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文部科学省は、平成30年6月3日(日曜日)に高知県南国市(海洋研究開発機構高知コア研究所)で「車座ふるさとトーク」を開催しました。
「車座ふるさとトーク」は、安倍内閣として、大臣・副大臣・大臣政務官が地域に赴き、現場の方々と少人数で車座の対話を行い、生の声を聴いて政策に生かそうという取組です。
10名(高校生や産業界関係者、漁業関係者など)
深海探査が果たす役割について
深海探査は、巨大地震・津波の発生メカニズムの解明だけではなく、海底下の生命やその機能の解明、資源研究など、今後、大いに生活に役立つ可能性を秘めた分野です。
海洋研究開発機構では、探査船「ちきゅう」などによって採取された掘削コア資料の保管・管理と、先端的な研究を一貫して行うため、2005年にJAMSTEC高知コア研究所を設け、研究成果を発表しています。
また、近年、南海トラフ地震の発生が危惧されている中、震源域における高知県沖から宮崎県沖までが観測網の空白域となっており、対策が急務となっています。
今回の車座ふるさとトークでは、海洋科学に関心の高い若者や、地域防災に携わる方々に参加いただき、海洋科学・深海探査に対する関心や期待、地域防災への貢献等について率直なご意見を伺いました。
○しろまる僕は地学に興味があって地震のことを、南海トラフも、地域教育の面と、すぐに情報が手に入ってすぐに逃げられるとかの対策の2つの面から地域の被害を少しでも最小限にできればと思う。
○しろまる小・中・高生を対象としたコアセンターの見学イベントなどを積極的に行ってもらいたい。高校生であれば将来の仕事の選択肢も増え、小学生や中学生ならば海洋に興味を持って勉強したいとか、関連する分野に進みたいとの気持ちが芽生えると思う。
○しろまるコアセンターの研究成果について、インターネットとかが今の時代では主流になっていると思うので、特設サイトを作って分かり易くかつ正確に情報を発信していくのがいいと思う。
○しろまるやはりいざというときは、私たちが動かないといけないので、防災訓練や授業をやらないと私たちは学ぶ機会がないのでコアセンターも含めて積極的に行ってもらいたい。
また、地域で開かれる防災訓練が分からない。分からないから興味がないという意見もある、そこを改善していかないと、避難訓練をいくらやっても参加者が少なければ私たちは動けないし、情報が周ってこないことが一番不安だと思うので、その課題を改善していきたいと思う。
○しろまるコアセンターは、校区だが、年に1度、5年生が訪問するくらい。今日、見学して、最新の機械とかいろんなものがあって驚いた。
自分の校区にこんな素晴らしい建物があって、見学することによって深海への興味とかいろいろ少しでも子どもの興味が広がればいい。是非、出前授業もやっていただいて、学校とコラボしていただきたい。
○しろまる地震が起こった時に、家屋毎の地震の揺れの角度、方向などの予知や、地層の問題、砂利層とか粘土層など層ごとの揺れの伝わり方も調べてもらったらいい。
○しろまる海底や、海水について、掘削からわかった総合的なデータから自然現象のことが分かってくればと思っている。
○しろまる沿岸漁業者は、海上で大きな津波に遭遇したら助かるのは難しいと感じている。そのため、コアセンターや「ちきゅう」には、少しでも早く、精度が低くとも予測ができるくらいまで研究を進めてもらうことを期待している。
○しろまるコアセンターでいろんな情報集めをして、基礎研究として、震災のメカニズムの解明にもつながり、地域も防災に対する意識が高くなると思うので、地域と関わっていったほうがいいと思う。
○しろまる直接防災とは関係ないが、施設を見学して、研究してどういうプラスの成果が出ているのかが分かる展示があるとより良いと感じた。
○しろまるコアセンターが南国市の津波避難区域であることを活用し、例えば、地域の避難訓練を職員や研究者の方々と一緒に行うことで、子供たちが研究者に憧れるなどの良い効果も期待できるのではないか。
・当日の様子はこちら(※(注記)「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)
車座ふるさとトーク (高知県南国市)(平成30年6月3日)
車座ふるさとトーク (高知県南国市)(平成30年6月3日)
大臣官房総務課広報室