者(未遂を含む。)
本件処分の罪名のいかんにかかわらず、犯罪の原因・動機が性的欲求に基づく者(下着盗、住居侵入等)
対象
対象者の
家族保護観察終了
仮釈放者
導入プログラム コアプログラム
:おおむね2週間に1セッションずつ、全5セッションで構成
メンテナンスプログラム
:問題性に応じて定められた頻度で定期的に面接し実施保護観察開始
刑事施設
における
プログラム
の受講
再発防止計画
の作成
プログラムの目的や
概要の説明
コアプログラムに対
する動機づけ
問題と強みのアセ
スメント
認知行動療法に
基づく指導
再発防止計画の
作成
再発防止計画の点検・見直し(注3)
Aセッション 性加害のプロセス
Bセッション 性加害につながる認知
Cセッション コーピング
Dセッション 被害者の実情を理解する
Eセッション 二度と性加害をしないために
緊急時の指導等
家族プログラム:家族の心身の状況等を踏まえ、実施の有無を検討
家族として必要な知識の付与
性加害のプロセス
性犯罪再犯防止プログラムの内容
家族自身のセルフケア
家族のサポート
保護観察
処分少年
(注1、2)
保護観察付
一部猶予者
保護観察付
全部猶予者
(注1)
(注1)コアプログラム受講を特別遵守事項
に定めることが相当である旨の裁判所
の意見が示された者
(注2)18歳以上の者のうち、必要性
が認められる者
特定の問題性等を有する者への指導等
:共通の指導のみでは対応困難な以下の対象者について、その特性等を踏まえた指導を実施
性加害が嗜癖化している対象者
知的に制約がある対象者等
小児に対する性加害を行った対象者等
刑事施設又は保護観察所のプログラム受講歴がある対象者
少年院
仮退院者
(注2)
(注3)コアプログラム受講者のみ
セルフチェックシート(注3)6 ワークブックの構成
メンテナンスプログラム
コアプログラム〜中心となる指導内容〜
課程 内容
導入
プログラムの受講に当たって
プログラムの目的や概要を説明し、自分の事件当時の状況、これからの
目標などを確認します。コアプログラムA
性加害のプロセス
性加害を起こすときの認知、行動、気持ち、身体の状態をふりかえり、
自分の性加害のパターンなどについて考えます。B性加害につながる認知
性加害につながりやすい特有の認知があること、認知を選びなおす方法
について学びます。Cコーピング
日常の生活で「うまくいかない」ときにどのように対処すればよいかを考え
ます。D被害者の実情を理解する
性加害が被害者に及ぼす被害の実情について学び、被害者に対する
認知のクセなどを改めて考えます。E二度と性加害をしないために
性加害をしないとともに、なりたい自分になるための「再発防止計画」を
まとめます。
上記の課程を終えた後も、保護観察官や保護司の定期的な面接により、ワー
クブックで学んだことを復習するほか、再発防止計画の点検・見直しを行います。
各回、指定された日
時に保護観察所にお
いて個別又は集団で
プログラムを実施。
・・・・・・
・・・・・・
コアプログラムを通じて・・・
再発防止計画を作成
メンテナンスプログラムを通じて・・・
より実効性のあるものにするため
再発防止計画を
点検・見直し
「コーピング」は「対処
方法」のことです。
性犯罪に当たる行為に結び付くおそれのある認知の偏り及び自己統制力の不足等の自己の問題性について理解させるとともに、再び性犯罪に当たる行為をしない
ようにするための具体的な方法を習得することを目的とした全5課程から構成される。7 メンテナンスプログラム〜コアプログラム終了後のリスク管理と効果的な介入の仕組〜保護観察終了
〇保護観察官及び保護司による面接時に以下の指導を実施
再発防止計画の点検・見直し(注記) / セルフチェックシート(注記)
だいやまーく高リスク
〇保護観察官及び保護司による面接時に以下の指導を実施
再発防止計画の点検・見直し(注記)
だいやまーく中リスク
〇保護観察官及び保護司による面接時に以下の指導を実施
再発防止計画の点検・見直し(注記)
だいやまーく低リスク
再 犯 リ ス ク の
程度を踏 まえ
た処遇
・保護司による保護観察経過報告書
・セルフチェックシート(高リスクの者)
・保護観察官による定期的な面接
面接ないし必要
な措置の実施
を検討
再犯の兆候を把握(毎月実施) 保護司が再犯の兆候を確認した場合は、その時点で
保護観察所に連絡
左記の情報を元に、再犯の兆候を
把握
再 犯 の 兆 候
の把握と対応保護観察開始
セルフチェック
シート
事件から離れた生活を送るための取組の点検
本人の問題や強みを把握再犯リスクの変化に応じ、処遇を強化・緩和
セルフチェックシート
再犯リスクの程度に応じて定められた程度で定期的に面接し実施
通常の生活指導に加え、再犯リスクの程度ごとに以下の指導を実施((注記)はコアプログラム受講者のみ)
くろまる高リスクの者(コアプログラム受講者のおよそ6割)は、コアプログラム終了後
1年以上セルフチェックシートにより毎月フォローアップを行う。
取組は次の4つの領域から構成
「認知・性的な興味関心」 「問題への対処」
「対人関係」 「新たな生活」8 「再発防止計画」が二度と性加害しないための取組をまとめたものであるのに対し、セルフチェックシートは性加害から離れた生活を送るための取組を4つの領域に
まとめたもの。毎月のできた取組を視覚化することで本人の自己肯定感を高め、動機づけを高めることも目的としている。
セルフチェックシート
本人の悩みや心配事を記載
します。
チェックが付いていないしろいしかく
チェックを付けるための取組を
記載します。9しろいしかくのうち本人が取り組ん
だことで当てはまるものに
チェックを付けます。
性加害から離れた生活
を送るための取組
4つの領域
認知・性的な興味関心
問題への対処
対人関係
新たな生活
\できた取組の視覚化/
各領域それぞれについ
て、最もできた場合を5
点、最もできなかった場
合を1点としてレーダー
チャートを作成します。
\できた取組の視覚化/
4つの領域の取組状況
を表すレーダーチャート
強み
問題や課題
再犯防止に向けた
フォローアップ
本人の
に加え、
も把握

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /