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西村経済産業大臣の閣議後記者会見の概要

2023年7月7日(金曜日)
10時20分〜10時28分
於:本館10階記者会見室

冒頭発言

福島出張

おはようございます。
私から冒頭1件申し上げます。
来週の月曜日10日、福島県に出張いたします。東京電力福島第一原子力発電所を訪問いたします。
ALPS処理水の海洋放出につきまして、先週26日に設備の工事が完了し、今週4日にはIAEAによる包括報告書も公表されました。こうした状況も踏まえまして、私自身、海洋放出の設備、また処理水の分析を行う日本原子力研究開発機構(JAEA)の大熊の分析・研究センターを視察し、安全性の要となる部分を、自分の目でしっかりと確認をしたいと考えております。
その上で、東京電力やJAEAに対しまして、安全性の確保に万全を期すよう、しっかりと指導していきたいと考えております。
私からは以上です。

質疑応答

ALPS処理水

Q: 先ほど冒頭のお話でもありましたが、福島第一原発から出てくる処理水の海洋放出をめぐって、原子力規制委員会による使用前検査の終了証が本日、東京電力に交付される見通しとなっています。

IAEAの包括報告書に続いて、放出に向けた準備がこれで全て整うことになりますが、政府としては放出の最終判断をするに当たって、どのような点を考慮して最終決定を行うお考えでしょうか、お願いします。

A: はい。御指摘ありましたように、今週4日、グロッシーIAEA事務局長から岸田総理に対しまして、ALPS処理水の安全性についてのレビューの結果を示すものとして包括報告書が手交されました。また、本日には原子力規制委員会から東京電力に対しまして、使用前検査終了証が交付される見込みと承知をしております。
IAEAの包括報告書におきましては、ALPS処理水の海洋放出に対する取組や、関連する国際安全基準に合致をしており、ALPS処理水の放出は人及び環境に対し、無視できるほどの放射線影響となるということが結論として示されておりますし、また放出開始後もレビューやモニタリングを実施していくことなどが示されております。
その上で、具体的な海洋放出の時期についてですが、安全性の確保、そして風評対策の取組の状況を政府全体で確認し、判断していくことになります。
漁業者の方々など、地元をはじめとする皆様に、安全性の確保と風評対策につきまして繰り返し説明を重ねるとともに、御懸念や御要望に対してしっかりと応えていくということ、取り組んでいくことが重要だと考えております。
既に先月10日にも福島、宮城、茨城の漁連、漁協の会長に、私自身が直接訪問し、意見交換をさせていただいておりますし、19日は北海道ぎょれんの会長、22日には全漁連の坂本会長ともお会いし、海洋放出の必要性、安全性の確保、漁業のなりわい継続に向けた支援を行っていくといった旨もお伝えしつつ、意見交換をさせていただいております。
漁業者の皆さんからは、風評やなりわい継続への不安など、切実な声を頂いているところであります。引き続き意思疎通を密にして、このIAEAの包括報告書の内容を分かりやすく説明することを含め、繰り返し説明を重ねていきたいと思いますし、御意見や御要望に対しても丁寧に対応していきたいと考えております。

生成AI開発

Q: 経産省がソフトバンクのAI開発向けのスーパーコンピューターに補助金を出す報道がありました。国内の生成AI開発を促す取組だと思われますが、経産省としての狙いについて教えてください。

A: まさに今、国内外で急速に普及し、そして、大きな社会変革をもたらす、働き方も大きく変える、そういう可能性を秘めております生成AIにつきまして、国内に基盤的な開発能力、これを構築していくこと、これはまさに将来にわたるイノベーションを起こしていく、また、経済安全保障の観点からも極めて重要であると認識をしております。
このため、AI開発に不可欠なインフラであります計算資源、計算基盤、これを拡充すべく、先月にはさくらインターネット社への支援を決定したところでありますが、それに加えまして、本日、ソフトバンク社への支援を決定しました。同社が行いますAI用スーパーコンピューターの整備に対しまして、約53億円を補助するものであります。これによってソフトバンク社自身のほか、他の事業者、研究者にも提供がなされますので、そうしたことを通じて競争力ある生成AIの開発に向けて、取組が加速されることを期待しているところであります。
いずれにしても、私どもの産総研にある計算基盤も多くの企業に使っていただいていますし、こうした民間の取組も支援をしていきたいと考えております。

ALPS処理水

Q: 冒頭の処理水に関連して、IAEAの報告書であったり、今後、福島なり被災地でどのように説明していくのか、事務レベルで例えば説明会を開かれるのか、そういった点を教えていただければと思います。

A: まず、先ほど申し上げましたとおり、このIAEAの報告書の内容も含めて安全性の確保、風評対策、こうしたことについて丁寧に福島の地元の皆さんに説明をしていきたいとに思っておりますし、御懸念や御要望をしっかりとお伺いしながら対応していきたいと思っております。

事務的にももちろんしっかりと説明を重ねていきますけれども、私自身も、月曜日は福島第一原発をまず安全性の確保などについてしっかりと確認をしたいと思いますが、時期を見て訪問するタイミングの調整をして、直接しっかりと説明したいと考えております。

以上

最終更新日:2023年7月10日

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