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全国の学校における働き方改革事例集(令和3年3月)



学校における働き方改革には、何か一つをやれば解決するという特効薬があるわけではないため、小さな取組を積み重ねることが必要です。さらに、国・学校・教育委員会それぞれがそれぞれの立場で、一つひとつの取組を推進する必要があります。

昨年度も働き方改革の好事例について、「教育委員会における学校の働き方改革のための取組状況調査」や「学校の働き方改革フォーラム」開催、「学校の働き方改革の取組事例集」発行を通じて様々発信してきましたが、あまりに完成した好事例は真似するにはハードルが高いという先生方からの声もありました。そのため、今回は、全国の学校から集めた、どの学校でも実現できそうな取組について、分野ごとに削減目安時間とともに記し、まとめました。また、来年度から本格的に始まるGIGA スクール構想に伴い、教職員の ICT 環境も大幅に進むことを想定し、 ICT 環境を通じた校務効率化の例についてもご紹介しています。

各学校が働き方改革を進めるにあたっては、業務量を見直すことが大きなポイントになります。取組例のなかには、「これをなくしてしまって大丈夫?」と賛否両論があるものも含まれるかもしれません。これまで学校で積み重ねてきた教育活動は、必ず何かしらの教育的意義があって実施してきたことばかりであり、その活動自体が否定されるものではありません。しかし、人・モノ・カネ・時間という限りあるリソースを有効活用するために、業務に優先順位をつけて精選を進めていく必要があります。取組例は、その学校、そこにいる子供たちにとっての優先順位付けをし熟慮を重ねた結果となります。取組例がすべての学校にフィットするわけではありませんが、各学校や地域の実情を踏まえながら、働き方改革推進のための参考にしていただければ幸いです。


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