2022Vol75《今月の注目記事》
●くろまる「第1回法遵守の文化のためのグローバルユースフォーラム」(Col-YF)の開催結果
●くろまる 安全安心なまちづくり関係功労者表彰式を行いました!
●くろまる 農林水産省YouTubeチャンネルと動画でコラボ。〜立ち直り応援基金〜
●くろまる オンラインによる在留手続の対象を更に拡大します!
●くろまる 記者が行く!〜法務省の新しいキャラクター「トウキツネ」〜
●くろまる 法務省で働くひと・しごと紹介
法務省 SDGsロゴ
もくじ あかれんが 第 75号
《特 集 記 事 》
「第 1回 法 遵 守 の文 化 のためのグローバルユースフォーラム」
(Col-YF)の開 催 結 果
安 全 安 心 なまちづくり関 係 功 労 者 表 彰 式 を行 いました!
農 林 水 産 省 YouTubeチャンネルと動 画 でコラボ。
〜立 ち直 り応 援 基 金 〜
オンラインによる在 留 手 続 の対 象 を更 に拡 大 します!
国 際 知 財 司 法 シンポジウム2021を開 催 しました!
特 別 機 動 警 備 隊 (SeRT)の熱 海 市 への派 遣 について
アジ研 による初 めてのオンライン国 際 研 修 (汚 職 防 止 )について
未 来 の国 際 協 力 人 材 求 む!0104080912151719
《常 設 記 事 》
お答 えします
〜インターネット上 で誹 謗 中 傷 を受 けた場 合 ,どうしたらいいの? 〜
記 者 が行 く!〜法 務 省 の新 しいキャラクター「トウキツネ」〜2124
《連 載 記 事 》262729そんなとき法 テラスがお役 に立 ちます! Vol.55
〜法 テラス・サポートダイヤル利 用 件 数 500万 件 突 破 !〜
法 制 度 整 備 支 援 の現 場 から
法 務 省 で働 くひと・しごと紹 介 Vol.11
〜庁 舎 管 理 室 総 務 係 ,経 理 係 ,警 備 係 ,施 設 ・設 備 係 〜
サ ー ト
「 第 1 回 法 遵 守 の 文 化 の た め の グ ロ ー バ ル
ユ ー ス フ ォ ー ラ ム 」
( C o l - Y F ) の 開 催 結 果
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》
令 和 3 年 10 月 9 日 ( 土 ) 及 び 同 月 10 日 ( 日 ) の2 日 間 , 東 京 国 際 フ ォー ラ ムにお いて ,「 第 1
回 法 遵 守 の文 化 のためのグローバルユースフォーラム」(英 語 名 : T he 1 s t
Glo bal Yo uth
Forum for a Culture of Lawfulness, 略 称 :Col-YF)が開 催 されました!
開 会 式 では,古 川 禎 久 法 務 大 臣 による開 会 挨 拶 のあと ,御 臨 席 賜 った承 子 女 王 殿 下 から
お 言 葉 を い た だ き , 続 い て , 国 連 薬 物 ・ 犯 罪 事 務 所 ( U N O D C ) の ジ ョ ン ・ ブ ラ ン ド リ ー ノ 条 約
局 長 からビデオメッセージをいただきました。-01-ジ ョ ン ・ ブ ラ ン ド リ ー ノ U N O D C 条 約 局 長
古 川 禎 久 法 務 大 臣
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》-02-開 会 式 後 のオープニングアクト兼 基 調 講 演 では ,東 京 パラリンピックの閉 会 式 でも演 奏 した
ピ ア ニ ス ト の 西 川 悟 平 氏 に , 「 七 本 指 の ピ ア ニ ス ト - 夢 を 言 葉 に し 続 け る こ と で 奇 跡 は 起 こ
る」のテーマの下 ,講 演 をしていただきました。
西 川 悟 平 氏 西 川 悟 平 氏
ユースフォーラムには,41か国 から約 120名 のユースが来 場 またはオンラインのいずれかで参
加 し ,「 多 様 性 と 包 摂 性 の ある 社 会 に 向 けた 若 者 の 役 割 」と い う 全 体 テー マ の 下 ,2つ の 分 科
会 に 分 か れ,そ れぞ れ ,「 成 年 年 齢 に 達 す る こと と 社 会 へ の 参 画 」 , 「コ ロナ 後 の 犯 罪 防 止 ・ 刑
事 司 法 (包 摂 的 社 会 の実 現 に向 けた若 者 の役 割 )」について議 論 を行 いました。
分 科 会 の 様 子 1
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》-03-専 用 Twitter
※(注記) Q R コ ー ド か ら ア ク セ ス し て く だ さ い 。
専 用 ウェブサイト
※(注記) Q R コ ー ド か ら ア ク セ ス し て く だ さ い 。
分 科 会 の 様 子 2
この 議 論 の 結 果 に つ い ては ,ユー スフ ォー ラ ム の 最 後 に「 勧 告 」と し て 採 択 さ れた 後 , 令 和 3
年 11月 に行 われた国 連 の犯 罪 防 止 刑 事 司 法 委 員 会 (CCPCJ)において提 出 されました。
「 法 遵 守 の 文 化 の た め のグ ロー バ ルユー スフ ォー ラム 」を 含 む 京 都 コング レス の 成 果 展 開 に
関 する情 報 については,以 下 の専 用 ウェブサイト又 は専 用 ツイッターをご覧 ください 。
受 賞 者 活 動 概 要
谷 村 新 司 様 " 社 会 を 明 る く す る 運 動 " フ ラ ッ グ ア ー テ ィ ス ト と し て の 活 動
や「こころをつなぐプロジェクト」の活 動 など
堂 本 暁 子 様 「 女 子 刑 務 所 の あり 方 研 究 員 会 」 の 設 立 等 の 女 子 刑 事 施
設 の運 営 改 善 等 に向 けた取 組 など
野 田 豊 秋 様 少 年 補 導 員 と し て の 活 動 や , 自 身 が 経 営 す る 建 設 会 社 に
おける非 行 少 年 への就 労 体 験 の機 会 の付 与 など
更 生 保 護 法 人
滋 賀 県 更 生 保 護 事 業 協 会 様
休 眠 預 金 等 活 用 に関 する 制 度 を利 用 した「更 生 保 護 団 体
による息 の長 い支 援 基 盤 整 備 事 業 」の実 施 など
新 宿 区 保 護 司 会 様 " 社 会 を 明 る く す る 運 動 " 強 調 月 間 に 合 わ せ た 「 新 宿 区 広
報 パレード・式 典 」の開 催 など
特 定 非 営 利 活 動 法 人
いのちのミュージアム 様
交 通 犯 罪 等 の 犠 牲 者 の 等 身 の 大 人 型 パ ネ ル 等 を 展 示 す
る「生 命
い の ち
のメッセージ展 」の開 催 など
特 定 非 営 利 活 動 法 人
くらし応 援 ネットワーク 様
高 齢 又 は 障 害 の あ る 出 所 者 等 を 対 象 と し て , 継 続 的 な 福
祉 的 支 援 の実 施 や調 整 など
西 区 BBS会 様 S NS を活 用 した同 世 代 の 若 者 に 向 けた 情 報 発 信 や ,保 護
司 会 との連 携 等 の取 組 など
安 全 安 心 な ま ち づ く り 関 係 功 労 者 表 彰 式 を
行 い ま し た !
令 和 3 年 1 0 月 1 5 日 ( 金 ) , 首 相 官 邸 に お い て, 「 令 和 3 年 安 全 安 心 な まち づ くり 関 係 功 労
者 表 彰 式 」が行 われました。
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》
この表 彰 は,安 全 安 心 なまちづくり の推 進 に 関 して ,顕 著 な功 績 ・ 功 労 のあった方 々を内 閣
総 理 大 臣 が 表 彰 す る も の で , 年 1 回 , 安 全 安 心 な ま ち づ く り の 日 ( 毎 年 1 0 月 1 1 日 ) の 前 後 に
行 われています。
当 初 は,「 防 犯 活 動 」 の推 進 において , 特 に顕 著 な 功 績 ・ 功 労 のあ った方 々を対 象 と する 表
彰 でしたが,平 成 30年 からは,「再 犯 の防 止 等 に関 する活 動 」の推 進 において ,特 に顕 著 な功
績 ・功 労 のあった方 々も表 彰 の対 象 となりました。
受 賞 者 の方 々
令 和 3年 の「再 犯 の防 止 等 に関 する活 動 」における受 賞 者 は次 の方 々です。-04-「安 全 安 心 なまちづくり関 係 功 労 者 表 彰 」とは?
受 賞 者 の方 々
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》
再 犯 防 止 公 式 noteアカウントを開 設 しました!
※(注記) Q R コ ー ド か ら ア ク セ ス し て く だ さ い 。
受 賞 者 の方 々の功 績
概 要 はこちら
表 彰 式 に先 立 ち,受 賞 者 の皆 さまが法 務 大 臣 を表 敬 訪 問 されました。
古 川 法 務 大 臣 からは,お祝 いの気 持 ちと,これまでの活 動 に対 する 深 い感 謝 を受 賞 者 の皆
さまにお伝 えしました。-05-受 賞 者 の 皆 さ ま と 懇 談 す る 古 川 法 務 大 臣 1
表 敬 訪 問 を 受 け る 古 川 法 務 大 臣
1)表 彰 式 当 日 の様 子 (古 川 法 務 大 臣 への表 敬 訪 問 )
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》-06-受 賞 者 の 皆 さ ま と 懇 談 す る 古 川 法 務 大 臣 2
表 彰 式 は,首 相 官 邸 大 ホールで行 われ,「再 犯 の防 止 等 に関 する活 動 」の受 賞 者 を代 表 し
て,谷 村 新 司 様 が岸 田 総 理 大 臣 から表 彰 状 を授 与 されました。
また,全 ての受 賞 者 を代 表 して,堂 本 暁 子 様 が謝 辞 を述 べられました。
岸 田 総 理 大 臣 に よ る 谷 村 新 司 様 へ の 表 彰 状 授 与
2)表 彰 式 当 日 の様 子 (首 相 官 邸 における表 彰 式 )
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》-07-堂 本 暁 子 様 に よ る 代 表 者 謝 辞
全 受 賞 者 と の 記 念 撮 影
「誰 もが犯 罪 による被 害 を受 けることなく,安 全 で安 心 して暮 らせ
る社 会 」の実 現 に向 け,犯 罪 や非 行 をした人 たちの立 ち直 りに
ご理 解 とご協 力 をお願 いします。
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》-08-オ ン ラ イ ン に よ る
在 留 手 続 の 対 象 を 更 に 拡 大 し ま す !
オンラインによる在 留 手 続 について
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》
出 入 国 在 留 管 理 庁 で は ,「 未 来 投 資 戦 略 2 018 」( 平 成 3 0 年 6 月 15 日 閣 議 決 定 ) に お い
て,在 留 資 格 手 続 の円 滑 化 ・迅 速 化 のため,在 留 資 格 手 続 上 のオンライン申 請 を開 始 するこ
ととされたこと を受 けて,令 和 元 年 7月 25日 からオンライ ンによる 申 請 の受 付 を開 始 しまし た。
これによって,外 国 人 の方 から依 頼 を受 けた,一 定 の 要 件 を満 たす 所 属 機 関 の 職 員 などの方
が,一 部 の申 請 手 続 や 在 留 資 格 について,オンラインで申 請 することができるようになりました。
令 和 2 年 3 月 からは , 在 留 資 格 手 続 の 更 な る 円 滑 化 ・ 迅 速 化 の た めに, 対 象 と なる 手 続 に
在 留 資 格 変 更 許 可 申 請 や在 留 資 格 認 定 証 明 書 交 付 申 請 等 を追 加 したほか,対 象 となる在
留 資 格 に「特 定 技 能 」を追 加 するなど,順 次 対 象 を拡 大 してきました。
そし て , 令 和 4 年 3 月 末 ま で に, マイ ナン バー カー ド の 個 人 認 証 機 能 を 活 用 す る こと によ り ,
外 国 人 本 人 の方 がオンラインで申 請 することが可 能 となります。
オンライン申 請 のメリット
オンラインで申 請 する場 合 ,以 下 のメリットがあります。
1地 方 出 入 国 在 留 管 理 官 署 の窓 口 に出 向 く必 要 はありません。
2自 宅 やオフィスから24時 間 365日 申 請 可 能 です。
※(注記)年 に数 回 メンテナンスのために停 止 する場 合 があります。
3オンラインシステムの利 用 料 金 はかかりません。
4オ ン ライ ン シ ス テ ム の 利 用 申 出 が 承 認 さ れ た 機 関 か ら の 申 請 は , カ テ ゴ リー 2 に 該 当 す る
ため,提 出 資 料 が大 きく簡 素 化 されることがあります。
5在 留 カードを郵 送 で受 け取 ることも可 能 です。-09--10-
更 なる対 象 の拡 大
オンラインによる在 留 手 続 については,これまで,所 属 機 関 の職 員 の方 や弁 護 士 ・行 政 書 士
の方 などが申 請 する ことができましたが,令 和 4年 3月 末 までに,マイ ナンバー カード をお持 ちの
外 国 人 の方 は,オンラインにより申 請 することが可 能 となります。
また,対 象 と なる 在 留 資 格 に「日 本 人 の 配 偶 者 等 」「永 住 者 の配 偶 者 等 」「定 住 者 」が追 加 さ
れることになり,更 に便 利 になる予 定 です。
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》
オンラインによる在 留 手 続 のマスコットキャラクター「らすっぴ」
令 和 3年 10月 に,オンライ ンによる 在 留 手 続 に関 するマスコ
ットキャラクターが誕 生 しました。名 前 は,オンラインコの「らすっ
ぴ」です。名 前 は,在 留 申 請 オンラインシステムの頭 文 字 である
「RAS(online Residency Application System )」が
由 来 です。
オ ン ラ イ ン に よ る 在 留 手 続 を よ り 多 く の 皆 さ ま に 知 っ て い た
だけるように頑 張 ります!
オ ン ラ イン コ の 「 ら す っ ぴ 」
最 後 に
オ ン ラ イ ン に よ る 在 留 手 続 の 詳 細 や 今 後 の 取 組 に つ い て は , 決 ま り 次 第 出 入 国 在 留 管 理
庁 ホームページに掲 載 します。
ぜひ,オンラインによる在 留 手 続 をご利 用 ください!
