■しかく実施主体:岡山県苫田郡鏡野町 ■しかくダム活用箇所:ダム湖・周辺環境 ■しかく所在地:岡山県苫田郡鏡野町
■しかくダム管理者:国土交通省中国地方整備局苫田ダム管理支所 ■しかくダム完成年:2004(平成 16)年
■しかくダム形態:重力式コンクリートダム
■しかく取り組みの概要
・2009 年アウトドアを楽しみながら自然について考えてほしい」、「自然体験を通じて、里山の地域おこしに
協力したい」との想いで、地元自治体とモンベルの協働により地域の自然の中でカヤック、バイク、ランの
3 種目を楽しむ「SEA TO SUMMIT」がスタート。2019 年度は全国 13 大会を実施。
・鏡野町はモンベルのフレンドタウンとなり「SEA TO SUMMIT」を誘致。2017 年に第 1 回目の「SEA TO
SUMMIT」を開催。2019 年で第 3 回目となる。
・令和元年 10 月モンベルと鏡野町が包括連携協定を締結。
■しかく取り組みのポイント
1鏡野町がモンベルのフレンドタウンとなって、モンベルが展開しているスポーツイベントを誘致。モンベル
がリードし、地元が運営する形で 300 人規模のスポーツイベントが継続して実現。
2参加者は、1泊しないと参加できないイベントなので、地域に宿泊や飲食の需要が生まれる。
3定員を 300 人とあまり大がかりにしておらず、また、競争ではないので交通規制をしていないので、イベ
ント開催のハードルが比較的低く、継続しやすいものとなっている。
ダム湖と周辺環境を活用したスポーツイベント
苫田ダム
カヤックの発着地点及びバイクへの乗り換え地点となっている、みずの郷奥津湖の湖畔広場。通常は車両進入禁
止となっているが、大会のために開放。カヌー〜自転車〜トレイルランの順に実施。
〔湖のステージ〕
ダム湖である奥津湖で
7km をカヌーで周回
〔里のステージ〕奥津湖湖畔〜人
形峠を 24.5km を自転車で走る。
〔山のステージ〕
人形峠〜高清水高
原頂上まで 1.5km のトレイルラン
■しかく取り組みの成果
・環境スポーツイベントという位置づけで開催しており、全国紙のメディアが取り上げてくれるので PR 効果
は高い。雑誌で 2〜3頁の特集を組んでくれたこともある。
・参加者は1泊しないと参加できないイベントなので、宿泊や飲酒の奥需要が発生して、地域への貢献になっ
ている。選手だけでなく、家族や仲間を連れてくる人もいるので宿が取れない状況になる。
■しかくしくみ
〔事業スキーム〕
・鏡野町が事務局となって地域の様々な組織と共に「岡山鏡野 SEA TO SUMMIT 実行委員会」を組織。当日
の運営を地域で担う。
・モンベルは全国 13 カ所の会場の一つとして鏡野大会をリード。大会の広報、スポンサー探し、参加者受付、
イベントに必要な備品(ゼッケンやスリットカード※(注記))の提供等を担っている。
・中国地方整備局苫田ダム管理所は、実行委員会から協力要請を受けて、湖岸や管理道の一時使用の許可を出
す他に当日の湖上の安全管理なども行っている。
(※(注記)ポイントを通過したことを証明するカード)
〔運営計画〕
・運営スタッフはモンベルが約4名、地元が 70 名程度。
〔安全対策〕
・天候等による開催中止の判断は、モンベルの経験に基づいた意見や、苫田ダムの風速や流速データを基にし
た意見を基に、最終的には地元が判断する。
SEA TO SUMMIT 鏡野大会 事業スキーム
■しかく人・組織
・モンベルのリードの基で、鏡野町が事務局となって大会を運営し、苫田ダム管理支所は大会運営に協力して
いる(詳細は下記「しくみ」を参照)。・カヌーステージの安全管理はダム管理所 8 名が協力。実
行委員計メンバーの一社カガミノミライのカヌーインス
トラクターも 6 名参加。
・巡視船による監視、リタイア者の救助(曳航)
、陸上や
CCTV 等による監視を実施。
・カヌーの折り返し点や自転車やトレイルランの分岐点に
スタッフが駐在。
中国遅効整備局
笘田ダム管理所
(ダム管理者)
実行委員会
事務局
株式会社モンベル後援・協力・協賛
■しかく実行委員会構成団体
鏡野町観光協会、
鏡野町商工会、
一般社団法人カガミノミライ、
(株)
山田養蜂場、
(一財)上齋原振興公社、
(株)未来奥津、
(株)花美人
の里、NPO 法人てっちりこ、
(株)モンベル、岡山県、鏡野町
■しかく主催:岡山鏡野
SEA TO SUMMIT実行委員会
(事務局:鏡野町観光課)
鏡野町
・大会発案
・宣伝・受付窓口
・大会運営指導
・備品準備
フレンド
タウン登録
・後援
・湖岸、湖面・管理道
の一時使用許可
・斜路の鍵の貸与
・湖上の安全対策
(NPO と共に実施)
・協力依頼
・一時使用
許可申請
■しかく後援
環境省中四国地方環境事務所、スポーツ庁、観光庁、
(公社)岡山県
観光連盟、美作国観光連盟、ジャパンエコトラック推進協議会
■しかく協力団体
国土交通省中国地方整備局苫田ダム管理所、奥津地区、鏡野ノルデ
ィックウォーク同好会、鏡野遊歩会、苫西登歩会
■しかく協賛
MAZDA、JAL、ゴアテックスほか多数
大会
運営
フレンド
タウン申請
SEA TO SUMMIT 鏡野大会
■しかく地域連携方策
・参加者は大会前日に受付を済ませる必要があるため、1泊しないと参加できないイベントなので、宿泊飲酒
奥需要が発生して、地域への貢献になっている。選手だけでなく、家族や仲間を連れてくる人も居るので宿
が取れない状況になる。
・地域のカヌー、自転車、山岳等の関連団体が協力してイベントを行う中で大山のように、新たなイベントが
生まれた地域もある。