法制審議会刑事法(性犯罪関係)部会4第1回会議配布資料
平成29年刑法改正後の規定の施行状
況についての調査結果
※(注記) 1-1表から3-5表までは,平成29年7月13日から令和2年12月31日までの間に各地
方検察庁から受けた報告に基づく件数。
※(注記) 検察統計と1-1表から3-5表までの調査とでは,必ずしも集計方法が一致していない(前
者は,併合罪関係にあるものについて,最も重い罪名で人員の計上をしているが,1-1表か
ら3-5表までの調査では,改正後の規定が適用された事例をできる限り捕捉するため,重い
罪名によることとはしていないなど)ことから,件数にも一致しない部分がある。
1-1表 強制性交等罪(準強制性交等罪を含む。各罪の未遂罪及び致死傷罪を含
む。)で,公訴事実において,肛門性交のみ,口腔性交のみ,あるいは肛門性
交及び口腔性交のみを実行行為とする事件の起訴人員・件数
1-2表 1-1表の起訴人員の罪名・態様別人員及び裁判結果
(注1)異なる態様の事実を併合罪として起訴している被告人については,各態様欄でそれぞれ1名として
計上しているため,合計数は1-1表の人員数と一致しない。
(注2)裁判結果は一審判決であり,上訴中のものを含む。7名180名7名181名
188名
肛門性交
口腔性交0名1名
起訴
159名
18名
11名1名7名
152名0名18名0名11名
態様
152名0名口腔性交
肛門性交
口腔性交
有罪7名肛門性交
口腔性交
肛門性交
10名
平成29年刑法改正後の規定の施行状況についての調査結果
無罪0名0名0名0名0名198件
185名
肛門性交のみ,口腔性交のみ,
肛門性交及び口腔性交のみ
件数
人員
実行行為
18名0名罪名
強制性交等
準強制性交等
強制性交等致死傷,
準強制性交等致死傷
合計11-3表 1-1表の起訴人員の罪名別量刑分布
1年以上 2年以上 3年以上 4年以上 5年以上 6年以上 7年以上 8年以上 9年以上 10年以上 11年以上
0名 2名 15名 25名 41名 18名 9名 4名 7名 7名 7名
0名 0名 22名
0名 0名 5名 4名 3名 1名 1名 0名 0名 0名 1名
0名 0名 3名
0名 0名 1名 0名 2名 2名 1名 0名 1名 1名 1名
0名 0名 1名
(注)上記罪名の事実のほか,併合罪がある判決も含む(罪名欄記載の罪名のうち,2つ以上の罪名で起訴し
た事件は,それぞれの罪名で1名として計上)。不定期刑の判決は下限の刑期を計上。
(参考)最高裁判所提供統計による量刑分布
1年以下 2年以下 3年以下 5年以下 7年以下 10年以下 15年以下 20年以下 25年以下 30年以下 無期懲役
0名 2名 45名 252名 122名 58名 12名 3名 2名 0名 0名
0名 0名 129名
0名 0名 6名 17名 28名 32名 15名 2名 1名 0名 0名
0名 0名 6名
(注)最高裁統計の集計方法は以下のとおりであり,必ずしも本調査とは一致しておらず,人員数についても
必ずしも一致することとなるものではない。
○しろまる 平成29年7月13日から令和2年12月31日までの間に地方裁判所で終局した刑事通常第一審事件を
計上している。
○しろまる 実人員である。なお,実人員とは,同一被告人について複数の起訴があっても,弁論終結時において
弁論が併合されている限り1人として計上したものをいう。
○しろまる 罪名は処断罪である。
○しろまる 不定期刑の言渡しのあったものについては,長期によって計上した。
○しろまる 強制性交等致死傷,準強制性交等致死傷罪の実刑・刑期3年以下の6名には一部執行猶予の人員
1名を含む。
刑期
刑期
全部執行猶予
強制性交等致死傷,
準強制性交等致死傷
実刑
全部執行猶予
罪名
強制性交等
準強制性交等
強制性交等致死傷,
準強制性交等致死傷
判決種別
実刑
実刑
全部執行猶予
実刑
全部執行猶予
罪名 判決種別
強制性交等
準強制性交等
実刑
全部執行猶予22-1表 1-1表の罪名のうち,被害者が男性である事件の起訴人員・件数
2-2表 2-1表の起訴人員の罪名・態様別人員及び裁判結果
(注1)1-2表の(注1)に同じ。
(注2)1-2表の(注2)に同じ。0名0名0名口腔性交