今 後 も利 用 者 の利 便 性 向 上 のために,更 なる検 討 を進 めていきます。-11-※(注記) Q R コ ー ド か ら ア ク セ ス し て く だ さ い 。
出 入 国 在 留 管 理 庁 ホーム
ページ:オンラインによる在
留 手 続 紹 介 ページはこちら
国 際 知 財 司 法 シ ン ポ ジ ウ ム 2 0 2 1 を
開 催 し ま し た !
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》
国 際 知 財 司 法 シンポジウム (Judicia l S ympos ium o n Intellectua l P ro perty :
通 称 JSIP(ジェーシップ))とは,法 務 省 ,最 高 裁 判 所 ,知 的 財 産 高 等 裁 判 所 ,特 許 庁 ,日 本
弁 護 士 連 合 会 ,弁 護 士 知 財 ネット が 平 成 2 9年 から共 同 で 開 催 し ている もので, 国 際 的 な知
財 紛 争 の司 法 判 断 や近 時 の知 財 トピックについて,各 国 の法 曹 関 係 者 や政 府 関 係 者 が模 擬
裁 判 や デ ィ ス カ ッ シ ョ ン を 行 う も の で す 。 本 シ ン ポ ジ ウ ム は , 海 外 諸 国 の 制 度 に 関 す る 最 新 事
情 を提 供 する画 期 的 なイベントとして,過 去 4回 の開 催 で大 きな反 響 を 得 てきました。
法 務 省 においても,これまでのシンポジウムにおいて,知 的 財 産 関 係 紛 争 に関 する各 国 の法
制 度 や 課 題 に 対 する 理 解 ・ 共 通 認 識 の 醸 成 を 通 じ , AS EAN 地 域 を 含 むア ジア 地 域 全 体 の
知 的 財 産 関 係 紛 争 処 理 能 力 の 向 上 を 図 る と と も に , 同 地 域 に 進 出 す る 我 が 国 企 業 へ の 情
報 提 供 を目 的 と して,同 地 域 の 裁 判 官 等 の 法 曹 実 務 家 を本 シン ポジウムに招 き,充 実 したプ
ログラムを提 供 してきました。
5 回 目 の 開 催 と なる 今 回 の シ ンポ ジ ウ ム は ,「 ア ジ ア にお ける 知 的 財 産 紛 争 解 決 」 を 全 体 テ
ーマと して,令 和 3 年 1 0月 20日 (水 )から同 月 22 日 ( 金 )にかけて ,ウェブ会 議 形 式 に て 開 催
され,そのうち,法 務 省 によるプログラムは10月 21日 (木 )に実 施 されました。-12-国 際 知 財 司 法 シンポジウム2021について
法 務 省 によるプログラムについて
法 務 省 による プログ ラムでは,1商 標 権 侵 害 に関 する 民 事 訴 訟 と,2模 倣 品 に対 する 行 政
上 のエンフォースメントの2つのセッションを実 施 しました。
1 商 標 権 侵 害 に 関 す る 民 事 訴 訟
ブルネイ ,カンボジア,イ ンド ネシア,ラオス,マ レー シア,フィリピン ,シ ンガポー ル,タイ ,ベトナ
ムの裁 判 官 をパネリストとして招 き,パネルディスカッションを行 いました。
ま ず , 國 分 隆 文 判 事 ( 東 京 地 方 裁 判 所 ) か ら , 日 本 に お け る 商 標 権 侵 害 に 関 す る 民 事 訴
訟 をテー マと した基 調 講 演 をいただきました。その後 , 矢 部 耕 三 弁 護 士 (ユ アサハラ 法 律 特 許
事 務 所 ) の 司 会 進 行 の 下 , 板 井 典 子 弁 護 士 ( 青 木 ・ 関 根 ・ 田 中 法 律 事 務 所 ) , 辻 淳 子 弁 護
士 ( 辻 法 律 特 許 事 務 所 ) , 岩 井 久 美 子 弁 護 士 ( ア ンダー ソ ン・ 毛 利 ・ 友 常 法 律 事 務 所 外 国
法 共 同 事 業 ) の 3 名 の コメン テー ター と 各 国 のパ ネリスト を 交 え て, 事 前 に 各 国 の パネリ ス ト か
ら提 出 された仮 想 事 例 の回 答 に対 する解 説 や,質 疑 応 答 ・意 見 交 換 などが行 われました。
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》-13-記 念 撮 影 ( 「 商 標 権 侵 害 に 関 す る 民 事 訴 訟 」 の 登 壇 者 )
カンボジア,インドネシア,日 本 ,ラオス,マレーシア,フィリピン,シンガポール,タイ,ベトナムの
行 政 機 関 職 員 をパネリストとして招 き,パネルディスカッションを行 いました。
まず , 各 国 の パ ネ リ ス ト か ら , 各 国 に お け る 模 倣 品 対 策 を テ ー マ と し た プ レゼ ン テ ー シ ョ ン 発
表 を い た だ き ま し た 。 そ の 後 , 黒 木 宏 太 教 官 ( 法 務 省 法 務 総 合 研 究 所 国 際 協 力 部 ) の 司 会
進 行 の 下 , 黒 瀬 雅 志 弁 理 士 ( 黒 瀬 IP マ ネ ジメント )や 各 国 の パネ リスト を交 え, 質 疑 応 答 ・ 意
見 交 換 などが行 われました。
2 模 倣 品 に 対 す る 行 政 上 の エ ン フ ォ ー ス メ ン ト
記 念 撮 影 ( 「 模 倣 品 に 対 す る 行 政 上 の エ ン フ ォ ー ス メン ト 」 の 登 壇 者 )
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》-14-法 務 省 によるプログ ラムには,2つ のセッションを通 じてのべ約 1,100人 にご視 聴 いただきま
した。
※(注記) Q R コ ー ド か ら ア ク セ ス し て く だ さ い 。
登 壇 者 の 詳 細 や 当 日 使 用 し た 資 料 に つ い て は , 下 記 に て 公 開 し て い ま す の で , ご 覧 く だ さ
い。
また,シンポジウムの様 子 は,下 記 YouTubeにて配 信 されていますので,ご視 聴 ください。
※(注記) Q R コ ー ド か ら ア ク セ ス し て く だ さ い 。
シンポジウムの様 子 は
こちら(YouTube)
登 壇 者 の詳 細 や資 料 に
ついてはこちら
特 別 機 動 警 備 隊 ( S e R T
サ ー ト
) の
熱 海 市 へ の 派 遣 に つ い て
特 別 機 動 警 備 隊 (SeRT
サ ー ト
)とは
法 務 省 矯 正 局 特 別 機 動 警 備 隊 ( Speci
a l S e c u r i t y R e a d i n e s s T e a m : 通
称 「 SeRT
サ ー ト
」 ) は , 矯 正 施 設 で の 非 常 事 態
( 暴 動 , 逃 走 , 天 災 事 変 等 ) に お け る 警 備
活 動 , 災 害 復 旧 そ の 他 の 救 援 活 動 を 行 う
た め , 平 成 3 1 年 4 月 1 日 に 創 設 さ れ た 矯 正
局 長 直 轄 の部 隊 です。SeRTサ ー ト
は 発 足 からこ れま でに ,あら ゆる 非
常 事 態 に 対 応 で き る よ う , 各 種 訓 練 を 積 み
重 ね て き ま し た 。 訓 練 の 目 的 は 先 に 述 べ た
と お り で す が , 大 規 模 な 災 害 発 生 時 に は ,
