鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(令和4年3月29日(火曜日))
【質疑応答】
問)先程、総理から原油高も含む緊急対策の指示があったかと思うんですけれども、その具体策の検討と予算の執行に向けた大臣のお考えをまずお聞かせください。また、年金生活者に5,000円を支給する案についてはどのようにお考えでしょうか。
答)先程の閣議後の閣僚懇談会におきまして、総理より、コロナ禍におけるウクライナ情勢に伴う原油価格・物価高騰等への対応について、指示がございました。今後、総理からの指示に基づきまして、関係省庁や与党と十分連携をしながら、鋭意検討をしてまいります。ウクライナ情勢に伴う原油価格や物価の高騰による国民生活や経済活動への影響に緊急かつ機動的に対応するため、新たな財源措置を伴うものにつきましては、まずは一般予備費・コロナ予備費を活用した迅速な対応を優先してまいりたいと思っております。
それから、お尋ねの年金生活者に5,000円の給付金案につきましては、総理も述べられておりますように、政府として、今後、その必要性も含めて検討していくものと考えております 。
問)関連してお伺いしたいんですけれども、緊急対応策の財源にコロナ予備費を活用するということについて、本来コロナ対応のために措置されたものを原油高とか物価高騰対策に充てるということが目的外の使用ではないかという指摘もあります。大臣としては今回の緊急対応策の財源にこうしたコロナ予備費を充てることについての妥当性について、どのようにお考えでしょうか。
答)コロナ予備費というのは、あくまでコロナ感染症に関わりのあるものについて、何が起こるかわかりませんので、緊急的に対応するための予備費であります。このコロナ関連の予備費を使いたいという申し出が、仮に各府省からありましたら、その政策目的などがコロナ感染症に関わるものであるかどうか、そういうことを判断して、政策目的等がそれにかなうものであれば、これは当然使えるということになるんだと思います。
問)今のに関連するんですけれども、そうすると物価高対策であれば使えるのか使えないのか、コロナ予備費、どちらですか。
答)それは政策目的がコロナ感染症に関わるものであるならば、使えるということですね。
問)昨日、円安が進みまして1ドル一時125円ということだったんですが、日銀の政策で円安が進んでいるということをどうお考えなのかというのと、物価高対策を足元でしていて、悪い円安と考えるかどうか、教えていただけますか。
答)為替相場については、毎回同じ発言で大変申し訳ないんですが、私の不用意な発言が何か影響を与えてはいけないので、コメントは控えさせていただきたいと思います。いずれにしても、いわゆる悪い円安にならないように、政府としてもしっかり注視をしていかなければいけないと思いますし、金融政策につきましては、日銀が責任を持ってやっていただけると期待しているところでございます。
(以上)