本イベントは、宮崎大学研究・産学地域連携推進機構が主催し、(公財)宮崎県産業振興機構・(一社)宮崎県工業会・(株)宮崎銀行・(株)宮崎太陽銀行・(株)宮崎太陽キャピタルの共催、宮崎県、宮崎日日新聞社のご後援により実施するものです。
本年は例年開催している分析講演会ならびに宮崎県産業振興機構事業成果報告会を同時開催。宮崎大学の研究を紹介する口頭発表や、宮崎大学と県内企業や他大学との産学連携の共同研究成果を紹介するポスターなど55点が展示されました。
また、メインイベントの一つである地域交流講演会の基調講演では、ラピスセミコンダクタ(株)宮崎地区担当取締役木村偉作夫氏に、「パワー半導体におけるローム/ラピスセミコンダクタの取り組み」と題して、同社が現在注力しているパワー半導体(主に電気自動車や再生エネルギーに使用されている半導体)について、省エネや部品の小型化を目指した製造プロセスの今後の方向性や、環境に配慮した工場の在り方、さらに工場へのロボット導入に関する取り組みについて語っていただきました。
宮崎大学では、2023年度に設立された「みやざき半導体関連産業人材育成等コンソーシアム 」の初代会長を福山敦彦教授(工学部工学科応用物理工学プログラム担当)が務めるなど、日本各地で注目が集まる半導体関連分野においても県内企業との連携を強めています。今後も、知の拠点としての機能を生かしながら、県内企業や地域自治体と密接に連携して、本県の産業新興および人材育成に取り組んで参ります。
]]>森満 保名誉教授は、宮崎医科大学医学部耳鼻咽喉科学講座の初代教授に就任し、数多くの耳科手術を行うだけでなく、難治性病変である中耳真珠腫の発生要因を鑑みた新しい術式を開発し、手術成績の向上に貢献しました。晩年まで研究意欲は止むことはなく、突発性難聴の新規治療の開発、内耳有毛細胞の聴覚感知メカニズムの研究などを継続しました。また平成8年から14年までの6年間、宮崎医科大学学長を務められ、看護学科の創設に寄与されました。これらの業績により、平成19年11月、瑞宝重光章を受勲されました。
ここに謹んで哀悼の意を表します。
なお、ご遺族のご意向により、ご遺族へのご連絡等はお控えいただきますようお願いいたします。
20240919_photo001.jpg
叙勲記念祝賀会(平成20年2月22日)の様子
右が森満保氏、左は耳鼻咽喉科2代目教授小宗静男氏
その後、生徒たちは、先に説明された研究で重要な画像認識を、深層学習で作ることに挑戦。列車を区別する例題で練習した後、キャベツとレタスの区別、動物園にいる2匹の象の区別など、生徒自身がテーマを決めて、研究室学生のサポートを受けながら、実際に画像認識の演習を行っていただきました。
佐土原高等学校の皆さん、宮崎大学までお越しいただきありがとうございました。
▼令和7年度から工学部では女子枠・宮崎県就職希望枠が設定されます
https://www.miyazaki-u.ac.jp/public-relations/20240423_02_press.pdf
https://www.miyazaki-u.ac.jp/public-relations/20230512_01_press.pdf
▼県内における理工系人材の安定的確保へ 〜 佐土原高校と高大連携協定を締結 〜(2024年6月17日)
https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/topics-info/post-1193.html
式には、令和6年4月以降に学位取得の要件を満たした修了生に加え、学長・副学長・研究科長・指導教員等を含めた教職員約50名が列席するなかで、使用言語は英語で行いました。
[画像:s-IMG_2921.jpg]△しろさんかく 告辞を述べる鮫島学長
鮫島浩学長からは、「沢山笑い、楽しむ人のところに幸運が訪れるということを心に留めておいて欲しい」、「皆さんは宮崎大学の新しい同窓生で、何か困ったことがあれば、宮崎大学の指導教員や研究室のメンバーに遠慮なく連絡して欲しい」と、修了生に対して激励の言葉が英語で贈られました。また、修了生の答辞では、Bo Bo Myintさん(修士課程修了生代表)とMay Thin Khaingさん(博士課程修了生代表から)、指導教員をはじめとする研究室の仲間たちや宮崎大学で出会った友人への感謝の気持ちを日本語も交えながら述べられました。
△しろさんかく 修士課程を代表して挨拶をするBo Bo Myintさん(工学研究科工学専攻)
△しろさんかく 博士課程を代表して挨拶をするMay Thin Khaingさん(農学工学総合研究科 物質・情報工学専攻)
今回晴れて学位記を手にすることができた修了生の皆様には心よりお祝い申しあげます。宮崎大学は、修了生の皆様の今後の更なる活躍を期待しています。
]]>今回の「宮崎大学ひなたブース」のコンセプトはSDGs。97年の歴史を持ち、自給自足による牧草での給餌と徹底した育成管理によりGAP認証を受けた西日本最大級の大学牧場施設で飼育された乳牛から生産される「宮崎大学Milk(税込み150円)」や宮崎大学発ベンチャー企業である株式会社Smoltが、環境に負荷をかけない完全養殖により育てたサクラマスを使った「サクラマス漬丼(税込み1,000円)」などを販売しました。
また、ブースで使用する全電力を、宮崎トヨタ自動車株式会社様の協力も得て、電気自動車からの給電で賄ったほか、提供した飲食物の容器などは全て環境に配慮したものを使用し、売り上げの一部をフェス会場周辺の山林で植林活動を行う団体に寄附する予定としているなど、次世代のフェスの在り方に一石を投じるような挑戦をしました。
本年2024年、宮崎大学農学部は創立100周年、工学部は創立80周年を迎えました。宮崎大学は、これまで以上に自治体や企業等との連携を深めながら、これまで培ってきた研究成果を地域社会に還元するとともに、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に資する取り組みを推進してまいります。
▼ひなたフェス2024に宮崎大学ブースも出店(9/7-9/8)