訓 練 の 成 果 を 地 域 支 援 と い う 形 で 発 揮 す
る こ と が で き ま し た 。 1 回 目 は , 令 和 元 年 1 0
月 の 台 風 1 9 号 に よ る 被 害 を 受 け た 長 野 県
須 坂 市 へ の 派 遣 ( 「 あ か れ ん が 第 6 7 号 」 に
掲 載 ) , そ し て 2 回 目 が 令 和 3 年 7 月 1 日 か
ら の 大 雨 に よ る 土 砂 災 害 か ら の 復 旧 支 援
のため,SeRT
サ ー ト
隊 員 (以 下 ,「隊 員 」とする。)
を 派 遣 し た 静 岡 県 熱 海 市 で の 活 動 で す 。
今 回 は , そ の 熱 海 市 で の 活 動 を お 伝 え し た
いと思 います。
たな課 題 となっていました。矯 正 局 から静 岡
刑 務 所 を 通 じ て 静 岡 県 へ 支 援 の 申 入 れ を
行 ったと ころ , 熱 海 市 から捜 索 活 動 現 場 周
辺 警 備 の支 援 要 望 がなされました。同 月 18
日 , 要 望 を 受 け て 直 ち に , 隊 員 1 8 名 及 び リ
エ ゾ ン の 本 部 員 1 名 が 現 地 に 派 遣 さ れ , 熱
海 市 及 び熱 海 警 察 署 と連 携 しつつ,主 に1
立 入 禁 止 区 域 ( 救 助 活 動 区 域 ) の 明 確
化 , 2 立 入 禁 止 区 域 へ の 関 係 者 以 外 の 立
入 規 制 ,3立 入 禁 止 区 域 周 辺 の交 通 規 制
の3つの支 援 活 動 を行 い,円 滑 な捜 索 活 動
が行 えるよう努 めました。
派 遣 初 日 は ,立 入 禁 止 区 域 の 明 確 化 の
た め , 規 制 線 を 張 る と と も に , 警 備 箇 所 付
近 の 状 況 確 認 等 を 行 い ま し た 。 警 備 箇 所
は, 被 災 箇 所 を 両 側 から警 備 できる よ う,3
方 面 に 分 け て 配 置 し ま し た 。 派 遣 2 日 目 以
降 は , 連 日 の 炎 天 下 の 中 , 午 前 6 時 か ら 午
後 6 時 ま で の 間 , 関 係 機 関 と も 協 力 の 上 ,
警 備 活 動 等 を実 施 しました。
警 備 活 動 をする 中 で, 隊 員 は, 常 に 柔 軟
な 対 応 を 意 識 し て い ま し た 。 本 来 , 立 入 禁
止 区 域 ですので,立 ち入 ろうとする 人 に対 し
て , 一 律 に 立 入 禁 止 を 告 知 す る こ と も 可 能
ですが,円 滑 な捜 索 活 動 の援 助 と いう警 備
活 動 の 目 的 を 達 成 で き る 限 り に お い て , 被
害 を 受 け た 地 域 住 民 の ニ ー ズ , そ し て 気 持
ちに 寄 り 添 うこと が 第 一 で ある と 考 え , 救 助
活 動 に 支 障 を き た さ な い 範 囲 で , 自 宅 ま で
付 き 添 う な ど 安 全 を 確 保 し つ つ , 要 望 を で
きる限 り受 け入 れることとしました。
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》-15-派 遣 に至 るまで
熱 海 市 で は , 令 和 3 年 7月 3 日 の 伊 豆 山
地 区 に お け る 土 砂 災 害 発 生 後 , 同 地 区 に
お い て , 捜 索 関 係 者 に よ る 行 方 不 明 者 の
捜 索 活 動 が連 日 実 施 されましたが,二 次 災
害 の 危 険 性 を 伴 う 捜 索 活 動 現 場 付 近 に ,
捜 索 関 係 者 以 外 の 人 が 立 ち 入 り , 捜 索 活
動 が一 時 中 断 する などの事 態 が 発 生 し,新
たな課 題 となっていました。
警 備 活 動 の様 子
付 き 添 う な ど 安 全 を 確 保 し つ つ , 要 望 を で
き る 限 り 受 け 入 れ る こ と と し ま し た 。 ま た , 受
け入 れられない要 望 に ついては,立 ち入 るこ
と が で き な い 理 由 を 示 す な ど , 丁 寧 に 説 明
を行 い,立 入 禁 止 であることを理 解 してもら
いました。
こ のよ う な 隊 員 の 柔 軟 な 対 応 は , 地 元 紙
で ある 熱 海 新 聞 の 紙 面 に も 取 り 上 げ ら れる
など, 多 く の 皆 さま から 感 謝 の 意 を 表 し てい
ただけました。
危 険 箇 所 の 通 行 規 制 の 様 子
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》-16-いました。
こ のよ う な 隊 員 の 柔 軟 な 対 応 は , 地 元 紙
で ある 熱 海 新 聞 の 紙 面 に も 取 り 上 げ ら れる
など, 多 く の 皆 さま から 感 謝 の 意 を 表 し てい
ただけました。
これからSeRTサ ー ト
は,これからも矯 正 施 設 における 非 常 事 態 に備 えた多 種 多 様 な訓 練 を積 み重 ね,災
害 対 処 能 力 向 上 にも一 層 力 を入 れてまいります。そして,訓 練 で得 た知 識 や技 術 等 を地 域 か
ら求 められることがあれば,最 大 限 発 揮 し,地 域 に貢 献 する ことができれば,大 変 嬉 しく思 いま
す。
立 入 制 限 区 域 に お け る 警 備 活 動 の 様 子
国 連 ア ジ ア 極 東 犯 罪 防 止 研 修 所 ( ア ジ
研 ) は , 国 連 と の 協 定 に 基 づ き , 約 6 0 年
間 ,開 発 途 上 国 の刑 事 司 法 実 務 家 を対 象
と し た 国 際 研 修 を 実 施 し て き ま し た 。 従 来
は , 参 加 者 が 約 1 か 月 ア ジ 研 の 寮 で 生 活 し
な が ら 交 流 を 深 め , 6 , 0 0 0 人 以 上 の 卒 業
生 のネットワークを築 いてきましたが,新 型 コ
ロ ナ ウ イ ル ス の 流 行 に よ り 海 外 か ら の 渡 航
制 限 が 続 い て い る た め , 令 和 3 年 の 秋 , 初
めてオンラインでの国 際 研 修 を実 施 すること
となりました。
者 の た め ,1 日 の 参 加 時 間 を 2 時 間 と し , 自
分 の 予 定 に 合 わ せ て 事 前 録 画 講 義 を オ ン
デ マ ン ド 受 講 し た 上 , 質 問 を 提 出 し , ラ イ ブ
セ ッ シ ョ ン で の 質 疑 応 答 に 臨 め る よ う に し ま
し た 。 講 義 動 画 や ラ イ ブ セ ッ シ ョ ン の 録 画 に
より効 果 的 復 習 が可 能 になったのは,オンラ
インならではのメリットでした。
一 方 , 来 日 研 修 の よ う に , い つ で も 参 加
者 や 教 官 と 議 論 で き る よ う , オ ン ラ イ ン 上 の
質 問 箱 や チ ャ ッ ト ル ー ム , バ ー チ ャ ル 会 議 な
ど,時 間 外 の交 流 の場 も設 けました。
ア ジ 研 に よ る 初 め て の オ ン ラ イ ン 国 際 研 修
( 汚 職 防 止 ) に つ い て-17-あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》
