「保護観察官」を知っていますか?
保護局更生保護振興課地域活動推進係主任 藤井 郁子
(平成11年採用・II種)
皆さんは「更生保護」を知っていますか?私は,合同説明会で初
めて犯罪や非行をした人の立ち直りを支援し,再犯を防ぐ「保護観
察官」という仕事を知り,「やりがいがありそうだ,働いてみたい」と
思い,この世界に飛び込みました。
数年間の事務官時代を経て保護観察官として補職され,犯罪や
非行をして保護観察を受けることになった人や家族に面接や家庭
訪問をして働きかけを行い,民間ボランティアの保護司さんと二人
三脚で処遇を進めてきました。処遇を通じ,保護司の方々の保護
観察を受けている人への深い愛情や彼らの可能性を信じる熱い思
いに接し,感動したことも多々あります。保護観察官は保護観察を
受けている人の人生に直接関わる仕事です。だからこそ,単なる
仕事という以上に自分自身の器を問われていると感じます。自分
の未熟さを痛感しながら,私自身も成長させてもらい,多くのことを
学ばせてもらっていると思います。
現在は,法務省保護局更生保護振興課で,保護司をはじめとす
る民間団体との連携や,"社会を明るくする運動"などの犯罪予防
活動に関する仕事に携わっています。犯罪や非行をした人は地域
にいずれ戻ってきます。現在の仕事は,地域の方々の理解があっ
てこそ成立する更生保護制度の根幹を支える,やりがいのある仕
事だと感じています。
人が仕事に求めるものは様々だと思います。更生保護の仕事は,
わかりやすい華々しさはないかもしれませんが,誇りを持って取り
組める仕事だと思います。人とかかわっていきたい方,社会に役
立っている実感がほしい方,ぜひ私たちと一緒に働きましょう。