https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/topics-info/100-202497-98.html
▼SDGsから見る宮崎大学
https://www.miyazaki-u.ac.jp/sdgs/
▼宮崎大学農学部100周年特設サイト
https://www.miyazaki-u.ac.jp/agr100th/
ブースでは、自給自足による牧草での給餌と徹底した育成管理によりGAP認証を受けた西日本最大級の大学牧場施設で飼育された乳牛から生産される「宮崎大学Milk(税込み150円)」や「宮崎大学Milkプリン(税込み300円)」、宮崎大学発ベンチャー企業である株式会社smoltが、環境に負荷をかけない完全養殖により育てたサクラマスを使った「サクラマス漬丼(税込み1,000円)」、さらには乳製品・着色料等不使用でヴィーガン対応の「みやだいずソフトクリーム(税込み400円)」などを販売します。
本年2024年、宮崎大学農学部は創立100周年を迎えます。今回のフェスは、単なるライブイベントに留まらず、地元の方に愛され、宮崎の活性化、地産地消、SDGs達成に資する取り組みの推進につなげることも大きな目的の一つです。「宮崎大学ひなたブース」では、使用する容器などは、全て自然由来の素材を使用するほか、売り上げの一部を、フェス会場周辺の山林で植樹活動を行う団体に寄附させていただき、次の100年に向かって美しい環境を守ることに貢献していきます。
さらに、トヨタ自動車株式会社様の協力も得て、宮崎大学キャンパス内に設置しているソーラーカーポートで発電した電気を給電した電気自動車を利用して、携帯充電コーナー電力並びに宮崎大学ひなたブースで使用する電気を全て賄う予定としています。
「日向坂46 LIVE IN ひなたサンマリンスタジアム宮崎」には、チケットが必要となりますが、スタジアム周辺で開催される「ひなたエキスポ」は入場チケット不要で、どなたでも入場できます。フェスの雰囲気も体感できますので、一人でも多くの皆さまにお越しいただくとともに、宮崎大学ひなたブース(出店場所は第1陸上競技場前)にもお越しいただければ幸いです。
宮崎大学は、今回のフェスを通じて、自治体や企業等との連携を深め、これまで培ってきた研究成果を地域社会に還元するとともに、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に資する取り組みを推進してまいります。
▼ひなたフェス2024公式サイト
https://www.hinatazaka46.com/s/official/page/hinata_fes2024
▼宮崎大学農学部100周年特設サイト
https://www.miyazaki-u.ac.jp/agr100th/
▼株式会社スモルト(宮崎大学発ベンチャー企業)
https://www.smolt.co.jp/?srsltid=AfmBOopXu0g1zPVdBrb9ztP-_mlFAQgQdiSXjcyaE9yZHRkhmQFIZytV
発表のポイント
宮崎大学工学部電気電子工学プログラム(GX研究センター兼任)の永岡章准教授を中心とした研究グループは、身の回りの熱を効率よく電気に変換するn型(Cu1-xAgx)2ZnSnS4 (CAZTS)単結晶の開発に成功しました。これまで高い熱電性能指数ZTを有する材料は、p型伝導がほとんどであり、ペアとなる高性能n型材料の開発が急務です。今回特許も取得している独自の結晶成長技術を用いて、有毒な元素や高価なレアメタルを含まないn型多元系硫化物材料(環境調和した材料)における最高値のZT=1.1を500 oC付近で達成しました。
本研究成果は、8月12日付で米国物理学協会の速報誌「Applied Physics Letters」のオンライン版に掲載されました。この材料を利用する事によって、例えば車のエンジンで利用されずに大気中に放出される高温の熱を電気に直接高効率で変換する技術への展開も期待されます。環境調和した独自の熱電変換材料からカーボンニュートラルやSDGs実現へ貢献していきます。
20240822_enres001.png
図1 基本的な熱電発電デバイスの構造
20240822_enres002.png
図2 CAZTS単結晶インゴットと熱電変換効率測定の様子
宮崎大学独自の技術から環境調和した材料を基盤として、高い熱電性能指数を示すp型とn型両伝導を実現しました。このアドバンテージを活かしながら、長期安定性・高効率な環境調和した熱電デバイスの開発を進めています。更なる研究開発により、従来の特性を凌駕する高性能熱電デバイスを創出することができれば、熱電変換が汎用的なエネルギー源として普及していくことが期待されます。
論文名 : n-type kesterite thermoelectric (Cu1-xAgx)2ZnSnS4 single crystals exceeding dimensionless figure of merit value of 1.0
掲載誌 : Applied Physics Letters (APL)
著者 : Akira Nagaoka, Shoma Miura, Koki Nakashima, Yuichi Hirai, Tomohiro Higashi, Kenji Yoshino, and Kensuke Nishioka
DOI : 10.1063/5.0220909
URL : https://doi.org/10.1063/5.0220909
1)p型伝導・・・材料中の電荷を運ぶキャリアがプラスの電荷を持つホールである場合、p型伝導を示す。
2)n型伝導・・・材料中の電荷を運ぶキャリアがマイナスの電荷を持つ電子である場合、n型伝導を示す。
3)単結晶・・・構成元素が規則正しく、周期的に並んでいる材料。単結晶が多数集まってランダムに結合している材料を多結晶と言う。
・プレスリリース 2024年8月22日
https://www.miyazaki-u.ac.jp/public-relations/20240822_01_press.pdf