性交
肛門性交
口腔性交1名3名
27名0名0名9名0名0名0名
口腔性交
肛門性交
口腔性交1名3名
36名
性交
肛門性交
有罪
31名
39件
人員
37名
実行行為
性交,肛門性交又は口腔性交
起訴
31名
罪名
強制性交等
態様
性交
無罪0名件数9名0名
40名
性交
肛門性交
40名
合計9名0名
準強制性交等
強制性交等致死傷,
準強制性交等致死傷33-1表 監護者わいせつ罪・監護者性交等罪(各罪の未遂罪及び致死傷罪を含む。)
の起訴人員・件数
3-2表 3-1表の罪名の事件の処理状況
(注1)「起訴」の数は,追起訴がある場合は本起訴とあわせて1名として計上。
現在公判係属中のものも含まれることから,判決結果(有罪・無罪)の数とは一致しない。
(注2)1-2表の(注2)に同じ。
(注3)「無罪」は,いずれも,罪名欄記載の罪名で公判請求され,同罪について無罪となったもの(他の罪
名で有罪となったものを含む。)をいう。
(注4)「不起訴」の数は,「起訴猶予」,「嫌疑不十分」以外の裁定主文により処分したものも含まれることか
ら,それらの合計の数とは一致しない。
66名0名0名0名0名
118名
49名
裁判結果0名0名
不起訴
71名
起訴猶予
裁判結果
嫌疑不十分
起訴猶予
嫌疑不十分
17名
27名
32名
39名
有罪
173名
118名3名0名
47名
起訴猶予
207件
人員
107名
173名
罪 名
監護者わいせつ
監護者性交等
107名
70名
有罪
処理区分
起訴
監護者性交等
致死傷
合計
裁判結果
無罪
有罪0名0名0名2名
件数
117件
監護者わいせつ
有罪
無罪
280名
無罪
罪名
監護者性交等
監護者わいせつ
致死傷
裁判結果
裁判結果
有罪
無罪
無罪
嫌疑不十分
起訴猶予0名0名
188名5名嫌疑不十分
起訴猶予
嫌疑不十分43-3表 3-1表の罪名の事件の被害者の年齢
罪名
年齢
(注1)数値は,被害者の人数を計上(同一被告人からの被害事実が複数あっても1名として計上。但し,
同一被害者に係る事実の処分が複数罪名又は起訴・不起訴両方ある場合はそれぞれ1名として計上。)。
(注2)犯行日が具体的に特定されなかったために被害者の年齢が特定されなかった場合や被害が複数に
わたっており,被害当時の年齢が事実毎に異なる場合はそのうち最も若い年齢として計上。
3-4表 3-1表の罪名の事件の被害者から見た被疑者・被告人の立場
罪名
立場
(注1)3-3表の(注1)に同じ。
(注2)「その他の親族」の主な内訳...祖父(監護者わいせつ),おじ(監護者性交等)
(注3)「その他」の主な内訳...親の交際相手0名12名 7名 11名
31名 15名 20名 4名 3名
0名 0名 0名 0名 0名
0名 1名
0名 0名 0名 0名0名0名 0名 0名 0名 0名
19名 8名 9名 4名 2名
112名 26名 34名 2名 3名2名40名 11名 13名 1名 1名
その他
実親 養親 親の配偶者
親と内縁関係
にある者
その他の親族
合計
72名 15名 21名 1名
13名
0名 0名 0名 0名起訴不起訴41名
62名0名0名
103名
30名
16名0名0名
46名
監護者わいせつ
監護者性交等
監護者わいせつ
致死傷
監護者性交等
致死傷
合計
監護者わいせつ
監護者性交等
監護者わいせつ
致死傷
監護者性交等
致死傷
合計
監護者わいせつ
致死傷
監護者性交等
致死傷
合計
監護者わいせつ
監護者性交等
監護者わいせつ
致死傷
8名 65名9名0名0名0名
監護者性交等
致死傷
14名
25名
35名0名0名
60名
63名0名0名
43名
20名0名24名0名7名
17名
0名 0名
26名0名0名
監護者わいせつ
監護者性交等
16名起訴不起訴13歳 14歳 15歳 16歳 17歳
13歳未満
14名
26名0名0名
40名
15名7名0名0名22名
14名
38名0名0名0名4名0名0名
32名
33名4名6名
10名0名52名9名5名0名14名
4名 12名53-5表 3-1表の起訴人員の罪名別量刑分布
1年以上 2年以上 3年以上 4年以上 5年以上 6年以上 7年以上 8年以上 9年以上 10年以上 11年以上
4名 16名 9名 4名 1名 4名 1名 0名 1名 0名 1名
0名 9名 22名
0名 0名 1名 10名 29名 46名 17名 5名 8名 2名 4名
0名 0名 0名
0名 0名 0名 0名 0名 0名 0名 0名 0名 0名 0名
0名 0名 0名
(注1)1-3表の(注)に同じ。
(注2)実刑人員数について,一部執行猶予付を含む。
罪名 判決種別
監護者わいせつ
実刑
全部執行猶予
監護者性交等
実刑
全部執行猶予
監護者わいせつ致死傷,
監護者性交等致死傷
実刑
全部執行猶予
刑期64-1表 強制わいせつ罪及び準強制わいせつ罪の年次別起訴人員・不起訴人員
(注1)数値は検察統計年報による(1-1表から3-5表までの調査と異なり,より重い罪の併合罪がある場合は
人員数に計上されない。)。
(注2)平成29年刑法一部改正法施行(平成29年7月13日)後は,同法施行前の行為についても原則とし
て非親告罪として取り扱うこととされている。
(注3)事件の処理が既済となった時の被疑者の罪名により調査したものである。
(注4)「不起訴に占める割合」は,(「不起訴理由別の人員」/「不起訴の合計人員」)×ばつ100の計算式で得
た百分比(小数点以下2桁まで表示)。
(注5)「親告罪の告訴の欠如・無効・取消し」とは,親告罪又は告発若しくは請求を待って論ずべき罪につ
いて,告訴,告発又は請求がなかったとき,無効であったとき,又は取り消されたときにする処分をいう。
(注6)「その他」には,罪とならず,嫌疑なし,刑事未成年,時効完成等が含まれる。
4-2表
罪及び準強姦罪も含む)の年次別起訴人員・不起訴人員(注2,3)
(注)4-1表の(注1)から(注6)までに同じ。
259名
2245名
(47.08%) (41.29%) (0.09%) (11.54%)
R2 363名
170名 472名 0名 18名
660名
(25.76%) (71.52%) (0.00%) (2.73%)
H31・R1 344名
197名 504名 0名 19名
720名
(27.36%) (70.00%) (0.00%) (2.64%)
H30 372名
186名 424名 1名 17名
628名
(29.62%) (67.52%) (0.16%) (2.71%)
H29 261名
74名 323名 105名 27名
529名
(13.99%) (61.06%) (19.85%) (5.10%)
H26 323名
9名 183名 94名
491名
(1.83%) (37.27%) (19.14%)
205名
(41.75%)
年次 起訴人員
不起訴人員(不起訴に占める割合)
嫌疑不十分 親告罪の告訴の
欠如・無効・取消し 合計
起訴猶予 その他
H31・R1 1162名
1113名 1050名 2名 255名
2420名
(45.99%) (43.39%) (0.08%) (10.54%)
R2 1090名
1057名 927名 2名
H29 1197名
664名 690名 552名 134名
2040名
(32.55%) (33.82%) (27.06%) (6.57%)
488名
(2.46%) (45.49%) (43.85%) (8.20%)
(4.97%)
214名
(39.59%)
H27 323名
12名 255名 119名
639名
(1.88%) (39.91%) (18.62%)H28253名
強制性交等罪及び準強制性交等罪(平成29年刑法一部改正前の強姦
H26 1325名 1609名H27277名
12名 222名 40名
129名 420名
年次
H28 1191名
164名 461名
その他
980名 80名
(8.02%) (26.10%) (60.91%)
1132名 116名
H30 1143名
1155名 902名 277名
1281名
115名 412名 1056名 153名
1736名
(6.62%) (23.73%) (60.83%) (8.81%)
合計
親告罪の告訴の
欠如・無効・取消し
嫌疑不十分
起訴猶予
不起訴人員(不起訴に占める割合)
起訴人員
1873名
(8.76%) (24.61%) (60.44%) (6.19%)
2335名
(49.46%) (38.63%) (11.86%)1名(0.04%)7