1:アジ研 の研 修 とは
今 回 の 研 修 は, 国 連 腐 敗 防 止 条 約 の効
果 的 実 施 を 支 援 す る も の で , 令 和 3 年 で 2
3 回 を 数 え ま す 。 テ ー マ は , 「 高 度 情 報 化 ・
国 際 化 社 会 における汚 職 の新 たな脅 威 とそ
の対 処 」であり ,電 子 証 拠 の 収 集 ・ 分 析 や ,
汚 職 の 効 果 的 発 見 , 通 報 者 ・ 証 人 の 保 護
や国 際 協 力 に焦 点 を当 てました。
令 和 3年 9月 22日 から同 年 10月 18日 ま
での約 1か月 間 ,19か国 から27名 が参 加 し
て実 施 されました。
2:汚 職 防 止 に関 する研 修
最 大 で 1 7 時 間 も の 時 差 の 対 応 と し て , 1
日 に 2 回 同 じ セ ッ シ ョ ン を 行 い ま し た 。 ま た ,
普 段 の生 活 を送 りながら研 修 を受 ける参 加
者 の た め ,1 日 の 参 加 時 間 を 2 時 間 と し , 自
分 の 予 定 に 合 わ せ て 事 前 録 画 講 義 を オ ン
デ マ ン ド 受 講 し た 上 , 質 問 を 提 出 し , ラ イ ブ
3:オンライン上 の工 夫
初 日 に,互 いの人 と なりを理 解 できる よ う
自 己 紹 介 を し , ス タ ッ フ は 日 本 の 自 然 や 文
化 も紹 介 しました。
日 本 の 制 度 に つ い て は , ア ジ 研 教 官 か
ら , オ ン デ マ ン ド と ラ イ ブ を 併 用 し て 講 義 を
行 い,続 いて,警 察 庁 ,米 国 司 法 省 ,シンガ
ポール汚 職 捜 査 局 からも,国 内 外 の最 新 の
知 見 に つ き 講 義 い た だ き ま し た 。 外 部 講 義
は 全 て オ ン デ マ ン ド で し た が , ラ イ ブ で の 質
疑 応 答 で は い ず れも 活 発 に 意 見 が 出 さ れ ,
来 日 研 修 に 勝 る と も 劣 ら な い 白 熱 ぶ り で し
た。
各 班 で は , 参 加 各 国 で の 実 務 や 課 題 に
関 す る 個 人 発 表 を 行 い ま し た ( こ れ も 全 て
録 画 し , 異 な る 班 の 発 表 も 視 聴 で き る よ う
にしました。)。課 題 として,電 子 証 拠 解 析 の
専 門 家 の不 足 ,通 報 者 保 護 法 制 の未 整 備
と いった 各 国 の 困 難 な 現 状 の ほ か, 国 内 関
係 機 関 の 連 携 の 難 し さ や , 外 国 の 電 子 証
拠 を 収 集 し て 証 拠 と す る 際 の ハー ド ルなど,
各 国 に 共 通 す る 問 題 が 指 摘 さ れ た 上 , 成
4:研 修 の様 子
-18-
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》
5:おわりに
第 2 3 回 汚 職 防 止 に 関 す る オ ン ラ イ ン 研 修 の 様 子
参 加 者 からは,対 面 で ざっくばらん な情 報 交 換 もしたかったが,多 くの知 識 を得 られ有 益 だ
ったという感 謝 の声 が寄 せられました。スタッフ側 も,毎 朝 画 面 に向 かってあいさつしていた1か
月 が 終 わる と 寂 しく 感 じられ,バー チャル な 場 でも , 同 じ 時 間 を 共 有 して 真 剣 に 議 論 し た 一 体
感 は,かけがえのない絆 を生 むと感 じました。
こうして,初 のオンライ ン研 修 は盛 況 の内 に幕 を閉 じました。今 後 もオンライン形 式 の活 用 が
見 込 まれますが,さらにバージョンアップを図 り,世 界 の刑 事 司 法 が より 良 くなるお手 伝 いを続
けてまいります。
と いった 各 国 の 困 難 な 現 状 の ほ か, 国 内 関
係 機 関 の 連 携 の 難 し さ や , 外 国 の 電 子 証
拠 を 収 集 し て 証 拠 と す る 際 の ハー ド ルなど,
各 国 に 共 通 す る 問 題 が 指 摘 さ れ た 上 , 成
功 例 ・ 失 敗 例 を 問 わ ず 様 々 な 実 務 が 共 有
さ れ る な ど , 大 変 有 意 義 な 討 議 が 行 わ れ ま
した。
最 後 に , 各 参 加 者 た ち が 研 修 成 果 の 活
用 に つ き ア ク シ ョ ン プ ラ ン を 発 表 し , ま と め と
しました。
法 務 総 合 研 究 所 国 際 協 力 部 (ICD)は,
独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 ( J I C A ) 等
関 係 機 関 と 協 力 し な が ら , ア ジ ア 諸 国 に 対
し て , 法 令 の 起 草 支 援 や 司 法 関 係 者 の 人
材 育 成 支 援 等 の法 制 度 整 備 支 援 を行 って
います。
I C D で は , こ の よ う な 法 制 度 整 備 支 援 に
携 わ る I C D の 業 務 を 知 っ て も ら う こ と を 目
的 と し , イ ン タ ー ン シ ッ プ を 受 け 入 れ て い ま
す 。 令 和 3 年 は , 8 月 3 0 日 か ら 9 月 1 0 日 に
か け て , 大 学 院 生 向 け の イ ン タ ー ン シ ッ プ と
大 学 生 向 けのインターンシップを各 5日 間 ず
つ実 施 しました。
令 和 3 年 は , 新 型 コ ロ ナ ウ イ ル ス 感 染 症
の 影 響 に よ り , 全 て オ ン ラ イ ン で の 実 施 と な
り , 学 生 の 皆 さ ん に 直 接 お 会 い し て I C D の
活 動 を 見 て も ら う こ と が で き な か っ た こ と は
残 念 でしたが,オンライ ンの強 みを活 かし,イ
ン ド ネ シ ア , ラ オ ス , カ ン ボ ジ ア で の セ ミ ナ ー
等 の 活 動 を オン ラ イ ン で 傍 聴 し て も ら い , 短
期 間 で 複 数 の 国 と の 活 動 に 参 加 し て も ら う
ことができました。
このほかに,学 生 の 皆 さん には,様 々な講
義 を 通 じ て 法 制 度 整 備 支 援 の 基 本 を 学 ん
で も ら っ た 上 , I C D 教 官 の 業 務 を 体 験 し て
もらうために,ある 架 空 の国 における 裁 判 官
の 能 力 向 上 を 目 的 と し た 法 制 度 整 備 支 援
プロジェクトの立 案 を体 験 してもらいました。
この架 空 の 国 のプロジ ェクト 立 案 は,その
国 の 法 曹 養 成 や 裁 判 の 現 状 な ど に 関 す る
資 料 な ど に 基 づ い て , ど こ に 問 題 や 課 題 が
あ る の か , ま た , そ れ を ど の よ う な 手 段 で 解
決 す る の か につ い て, プロ ジ ェク ト 立 案 手 法
を 用 い て , 自 分 な り の 視 点 を 持 っ て 分 析 し
てもらうことが狙 いでした。
決 す る の か につ い て, プロ ジ ェク ト 立 案 手 法
を 用 い て , 自 分 な り の 視 点 を 持 っ て 分 析 し
てもらうことが狙 いでした。
学 生 の皆 さんには,最 終 日 にその検 討 結
果 を一 人 ずつ発 表 してもらったのですが,皆
さん の プ ロジ ェ クト 案 に は そ れぞ れ 個 性 が あ
り,素 晴 らしいものでした。
裁 判 官 の 能 力 を向 上 させるために,裁 判
官 を 養 成 す る 教 育 機 関 の 教 育 改 善 を プ ロ
ジ ェ ク ト の 中 心 に す る 案 や , 大 学 の 法 学 教
育 に 根 本 的 な 問 題 が あ る と 考 え , そ の 改 善
を プ ロ ジ ェ ク ト の 中 心 と す る 案 な ど , 様 々 な
案 が 出 さ れ ま し た 。 プ ロ ジ ェ ク ト の 内 容 に 関
し て は , そ れ ぞ れ に 独 自 の 視 点 を 持 っ て 論
理 的 によく検 討 されていましたし,パワーポイ
ント など を 駆 使 し て 分 かり や す く 発 表 し た 学
生 が 多 く , そ の プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 能 力 の 高
さにも驚 かされました。
インター ンシップ終 了 後 ,学 生 の 皆 さん か
ら は , 「 法 整 備 支 援 に つ い て よ り 深 く 知 る こ
とができ,魅 力 を感 じた。」,「国 際 協 力 の業
務 の イ メ ー ジ が 明 確 に な り , 勉 強 す る モ チ ベ
ー シ ョ ン が 上 が っ た 。 」 な ど の 感 想 が 寄 せ ら
れました。
今 回 参 加 してくれた皆 さんのような,熱 意
あ る 優 秀 な 若 者 た ち が , 将 来 の 法 制 度 整
備 支 援 を担 ってくれる ことを心 から願 ってい
ます。
未 来 の 国 際 協 力 人 材 求 む !-19-あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》
インターンシップについて
-20-
あかれんが 2022年 第 75号 《特 集 記 事 》
学 生 の 発 表 の 様 子 1
国 際 協 力 人 材 育 成 研 修 について
学 生 の 発 表 の 様 子 2
I C Dで は ,イ ンター ンシ ップの ほ かに , 法 制 度 整 備 支 援 業 務 に 将 来 携 わる 人 材 を 育 成 す る
ために, 法 務 ・検 察 職 員 を 対 象 に, 平 成 21 年 から 毎 年 1 回 ,「 国 際 協 力 人 材 育 成 研 修 」を 実
施 しています。
平 成 21 年 から 令 和 2 年 ま での 同 研 修 参 加 者 合 計 71 名 の うち13 名 が I CD 教 官 と なって い
ます。
新 型 コロナウイルス感 染 症 の影 響 により,令 和 3年 はオンラインで研 修 を実 施 しましたが,令
和 4 年 以 降 に お い て は , 同 感 染 症 の 感 染 状 況 を 見 極 め た 上 で , 国 内 で の 集 合 研 修 に 加 え ,
海 外 での研 修 も実 施 する予 定 です。
お 答 え し ま す
〜 イ ン タ ー ネ ッ ト 上 で 誹 謗 中 傷 を 受 け た 場 合 ,
ど う し た ら い い の ? 〜
イ ンター ネット の 普 及 に 伴 い ,そ の 匿 名 性 , 情 報 発 信 の 容 易 さ な ど から ,イ ン ター ネット 上 の
誹 謗 中 傷 の問 題 は深 刻 化 しており,個 人 の名 誉 毀 損 やプライバシー侵 害 などの人 権 に関 わる
様 々な 問 題 が 発 生 し ていま す 。こ れら の 問 題 に 対 応 す る た めに , 国 や 民 間 の 機 関 で 様 々な 相
談 窓 口 が設 けられています。困 ったときは以 下 の相 談 窓 口 案 内 に沿 ってご 相 談 ください。
法 務 局 ・ 地 方 法 務 局 では,イ ンター ネット 上 で人 権 侵 害 の 被 害 に 遭 われた 方 から の相 談 を
受 けて ,プロバイ ダ 等 への 人 権 侵 害 情 報 の 削 除 依 頼 の 方 法 につ いて 助 言 を 行 って いま す。ま
た,このよ うな助 言 によ ってもご自 身 で削 除 を 依 頼 する ことが難 しい場 合 や 自 ら削 除 を依 頼 し
ても プロ バイ ダ 等 に 応 じて もらえ な かっ た 場 合 など に は, 法 務 局 ・ 地 方 法 務 局 が 調 査 を 行 い ,
違 法 性 を判 断 した上 で,プロバイダ等 に対 する削 除 要 請 も行 っています。Q1Q1 インターネット上 で誹 謗 中 傷 を受 けた場 合 ,どうしたらいいの?
あかれんが 2022年 第 75号 《常 設 記 事 》-21-■しかく人 権 相 談 (プロバイダ等 に対 する削 除 要 請 )
※(注記) Q R コ ー ド か ら ア ク セ ス し て く だ さ い 。
みんなの人 権 110番 (全 国 共 通 人 権 相 談 ダイヤル)
ゼ ロ ゼ ロ み ん な の ひ ゃ く と お ば ん
0570-003-110
相 談 窓 口 のご案 内
インターネット人 権 相 談
窓 口 (24時 間 受 付 )
※(注記) Q R コ ー ド か ら ア ク セ ス し て く だ さ い 。Q2法 務 省 では,インターネット上 の誹 謗 中 傷 をなくすために
どんな活 動 をしているの?
あかれんが 2022年 第 75号 《常 設 記 事 》
SNS 事 業 者 団 体 や 総 務 省 と 共 同 して, S NS 利 用 に関 する 人 権 啓 発 サイト を開 設 してい ま
す。
こ の サ イ ト で は , S N S を 利 用 す る 全 て の 方 に 向 け て , 誰 か を 傷 つ け な い た め に , 書 き 込 み や
投 稿 をする 前 に 考 えてほしいこと ,そして,もし も S NS 上 で誹 謗 中 傷 などの被 害 に遭 った場 合
の対 応 として,書 き込 みの削 除 を依 頼 する方 法 や相 談 窓 口 の案 内 などを掲 載 しています。
■しかくSNS等 による人 権 侵 害 に関 する啓 発 コンテンツの発 信
啓 発 コンテンツサイト
※(注記) Q R コ ー ド か ら ア ク セ ス し て く だ さ い 。
若 者 に人 気 のアプリ「TikTok 」と連 携 した人 権 啓 発 動 画 の配 信 や,携 帯 電 話 会 社 等 のス
マホ・ケータイ 安 全 教 室 と 連 携 した人 権 教 室 の開 催 ,啓 発 冊 子 や 啓 発 動 画 の 作 成 ・ 配 信 ,シ
ンポジウムの開 催 (オンライン)など,様 々な活 動 を行 っています。
■しかくその他 の様 々な活 動
※(注記) Q R コ ー ド か ら ア ク セ ス し て く だ さ い 。
法 務 省 人 権 擁 護 局
ホームページはこちら-22-啓 発 冊 子 「 あ な た は 大 丈 夫 ? 考 え よ う ! イ ン タ ー ネ ット と 人 権 〈 三 訂 版 〉
あかれんが 2022年 第 75号 《常 設 記 事 》-23-「 イン タ ー ネ ッ ト と 人 権 〜 加 害 者 に も 被 害 者 に も な ら な い た め に 〜 」
記 者 が 行 く !
