インタビュー|一般職|大臣官房 総務課

経済産業省のラストマンとして

大臣官房総務課は、経済産業省の司令塔として、国会対応や法令審査、そして将来に向けた新たな政策を立案する新政策など省内全体の総合調整を担当しています。その中で私は国会担当として、経済産業省の政策、法律案等を国会で成立させるために必要な官邸や他省庁との調整等を最前線で行っています。

経済産業省にとって、国会の対応は、経済産業政策を国民に広く正確に理解いただくための重要な機会であり、最優先事項です。国会のどの場面で大臣や幹部がどういった発言をするか、ということを直接調整するのが国会担当の仕事です。私が用意した資料が直接大臣の手元に渡り、それを使って大臣が国会で答弁されます。その事前準備の段階では、短時間に衆議院・参議院の本会議、予算委員会、経済産業委員会、他省庁委員会など、あらゆる国会情報が大臣官房総務課に集約されます。このため、国会担当には、経済産業省としての意見を迅速かつ正確に、官邸や他省庁に伝達し調整することが求められます。極端に言えば私の一言一句、一挙手一投足に経済産業省の国会対応のすべてがかかっています。だからこそ、"ラストマン"として国会対応の全てにおいて責任感を持って日々業務に当たっています。

視野と知見の拡大

官邸や他省庁と調整をする際には当省のみならず、他省庁が担当している業務の内容も把握しておかねばならず、場合によっては具体的な施策や法律等についても理解しておく必要があります。もちろん、省内各部局の予算や法令等についてもよく理解しておく必要があります。着任当初は自身の知見のなさに不甲斐なさを感じましたが、"ラストマン"であるとの意識を持って、あらゆる情報にアンテナを高くし、目線を上げて視野を拡げる努力をすると、自分が思う以上に多くのことを吸収できることを学びました。これはラストマンとしての責任感があったからこそ得られた成長でもあると感じますし、今後もこの姿勢を維持していきたいと考えています。