■しかく実施主体:薗原湖堰堤まつり実行委員会 ■しかくダム活用箇所:ダム堤体下における点検放流見学
■しかくダム所在地:群馬県沼田市 ■しかくダム管理者:関東地方整備局利根川ダム統合管理事務所薗原ダム管理支
所 ■しかくダム完成年度:1966(昭和 41)年 ■しかくダム形態:重力式コンクリートダム
■しかく取り組みの概要
・水源地域ビジョンの取り組みのなかで、八木沢ダム等を参考に、2018(平成30)年から「薗原湖堰堤まつ
り」としてダム見学会等を実施している。
・実施は、利根川ダム統合管理事務所、沼田市、老神温泉観光協会等により、「薗原湖堰堤まつり実行委員
会」を組織し、多様な主体の参加のもと実施している。
・2021(令和3 年)度は参加費3,000 円(事前振込)、駐車料金1,000 円により実施。コスト負担について
はアンケートで概ね妥当との意見が参加者から多かった。
・収入は参加費・駐車場収入の他、寄付金、村の補助金、河川財団の補助金を活用。支出は、シャトルバス運
行、ガードマン、見学ガイド人件費、感染症対策費等がある。
・駐車場がないため、村内に確保し、そこからシャトルバスでの輸送を行っている。また、見学者用のトイレ
・を見学会時にのみ仮設している。
■しかく取り組みのポイント(感染症予防対策として、留意した事項等)
12021(令和3)年「薗原湖堰堤まつり」
(放流点検見学、パネル展示、グッズ販売、限定ダムカード配布)
を実施。コロナ下におけるイベントとして群馬県及び複数の各種業種ガイドラインを参考とし、安全側とな
るような視点で内容を検討した。
2参加定員を午前 100 名、午後 100 名に限り募集。参加定員は、見学箇所の面積からソーシャルディスタン
スをとれる距離から算出。
3見学行動は一方通行とし、係員配置で通行量を制限することで密を防止。
ダム放流を直ぐ間近で見学
薗原ダム
新型コロナウイルス感染症予防策に配慮した
点検放流イベントの実施
仮設トイレ ダム関連グッズ販売 安全確認・誘導表示
シャトルバス乗場、
見学箇所等の位置
■しかく人・組織
・主催:薗原湖堰堤まつり実行委員会
・構成:利根川ダム統合管理事務所、沼田市、老神温泉観光協会等
・国土交通省利根川ダム統合管理事務所、群馬県利根沼田振興局、沼田市、公益財団法人群馬県観光物産国際
協会、一般社団法人群馬県建設業協会、一般社団法人群馬県建設業協会沼田支部、公益財団法人河川財団、
一般社団法人関東地域づくり協会で多様な主体の協力を得て実施
■しかくしくみ
〔事業スキーム〕
・水源地域ビジョンの取り組みのなかで、八木沢ダム等を参考に、2018(平成 30)年から「薗原湖堰堤まつ
り」として実施することとなった。
〔運営計画〕
・スタッフは 40 人くらい。内、国交省が職員 7、8 名程度、ビジョン業務のコンサルが 10 名程度。
・国は点検放流のオペレーション、安全管理、トイレの提供、実施計画の技術的な補助、広報資料の印刷等を
担当。その他、実行委員会メンバーにより、駐車場誘導、シャトルバス運行、イベント会場設営、物販、道
路警備等を担当。
・2021(令和 3)年度の取り組みでは、参加は 3000 円/人(事前振込)の有料制とした。また、別途駐車場
代を 1000 円/台徴収した。コスト負担についてはアンケートで概ね妥当との意見が参加者から多かった。
その他、収入としては、寄付金、村の補助金、河川財団の補助金等を活用した。
・支出は、駐車場とのシャトルバス運行、ガードマン、見学ガイド人件費、感染症対策費等である。
・実施計画は、次の 3 点から検討している。1実効的なコロナ対応の方法(参加者管理、イベント実施方法)、2コロナ対応を踏まえたイベント実施予算収支、3新型コロナウイルスの動向を踏まえた事前中止基準
■しかく施設対策
〔施設対策〕
・駐車場がダム周辺にないため、村内に駐車場を確保し、そこからシャトルバスを運行した。
・ダム見学箇所にはトイレがないため、管理事務所において堤体天端に仮設トイレを設置した。
〔安全対策〕
・感染症予防対策として、群馬県のイベント実施ガイドライン、コンサートやイベントといった複数の各種業
種ガイドラインを参考に行った。開催にあたってはコロナ感染に対して安全側になるような視点で内容を検
討している。
*イベントに関するガイドライン
*観覧、見学等に関する業種別ガイドライン (劇場、観覧場、映画館、演芸場業種/展示場業種)
*飲食提供に関する業種別ガイドライン (食堂、レストラン喫茶店等業種)
*バスの運行に関する業種別ガイドライン (物流、運送業種)
・申し込み定員は、見学箇所の面積からソーシャルディスタンスを取れる人数を算出し、設定している。
・フーチングから減勢工天端、エレベーターを一方通行にし、係員配置による通行量を制御することで密を防
止した。
■しかく地域連携方策
・2018(平成 30)年より、利根川ダム統合管理事務所、沼田市、老神温泉観光協会を中心とした実行委員会
により「薗原湖堰堤まつり」を実施しており、当面はこの催しを軸にダム活用を進めていく。
・令和元年度は、
「プレミアムプログラム」として、老神温泉旅館組合加盟旅館に前泊または宿泊した方、ク
ラウドファンディングの支援者等のみが参加できる限定プログラムを設けていた。
■しかく取り組みの成果
・募集は地域を限定せず行った。群馬県内の参加が半数以上であったが、東京や埼玉、遠方だと福岡や愛知
などからも参加があった。
(従来は 1,000 人規模の来場もあった。)