〜 法 務 省 の 新 し い キ ャ ラ ク タ ー 「 ト ウ キ ツ ネ 」 〜
【記 者 】
皆 さま,こんにちは!
今 回 は , 法 務 省 に 新 し く仲 間 入 り した 不 動 産 登 記 推 進 イ メー ジキャ ラクター の「ト ウキツ ネ」
について,担 当 者 にお話 を伺 ってきました。
あかれんが 2022年 第 75号 《常 設 記 事 》-24-記 者
トウキツネ,もふもふしていてかわいいですね!でもなぜキツネなのですか?
担 当 者
トウキツネは,「登 記 (ト ウキ)」と ,動 物 の「キツネ」を掛 け合 わせて付 けられた名 前 です。なぜ
「 キ ツ ネ 」 か と い う と , か わ い ら し く て 親 し み や す い 動 物 で あ る と い う こと に 加 え て , 不 動 産 登 記
制 度 では土 地 を一 筆 ,二 筆 ・・・といった形 で「筆 」という単 位 を使 って数 えることから,キツネの
しっぽが「筆 」のような形 をしていることと掛 けて,「キ ツネ」が選 ばれました。トウキツネはデザイン
からイラスト作 成 まで職 員 が手 掛 けたんですよ。
記 者
しっぽで字 が書 けるなんて器 用 ですね!しかも私 より字 がきれいです・・・。
キツネは神 社 でま つられていたり ,昔 話 でい じわる な役 と して 出 てきたりと ,私 たち にと っては
身 近 な存 在 ですよね。トウキツネはどのようなキツネなのでしょうか?
【 チ ャ ー ム ポ イ ン ト 】
・ 大 き く て ふ か ふ か の し っ ぽ
・ 耳 や 胸 元 に あ し ら わ れ た 「 登 記 ( ト ウ キ) 」 の 「 ト 」 の 字
【 特 技 】
・ し っ ぽ を 使 っ た 習 字
※(注記) た ま に 墨 汁 を 付 け す ぎ て 飛 び 散 る こ と も ・ ・ ・
あかれんが 2022年 第 75号 《常 設 記 事 》-25-担 当 者
子 ど も が 大 好 き で , 穏 や か な 性 格 を し て い ま す 。 昔 話 に 出 て く る キ ツ ネ と は 違 っ て , 正 直 者
で,人 をばかすことはありません。
「不 動 産 登 記 」という,ちょっと一 般 的 にはなじみが少 なく,とっつきにくい制 度 を皆 さまに知
っていただきたいという熱 い思 いも胸 に秘 めています。
記 者
不 動 産 登 記 ・・・ですか。 確 かに聞 き慣 れない言 葉 ですが,どのような制 度 なのでしょうか?
担 当 者
不 動 産 登 記 とは,「この土 地 や建 物 は自 分 のものです」ということを公 に示 すものです。 不 動
産 登 記 と聞 くと,「なんだか難 しそう・・・」「自 分 には関 係 ない・・・」と思 う方 も多 いと 思 います。
しかし,相 続 が起 きて土 地 や建 物 の所 有 者 が変 わっているのに登 記 がされていないと,誰 のも
のなのかわかりません。その結 果 ,災 害 からの復 旧 ・復 興 が進 まないといった社 会 問 題 (所 有
者 不 明 土 地 問 題 )が起 きているんです。
現 在 ,国 内 の土 地 のおよそ22パーセントがこの所 有 者 不 明 土 地 といわれています。これは,
九 州 本 島 の面 積 と同 じくらいで,しかも,年 々増 えているといわれています。
記 者
九 州 と同 じですか!?それは大 問 題 ですね。
担 当 者
そうですね。そん な問 題 を 解 決 する ため に令 和 3 年 4 月 21 日 に 成 立 した 新 しい 法 律 のこ と を
広 く知 っていただくとともに,国 民 の皆 さま にとって実 は大 きく関 わり がある不 動 産 登 記 制 度 に
つ いて,よ り 親 しみや す く,皆 さま にも 身 近 なも のと して捉 えていただ きたいと の想 いから, 不 動
産 登 記 推 進 イメージキャラクター「トウキツネ」は誕 生 したのです。
記 者
トウキツネもこれから忙 しくなりま すね。今 後 の活 躍 に期 待 します!
所 有 者 不 明 土 地 問 題 についてもっと知 りたい という方 は,ぜひ以 下 のページものぞいてみて
くださいね。(「所 有 者 不 明 」で検 索 すると,同 じウェブサイトが出 てきます!)
