((注記))クレスト:クレストゲート(非常用洪水吐き)の略
しかく実施主体:NPO 法人さくらおろち しかくダム活用箇所:ダム堤体下におけるクレスト点検放流見学
しかくダム所在地:島根県雲南市・奥出雲町
しかくダム管理者:中国地方整備局出雲河川事務所 尾原ダム管理支所しかくダム完成年度:2011(平成 23)年
受付で検温、手指の消毒、注意事項の確認を実施
新型コロナウイルス感染症予防策に配慮した
尾原ダム
出典:尾原ダム管理支所提供
クレスト放流を下流広場で見学。立って良い位置に足形のマークを示してスタッフ(赤いジャンパー着用)を配
置して、キープディスタンスを遵守
クレストゲート
((注記))
しかく取り組みのポイント(感染症予防対策として、留意した事項等)
1新型コロナウイルス感染症拡大防止対策に配慮したイベントとして国および島根県の安全基準を遵守。
2現地見学を島根県内在住者 100 名に限定したイベントとして開催(ライブ配信で視聴可能)。
3エレベーターの定員
(15 人)
を 5 人もしくは家族単位として運営できる人数をイベントの定員として設定。
しかく取り組みの概要
・クレストの点検放流は国が年に1回実施しているもので、ゲートの有水点検のため、中国地方整備局長の承
認を得て1〜2月の間に満水位を超えて最大 50cm 上まで水を貯めて、毎年 3 月の第 1 土曜日に実施。
・クレスト点検放流は 2012(平成 24)年から行われていたが、地域の要請もあり 2016(平成 28)年からは
NPO が主催する形でイベントとして行われるようになった。
・例年は 1,000〜1,500 人規模の集客があるイベントだが、令和2年は中止、令和3年は定員を午前の部
(11:00〜12:30 放流)50 人、午後の部(13:30〜15:00 放流)50 人に絞った完全予約制にて3月6
日(土)に実施。ダムカレー等を提供する飲食ブースの出店、フーチング階段の開放などは断念した
が、ライブ配信に新たに取り組むことで多くの方に見ていただけるよう配慮した。
密とならないようスタッフにより参加者を誘導
クレスト 点検放流イベントの実施
しかく人・組織
・主催:NPO 法人さくらおろち
・後援:中国地方整備局出雲河川事務所、島根県雲南県土整備事務所、雲南市、奥出雲町
・協力:松江市、飯南町、NPO 法人ふる里雲南、ダムの見える牧場、公益財団法人奥出雲多根自然博物館、奥
出雲町観光協会、うんなんシティ TV、株式会社トルクス
クレスト点検放流イベント
事業スキーム
しかくしくみ
〔事業スキーム〕
・主催は NPO 法人さくらおろちで、
イベ
ントの企画運営を担っている。
・後援である尾原ダム管理支所はクレス
ト点検放流のオペレーションと安全管
理を担当している。
・国、県、市、町、NPO で準備委員会を
設置している。
〔運営計画〕
・NPO、
出雲河川事務所、
県、市、
町で約
40 人のスタッフで運営。
・例年のイベントより集客は少ないが新
型コロナウイルス感染症拡大防止対策
とライブ配信によって業務量が増大し
た(NPO 担当者の言葉)ため例年(約
20 人)より増員した。
クレスト点検放流オペレーション
ダム案内、安全管理
出雲河川事務所
尾原ダム管理支所
NPO 法人さくらおろち
NPO ホームページにおける
クレスト放流のライブ配信
相談
安全管理
スタッフ
連携
島根県雲南県土整備事務所、
雲南市、奥出雲町
イベント支援
イベントスタッフ
広報、資金提供、
感染症対策の
情報提供
相談
民間事業者
委託
受託
You tube コンテンツ制作
(うんなんシティ TV,
株式会社トルクス)
協力団体
松江市、
飯南町、
NPO 法
人ふる里雲南、
ダムの見
える牧場、
公益財団法人
奥出雲多根自然博物館、
奥出雲町観光協会、
うん
なんシティ TV、株式会
社トルクス
協力
(広報、
特典、
運営等)
相談準備委員会しかく施設対策
〔施設整備〕
・ダム堤頂部、
下流広場に通じる道路を立入制限エリアにして
申し込みによるイベント参加者以外の人が入ってこないよ
うにした。
・ダム下流広場にはトイレがないので仮設トイレ(定期的に消
毒)を設置。
・15 人乗りのエレベーター(定期的に消毒)の定員を 5 人以内
ないしは家族単位に限定。・見学場所が密にならないように、
立ち位置に足形マークを配置。
〔安全対策〕
・厚労省の「祭り・イベント等開催に向けた感染拡大防止ガイドライン(公益財団法人 日本青年会議所)2020
年 12 月 05 日第 01 版」
、県の「県民の皆様へのお願い(島根県ホームページ掲載)
」を遵守した。
・県内の他のイベント開催状況も勘案して、今年は開催しても大丈夫だと判断した。例年通り 11 月には企画。
・イベント応募者に対して事前に注意事項を記載したチラシを配布すると共に参加者全員の連絡先を把握した。
・感染者が発生したときのシミュレーションを事前に行い、スタッフ内で共有した。
ダム堤頂部
ダム下流広場に
通じる道路
立入制限エリア
ダム下流広場
〔イベント会場〕
立入制限エリア
しかく地域連携方策
・後援・協力していただいているように地域の様々な団体と連携して、地域振興イベントを実施している。
・雲南市や奥出雲町内の方でも尾原ダムに一度も来たことがない人もいるので、足を運んでダムのことを知っ
ていただくことが重要な目的である。
しかく取り組みの成果
・定員(午前50人、午後50人)は募集開始から1週間たたずに満員となった。松江市、出雲市、雲南市、
奥出雲町等から参加。
・ライブ配信の最大同時視聴者数は 114 人、視聴回数はイベント直後で 1,871 人、令和 4 年 1 月現在、
2,367 人で、予想より多くの人に見てもらえた。ドローンによる映像が効果的だった。
(NPO 担当者の言葉)。

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