「人を活かし,人と生きる」
栃木刑務所処遇部統括矯正処遇官 薊 理世子
(平成14年採用・I種)
皆さんの子供の頃の夢は何でしたか。私は「婦警さん」になる
のが夢でした。単にそのカッコいい制服姿に憧れただけでした
が,今から思えば,その頃から,国民の安全を守る仕事に漠然
とした興味があったのかもしれません。
私は,大学で刑事政策を専攻し,試験合格後は,その分野に
関係する官庁を訪問しましたが,政策の企画立案と現場勤務
の両方ができることと,採用担当者の人柄とに魅力を感じ,勤
務先に法務省を選びました。
採用後現在に至るまでの間,他省庁への出向を含めた多様
な業務を経験し,多くの尊敬できる上司や同僚と出会いました。
これは,法務省職員にならなければできなかった経験であり,
私の財産となっています。
私は,現在,栃木刑務所という,女子受刑者を収容する刑事
施設で,現場の中間監督者である統括矯正処遇官として勤務
しています。職場の大半を女性が占める職場で,育児等と仕事
とを両立させている職員も多く,日々,その姿を見て元気と勇
気をもらっていますし,私も,人として,女性として,もっと多くの
経験を積みたいと強く感じます。
法務省の仕事は,一見地味なものが多いかもしれませんが,
そのほとんどが国民の人生や生活を守るルールにかかわるも
ので,非常に多岐にわたっています。だからこそ,自分の経験
を活かしたり,人と生きていく自分を実感できたりする機会が多
いのではないでしょうか。このような仕事に魅力を感じる方,法
務省でお待ちしています。