「所 有 者 不 明 土 地 の解 消 に向 けた
民 事 基 本 法 制 の見 直 し」 ページはこちら
※(注記) Q R コ ー ド か ら ア ク セ ス し て く だ さ い 。
あかれんが 2022年 第 75号 《連 載 記 事 》
そ ん な と き 法 テ ラ ス が お 役 に 立 ち ま す ! V o l .5 5
〜 法 テ ラ ス ・ サ ポ ー ト ダ イ ヤ ル 利 用 件 数 5 0 0 万 件 突 破 ! 〜-26-日 本 のカンボジアに対 する法 整 備 支 援 の
歴 史 は 古 く , 平 成 8 年 に 開 始 し て か ら 現 在
まで25年 間 にわたり 続 いています。これまで
に , 日 本 の 支 援 に よ り , 民 法 や 民 事 訴 訟 法
と い っ た 重 要 な 法 律 が 成 立 し ま し た 。 も っ と
も, 法 整 備 支 援 の 活 動 は , 法 律 が 成 立 し た
か ら と い っ て 終 わ り で は あ り ま せ ん 。 現 地 の
方 々 が , 成 立 し た 法 律 を 理 解 し , 正 し く 運
用 できる よ うに手 助 け する こと も,法 整 備 支
援 の重 要 な活 動 の一 部 です。
私 は , カ ン ボ ジ ア の 裁 判 官 や 弁 護 士 の
方 々 と 一 緒 に , カ ン ボ ジ ア で よ く あ る 類 型 の
民 事 事 件 に つ い て , 訴 状 や 判 決 書 等 の 書
式 例 を 作 る 活 動 を し て い ま す 。 こ れ ら の 書
式 例 を 活 用 す る こ と に よ り , カ ン ボ ジ ア の 法
律 家 の間 で民 法 や民 事 訴 訟 法 の理 解 が進
み , 適 切 な 訴 訟 手 続 が 行 わ れ る こ と を 期 待
し て い ま す 。 こ れ ら の 書 式 例 は , 完 成 し た も
のから順 番 に, 裁 判 官 を対 象 としたセミナー
で 周 知 さ れ る ほ か , 司 法 省 の ホ ー ム ペ ー ジ
でも公 開 されています。
上 記 の セ ミナー につ い て は, 新 型 コ ロ ナウ
イルス感 染 症 の 影 響 により ,開 催 をする こと
が 難 し い 時 期 も あ り ま し た が , 令 和 3 年 8 月
に オ ン ラ イ ン で 開 催 す る こと が で き ま し た 。 セ
ミ ナ ー の テ ー マ は 民 事 執 行 と 民 事 保 全 で ,
関 連 す る 書 式 例 と 手 続 が 紹 介 さ れ ま し た 。
参 加 者 か ら は 実 務 上 の 問 題 点 に つ い て
様 々 な 質 問 や 意 見 が 寄 せ ら れ ま し た が , 特
に印 象 に残 ったのは,過 去 に法 整 備 支 援 の
活 動 に 関 与 し た 経 験 が あ る 裁 判 官 が 積 極
的 に 発 言 し て く れ た こ と で す 。 法 律 の 起 草
支 援 のよ うに わかり や すいも ので はな いで す
が , 現 地 の 法 律 家 が 法 整 備 支 援 の 活 動 を
通 じ て 知 識 を 深 め , 活 躍 し て い く こ と も , 法
整 備 支 援 の 重 要 な 成 果 の 1 つ だ と 感 じ ま し
た。
法 整 備 支 援 の 活 動 は ,法 律 の 起 草 支 援
か ら 法 律 を 活 用 で き る 人 材 の 育 成 ま で 多
岐 に わ た り , 成 果 が 現 れ る ま で に 時 間 が か
かる もの も 少 な くあり ま せん 。しかし , 現 地 に
は 自 国 の 司 法 を よ り よ い も の に し よ う と い う
熱 意 を 持 っ た 法 律 家 が た く さ ん い ま す 。 私
達 は , そ の よ う な 法 律 家 と 協 力 し な が ら , カ
ン ボ ジ ア の 司 法 を 改 善 す る た め , 日 々 活 動
を続 けています。
法 制 度 整 備 支 援 の 現 場 か ら
カンボジア長 期 派 遣 専 門 家
金 納 達 昭
あかれんが 2022年 第 75号 《連 載 記 事 》-27--28-
オ ン ラ イン セ ミ ナ ー の 様 子 1
あかれんが 2022年 第 75号 《連 載 記 事 》
オ ン ラ イン セ ミ ナ ー の 様 子 2
法 務 省 で 働 く ひ と ・ し ご と 紹 介 V o l .1 1
〜 庁 舎 管 理 室 総 務 係 , 経 理 係 , 警 備 係 , 施 設 ・ 設 備 係 〜
中 央 合 同 庁 舎 第 6 号 館 ( 以 下 「 6 号 館 」
と 表 記 ) は , A , B , C 3 棟 の 高 層 ビ ル と 赤 れ
ん が 造 り の 赤 れ ん が 棟 で 構 成 さ れ , 法 務 本
省 含 め12庁 の国 の機 関 が入 居 しています。
赤 れ ん が 棟 は , 明 治 政 府 が 招 へ い し た ド イ
ツ 人 の エ ン デ と ベ ッ ク マ ン が 設 計 し た も の
で , 建 築 物 と し て 歴 史 的 価 値 が 高 く , 国 の
重 要 文 化 財 の指 定 を受 けています。
庁 舎 管 理 室 で は , こ の 6 号 館 庁 舎 に お け
る 施 設 ・ 設 備 の 保 全 管 理 や 保 安 警 備 を 始
めと する 維 持 ・ 管 理 に 関 する 業 務 全 般 を 受
け持 っており,皆 さんが快 適 に執 務 等 できる
よう側 面 から支 える役 割 を担 っています。
あかれんが 2022年 第 75号 《連 載 記 事 》-29-庁 舎 管 理 室 ってどんな仕 事 ?Q1係 名 : 庁 舎 管 理 室 総 務 係 , 経 理 係 , 警 備 係 , 施 設 ・ 設 備 係
所 属 : 大 臣 官 房 会 計 課
6 号 館 は 竣 工 後 3 0 年 以 上 が 経 過 し , 経
年 劣 化 の 影 響 で 設 備 配 管 か ら の 漏 水 な ど
様 々 な 不 具 合 が 生 じ て お り , 当 室 全 体 で ,
これら不 具 合 の改 善 に取 り組 んでいます。
また , 地 球 温 暖 化 対 策 と して , 庁 舎 内 電
灯 の 減 灯 や L E D 化 の 推 進 , 適 切 な 室 温 管
理 に 配 意 し た 冷 暖 房 運 転 に 努 め て い る ほ
か , 供 給 電 力 に つ い て も 再 生 可 能 エ ネ ル ギ
ー を 含 め た 契 約 内 容 に 見 直 し を 進 め て お
り , 更 な る C O 2 削 減 対 策 に 取 り 組 ん で いま
す。Q2最 近 のトピックスは?
(力 を入 れていること,重 要 課 題 )
防 災 セ ン タ ー ( 検 察 ゾ ー ン 1 階 )
警 備 室 モ ニ タ ー ( 法 務 ゾ ー ン 1 階 )
あかれんが 2022年 第 75号 《連 載 記 事 》-30-当 室 が一 丸 となり ,入 居 庁 の協 力 を得 な
が ら , コ ロ ナ 禍 に お け る 6 号 館 の 感 染 防 止
対 策 に取 り 組 んだことです。具 体 的 には,「1
階 ・ 地 下 エ レ ベ ー タ ー 前 に お け る 消 毒 用 ア
ルコールの設 置 」,「職 員 及 び 来 庁 者 に対 す
る 赤 外 線 サ ー モ グ ラ フ ィ 装 置 に よ る 検 温 の
実 施 」及 び「人 が密 集 する場 所 の利 用 方 法
の変 更 (利 用 時 間 等 の制 限 )」などが挙 げら
れます。
心 に 残 っ て い る エ ピ ソ ー ド
があれば教 えてくださいQ4庁 舎 管 理 室 のやりがいって何 ?Q3前 述 のとおり,当 室 は後 方 支 援 の要 素 が
多 く , 一 見 地 味 な イ メ ー ジ で は あ り ま す が ,
担 当 業 務 が 多 種 多 様 で あ り , 幅 広 く 会 計
業 務 を経 験 できる こと にはやり がいを感 じて
います。
ま た , 単 な る ル ー テ ィ ー ン 業 務 ば か り で は
なく,地 震 等 の自 然 災 害 や 情 勢 の変 化 にも
臨 機 応 変 な対 応 が求 められるほか,入 居 庁
の円 滑 な 業 務 遂 行 の ため,維 持 ・ 管 理 に関
す る 調 整 等 を 担 う 機 会 も 多 々 あ っ て , そ の
都 度 , 大 切 な 役 割 を 果 た し て い る と 実 感 し
ています。
消 毒 用 ア ル コ ー ル( 法 務 ゾ ー ン 地 下 1 階 エ レ ベ ー タ ー ホ ー ル 前 )
赤 外 線 サ ー モ グ ラ フ ィ 装 置 ( 法 務 ゾ ー ン 1 階 ほ か )