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学校における働き方改革には、何か一つをやれば解決するという特効薬があるわけではないため、小さな取組を積み重ねることが必要です。そうした取組の一つとして昨年度に公表した「全国の学校における働き方改革事例集」では、どの学校でも取り組みやすく手の届きやすい事例を多数紹介させていただきました。この事例集は既に全国の多くの学校現場で活用いただいており、取り組みやすさだけではなく、「グループウェア活用についての具体的な紹介が分かりやすい」、「ページ内の移動がしやすくて便利」といった先生方の声もいただいています。
一方で、そうした声の中には「それぞれの事例の裏で、どのような背景があり、どのように課題を乗り越えたか、といったプロセスが見えるとより参考にしやすい」というものもありました。そのため、今回は、GIGAスクール構想の進展に伴い重要性が増している「ICTを活用した校務効率化」や、働き方改革に大きく資する「教員業務支援員の有効活用」に焦点を当てた特集(Part1)を組み、ドキュメンタリー映像という形でも見える化しています。より多くの皆様に手に取っていただき、活用いただけるよう、こうした特集以外にも、トピック的に重要性が増している事例の追加や全体的なデザイン・レイアウト変更も含めて改訂を行いました。是非関心の高い部分からご覧いただき、学校現場での働き方改革の推進にご活用ください。
また、この事例集を活用いただくにあたり、紹介している取組例の中には、見直しすることに賛否両論があるものも含まれるかもしれません。これまで学校で積み重ねてきた教育活動は、必ず何かしらの教育的意義があって実施してきたことばかりであり、その活動自体が否定されるものではありません。しかし、人・モノ・カネ・時間という限りあるリソースを有効活用するためには、業務に優先順位をつけて精選を進めていく必要があります。取組例が全ての学校にフィットするわけではありませんが、各学校や地域の実情を踏まえながら、働き方改革推進のための参考にしていただきたいと考えています。
なお、働き方改革の推進は、今般の新型コロナウイルス感染症対策下においても、急務であることに変わりはありません。紹介している取組例には、感染症対応の結果として見直された内容も含まれていますが、学校にとって、先生にとって、子供たちにとって何が大事かという観点から、これまで積み重ねてきた業務の在り方や教育活動の見直しを図った経験は大いに参考にできることです。
積み重ねてきた業務について、子供たちにとって必要かどうか、また、見直しが適切かどうかを考慮しながら、より効果的・効率的な在り方を見つける際に、事例集が一助となることを願っています。
※(注記)掲載している事例については、まずはそれぞれの学校を所管する教育委員会にお問い合わせください。