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西村経済産業大臣の閣議後記者会見の概要

2023年4月7日(金曜日)
8時36分〜8時44分
於:衆議院分館2階ロビー

冒頭発言

国内投資促進のための官民連携フォーラム

まず、私から昨日開催されました国内投資拡大のための官民連携フォーラムについてであります。

これまでの政策的な後押しも受けまして、全国で地域ごとの個性を生かした具体的な投資の動きが強いことを確認しました。経団連の十倉会長からは、2027年度に115兆円と政策強化で更なる高みへと意欲的な目標が示されております。日商の小林会頭からも中小企業も大いに投資、賃上げに取り組んでいるという姿勢が示されたところであります。こうした機運を腰折れさせることなく継続するために政府の取組も重要であります。

今回産業界から提示をされました世界水準の投資促進策、イノベーション環境の整備など様々な要望がございました。特に投資が非常に活発ですので、地域で土地が不足している。あるいは水も足らない。人が足らないといった様々な要望、規制改革なども提示がされまして、総理からの御指示も踏まえまして、早急にそうした要望について検討を進めていきたいと、特に骨太の方針、成長戦略にしっかり反映をさせていきたいと考えております。

また、地方を中心としたこうした投資拡大は、良質な雇用を増やし、若者の所得を上げていくことにもつながります。まさに結婚、子育てへの希望を実現していく、そうした少子化対策にも大いに貢献するものと思っております。

本日夕方子ども未来戦略会議がございます。私も出席メンバーということになりましたので、投資拡大、そして良質な雇用の拡大、これが子ども・子育て政策を進めていく重要な柱としてしっかりと取り組んでいきたいと考えております。

私から以上です。

質疑応答

半導体輸出管理

Q:よろしくお願いします。
日、米、オランダの半導体関連の輸出管理、輸出規制をめぐって、中国がWTOに調査を依頼したと報じられております。WTO原則に反するという主張のようですが、日本政府としてのスタンスをお願いします。

A:報道については承知しているところです。
かねてから日本は関係国との間で様々なやり取りを行い、そうした中で国際的な平和、安全の維持、その観点から外為法に基づく厳格な輸出管理、これを行ってきているところであります。WTO協定に整合的な形で行ってきております。今後もこの方針の下、対応していきたいと考えております。
現時点では以上です。

ALPS処理水

Q:東京電力の福島第一原発の処理水をめぐって、IAEAが2回目の報告書を出しました。大臣の受け止めをお願いします。

A:IAEAは、昨年11月に行われました東京電力福島第一原発のALPS処理水の安全性レビューに関する報告書を4月5日に公表したと承知しております。
全般的に大きな問題を指摘するものではなく、第1回レビューの指摘が適切に反映されていること、それからIAEA側の理解が深まったこと、それから安全性のレビューに関しては追加ミッションは必要ないということが明記されております。また、幾つかの技術的な指摘はありましたけれども、こうした指摘は本年2月に東京電力が原子力規制委員会に実施計画の補正を申請した際に反映され、実施計画の内容の一層の充実が図られたと承知しております。
引き続きIAEAレビューを通じて国際的な安全基準、これを踏まえた対応を東京電力に求め、安全確保に万全を期していきたいと考えております。
規制のレビューとかモニタリングなど幾つかのレビューがありますので、今後どのようなレビューがIAEAで更に行われるのかどうか、これについてはIAEAの方で検討されていると聞いておりますので、しっかりと対応していきたいと思っております。

日銀総裁

Q:黒田総裁が今日で任期終了ということになりますけれども、金融政策も含めてこれまでの評価、あとはアベノミクスの継続という意味でも大臣の御所見をお伺いできればと思います。

A:黒田総裁とは、私が第2次安倍内閣で経済再生担当の副大臣を務めましたので、そのとき以来私も金融決定会合に十数回出席いたしまして、かなりそれ以外の場も含めていろいろな意見交換や議論をさせていただきました。この10年間日本経済をデフレから脱却し、成長軌道に乗せていくという大きな命題でアベノミクスを進めてきた、大先輩でありますけれども、戦友のようなそんな思いを持っております。
この間原油価格の急落もあり、それから二度にわたる消費増税、それを乗り越えてここまで日本経済全体成長してきた。さらに後半にはコロナがあり、それからロシアのウクライナ侵略があって、かなり局面が変わってきている。当時はバーナンキさんによれば、日銀はケチャップでも何でも買うべきだと言われたというぐらいにもっと緩和をしなければいけないというとき大胆な金融緩和をやり、そしてマイナス金利とかイールドカーブ・コントロールとか、様々な異次元の政策を打ち出してこられたということで、本当に心から敬意を表したいと思います。

今ようやくというか、いろいろなことを経て局面が大いに変わってきたと、先ほども申し上げましたけれども、昨日の会議でも投資がこれだけ増えて、バブル期を超える過去最高水準を今年迎え、さらにこれが増えていくということですので、まさに地方で土地が足らない、工業用水があれだけ余っていたのがもう足らなくなってきている。人手不足、こういったことの様々な要望も出されております。潮目、局面が変わったということですけれども、ここまで来られた黒田総裁の手腕に敬意を表したいと思いますし、新たな局面の下で植田新総裁と我々も経済産業政策の新機軸ということで、新たな局面に対応した新たな産業政策、これを打ち出していく進めていく場面ですので、是非連携して、まさに持続的で包摂的な、そしてイノベーションを起こしていく、そうした経済を連携しながら作っていきたいと、このように考えています。

以上

最終更新日:2023年4月7日

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