しかく取り組みの概要
・民間事業者(NPO 法人日本水陸両用車協会)が、水陸両用車を使い、ダム湖探検とダム見学を含めたツアー
(ダックツアー)を実施。
・ダックツアーの運行計画は、水源地域ビジョン協議会のなかで提出してもらい年間計画を決定。
・エレベーターを使った見学がコロナ禍の影響で中止になったため、キャットウォークのルートに変更。
キャットウォーク沿いに、安全帯をつなぐガイドレールを設置。
・地元アウトドア会社と日光市観光課共同で、ダム湖でのカヌーアクティビティを試験的に開始。
・湯西川ダムは来年 10 周年を迎えるが、知名度が低いことや、ダム建設に合わせて整備した「水の郷」
も観光客が減少していることが課題。
しかく取り組みのポイント
1水陸両用車を使ったダムツアーの継続的実施。
2ダムツアーの案内(ガイド)を、民間事業者が担当。
3ダム湖で新たにカヌーアクティビティの試験的実施。
水陸両用車ツアーでのダム湖探検(スプラッシュ)
水陸両用車を活用したダムツアーの実施
湯西川ダム
出典:日本水陸両用車協会提供(上段)
ダム堤体内での民間ガイドによるダム施設案内 水陸両用車内での民間ガイドによるツアー全般案内
水陸両用車ツアーでのダム湖探検(水面航行)
しかく実施主体:NPO 法人 日本水陸両用車協会(JAVO) しかくダム活用箇所:ダム湖水面、ダム堤体内および
堤体下におけるダム見学 しかくダム所在地:栃木県日光市 しかくダム管理者:鬼怒川ダム統合管理事務所(湯
西川ダム管理支所) しかくダム完成年度:2012(平成 24)年 しかくダム形態:重力式コンクリートダム
しかく人・組織
・ツアー主催団体:NPO 法人日本水陸両用車協会
・水陸両用バス導入協議会事務局:日光市
・同上協議会体制:関東地方整備局鬼怒川ダム統合管理川事務所、栃木県日光土木事務所、東武鉄道、日光交
通など
しかくしくみ
〔事業スキーム〕
・ダムを活用した観光活性化等を図るこ
とを目的に
「水陸両用バス導入協議会」
(会長:日光市長)
を設立し、
地域の合
意を得て民間事業者である水陸両用バ
ス運行組織が、ダム湖およびダム堤体
の案内をする仕組みを構築。
・協議会事務局(日光市)がダム施設や
ダム湖への進入路を占用し、水陸両用
バスの運行を民間事業者に委託。
・民間事業者への業務委託料はなく、自
らの運行収入で利益を確保。
・ダム管理者は、水面利用ルールを策定
し、バスツアー実施時には管理施設の
鍵を民間事業者に一時貸与。
〔運営計画〕
・前年度の1月には、翌年度のツアー運
営計画を協議会に諮り了承を得る。
・運転手及びガイドの人材確保が重要。
しかくハードおよびソフト対策
〔ハード整備〕
・ダム管理者は、ダム見学者案内施設として監査廊等の壁面にダム施設解説パネル設置、キャットウォー
ク歩行時の安全対策施設として安全帯をつなぐガイドレール整備などを実施した。
〔ソフト対策〕
・民間事業者のガイドには、ダム管理者作成のダムを中心としたガイド勉強用資料を配布している。
・コロナ禍においては、ダム堤体内の移動用エレベータが密になることを避けるため、ダックツアー参加者
の使用を中止し、代替措置としてキャットウォークルートに変更した。
・ダム管理者主催のダム見学会では事務所側職員が駐車場案内や施設案内の担当者を出したが、ダックツア
ー時は、民間事業者だけによる運営体制である。
しかく地域連携方策
・ツアー主催者は、
ツアー参加者に対して地元温泉旅館等の優待や割引などは行っていないが、
旅行業者や旅館
から参加者の紹介を受けた場合は1割還元している。
・ダックツアーの新たな試みとして、3ダム(川治、五十里、湯西川)ツアーを準備している。このツアーの場
合、川治ダム湖にもスプラッシュして水面航行する予定。今年度は、コロナ禍もあり未実施。
・ダム管理者側では、4ダム(川治、五十里、湯西川、川俣)を回れるサイクルマップを作成中で、初級者から
上級者まで、県ダムを含め7つのルートを設定している。
しかく今後の課題
・コロナ禍によって、ダックツアー利用者は例年の 10%に満たない。湯西川ダムの自然放流をはじめ、各ダム
の魅力を全国発信していく必要があると思う。
水陸両用バス導入のための事業スキーム

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /