インタビュー|一般職|資源エネルギー庁 資源・燃料部 石油・天然ガス課

エネルギーの安定供給を考える

国民の生活や日本の産業活動を支えるエネルギー。日本にとって石油や天然ガスは重要なエネルギー源の一種です。石油・天然ガス課は、海外との資源外交や石油・天然ガス開発プロジェクトに参画する日本企業への支援を行うことで、日本企業による石油・天然ガス資源の権益の獲得を促進し、自国への安定供給を図っています。また、この重要な役割を果たすため、毎年 1,000億円規模の多額の予算を扱う数少ない部署です。

気候変動問題にどう対応するか

世界的な気候変動問題への意識の高まりは、資源開発にも影響が及んでいます。特に、化石燃料である石油・天然ガスの利用は、CO2対策が求められ、将来的にCCS(CO2の回収と地下への貯留)技術の活用が期待されています。日本では、今後、2030年のCCS事業開始に向けた事業環境の整備が始まります。

私は、国内資源開発の支援の知見を活用して CCS事業環境の整備も担当し、CCS事業に取り組む企業の事業活動を調整するための新しい法律案を作成します。また、企業による CCS事業に対する数十兆円規模の投資を呼び込む支援制度を検討します。これらの業務の難易度は極めて高く、困難に正面から向き合い、成果を出すことは簡単ではありませんが、同じ志を持つ多くの仲間が課内に、そして産業界にいます。多くの仲間と同じ目標を共有できることは、経済産業省の強みです。仲間と共に目標を達成できた時には、今までに得たことのない満足感があり、会ったことのない自分がそこにいると信じています。