インタビュー|総合職|中小企業庁 事業環境部財務課

チームをまとめて議論し、自らフロントに立つ経験

入省した年は、令和への改元、相次ぐ台風被害、新型コロナウイルス感染症の発生と、様々な変化・危機が起こった年でした。配属先の大臣官房総務課は、省内全体の取りまとめの役割を担う課室です。目まぐるしく変わる情勢の中で、前例や所属にとらわれることなく必要な政策を考え、常にその定義をアップデートしながら適切なタイミングで政策を実現する上司や先輩の姿を見て、経産省という組織のダイナミズムや職員一人一人の使命感を強く感じました。

2年目に配属された中小企業庁では、総括係長として、中小企業の事業承継・M&A施策などに従事しました。中小企業は経営者の高齢化に新型コロナウイルス感染症の影響が追い打ちをかけ、危機的状況でしたが、これは裏返せば経営者の世代交代やM&Aによる規模拡大を通じた成長の好機でもあります。成長の実現のため、創業分野やエクイティ・ファイナンスなど、既存の所掌分野にとらわれずに必要な政策を追求するという姿勢は、1年目の経験と共通するものがありました。

また、年次にかかわらず課内メンバー全体で施策の方針を議論するようなフラットな環境にも恵まれました。自分自身で議論の素案を作り、チームの意見をまとめ、時には対外的にも自ら説明を行う責任とリーダーシップが求められる立場に置かれる中で、うまくいかないこともありましたが、失敗を非難するのではなく、どのように状況を立て直すのか、常に前を向いて支えてくださる上司に恵まれたことは、何より自分の成長の糧になったと感謝しています。