日本で年間約1.1万人が子宮頸がんに罹患、約2,900人が亡くなっています。また、25〜40歳までの女性で2番目に多いがんによる死亡は子宮頸がんによるものとなっています。
ほとんどの子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染が原因であり、ワクチン接種によってHPVへの感染を防ぐことで、子宮頸がんの罹患を予防できます。
現在、12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女子はHPVワクチンの接種を公費(定期接種)で受けられます。
また、1997年4月2日から2008年4月1日までの間に生まれた女子に対してもキャッチアップ接種(公費)が実施されています。
なお、キャッチアップ接種の実施期間は令和7年3月31日までとなっており、接種を完了するためには半年程度要することにご注意ください。
都内在住の高校生母娘3組に集まって頂き、子宮頸がんを予防するワクチン(HPVワクチン)について、「子宮頸がんはどうしてなるのか」「2価、4価、9価のワクチンの効果と副反応の出現率の違い」「重い副反応が出た時の対処法」などの質問に対して、釜萢敏副会長が回答いたしました。
本動画は、子宮頸がんの予防に効果があると言われるワクチン、特に新たに接種できるようになった9価のHPVワクチンのことや、これまでワクチン接種の機会を逃してしまった方のためのキャッチアップ制度について、日本医師会公式キャラクターの「日医君」の質問に、日本医師会常任理事の釜萢敏先生が回答する形式で分かりやすく解説します。
本動画は、今年の4月から子宮頸がん等を予防するためのHPVワクチンの積極的な勧奨が再開されたことを受けて、子宮頸がんとHPVワクチンについて、日本医師会公式キャラクターの「日医君」の質問に、日本医師会常任理事の釜萢敏先生が回答する形式で分かりやすく解説します。
2024年7月特別企画「HPVワクチンの接種を考えている同世代の方へ〜キャッチアップ接種対象世代の学生の声をお届けします〜」
【都道府県医師会宛て通知】R6.7.31 HPVワクチンのキャッチアップ接種に関する啓発資料について
協力:福岡県立大学看護学部 養護教諭課程・松浦賢長教授ゼミの皆さん(19歳〜22歳)
標準的な接種間隔では、3回の接種に6カ月を要するため、公費で接種を完了するための初回接種のタイムリミットは、2024(令和6)年9月末となります。
【HPVワクチン接種後の主な副反応】
発生頻度 | 2価ワクチン(サーバリックス®) | 4価ワクチン(ガーダシル®) | 9価ワクチン(シルガード®9) |
---|---|---|---|
50%以上 |
|
疼痛* | 疼痛* |
10〜50%未満 |
|
|
腫脹*、紅斑*、頭痛 |
1〜10%未満 | じんましん、めまい、発熱など | 頭痛、そう痒感*、発熱 | 浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感*、発熱、疲労、内出血*など |
1%未満 |
知覚異常*、感覚 |
|
嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血*、血腫*、倦怠感、硬結*など |
頻度不明 |
|
失神、 |
感覚鈍麻、失神、四肢痛など |
サーバリックス®添付文書(第14版)、ガーダシル®添付文書(第2版)、シルガード®9添付文書(第1版)より改編
*接種した部位の症状
病気の名前 | 主な症状 | 報告頻度※(注記) |
---|---|---|
アナフィラキシー | 呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー | 約96万接種に1回 |
ギラン・バレー症候群 | 両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末端神経の病気 | 約430万接種に1回 |
急性散在性脳脊髄炎(ADEM) | 頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気 | 約430万接種に1回 |
複合性局所疼痛症候群(CRPS) | 外傷をきっかけとして慢性の痛みを生ずる原因不明の病気 | 約860万接種に1回 |
(※(注記)2013年3月までの報告のうちワクチンとの関係が否定できないとされた報告頻度)
第26回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 資料5-2
子宮頸がんの多くはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因であることが判明しており、一生に一度は感染機会があると言われ、一部の人でがんになってしまうことがありますが、HPVワクチン接種によりその多くが予防できるといわれています(海外や日本で行われた疫学調査において、HPVワクチンを導入することにより、子宮頸がんの前がん病変を予防する効果が明白に示されています)。
早期に発見すれば、子宮頸がんは治癒可能な予後の良い病気ですが、病態が進行すると治療は難しくなるため、ワクチン接種による事前の予防と両輪で、(20歳以上の方の)検診による早期発見・治療に結び付けていくことが大変重要です。
接種が進んでいる国では、子宮頸がんそのものを予防する効果があることもわかってきており、カナダ、イギリス、オーストラリア等では女性の8割以上がHPVワクチンを接種しています。
是非ご自身の体のこととして、ワクチン接種や検診にご関心を持っていただきたいと思います。
キャッチアップ接種を公費で受けるためには、初回接種を、2024(令和6)年9月末までに受ける必要があります。
接種を悩んでいる方の理由として、「副反応」の声が挙げられました。どのワクチンの予防接種にもメリット(病気を防ぐ効果)とデメリット(副反応)があります。
HPVワクチンでは、筋肉注射後の接種部分の痛みや腫れ、赤みなどの症状が起こることがあります。また、ワクチンの接種を受けた後に、ごくまれに重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがありますが、厚生労働省から各種データやQ&Aを公開しているので、是非ご覧いただき、少しでも疑問に思うことを無くしていただきたいと思います。
ワクチン接種について何かご不明点があれば、接種を実施する医療機関の医師に、お気軽にご相談ください。
この度、福岡県立大学看護学部の養護教諭課程で学ぶ学生27名(3年生・4年生)を対象とした任意のヒアリングを実施しました。(回答数25名:回答率92.6%)
すでにHPVワクチンの接種を済ませている(定期接種・キャッチアップ接種を含む)、もしくは、キャッチアップ接種の期間中に「接種予定」とする学生が多いことがわかりました。
一方で、接種を予定していない学生も存在し、今回のケースでは、その背景にご家族からの忌避的意見があることを読み取ることができました。
接種した(接種をこれから予定する)学生においても、ご家族からの勧め(や意見)は本人の意思決定に大きな影響があり、成年に達している大学生とはいえ、保護者世代への働きかけが重要なことがわかりました。
なお、福岡県立大学では、大学をあげてキャッチアップ接種勧奨に取り組んでいます。
具体的には近隣の総合病院の医師からのご提案(本学学生向けの接種日の用意)に対し、接種機会を用意いただいていることの周知を複数のルートにて全学生に向けて行っています。
無償にて接種できる期間が残り少なくなってきている今、多くの若い方々がこの機会を活用し、健康的な生活を享受できることを願っています。
ワクチン接種は、ご自身が判断することが大前提です。
HPVワクチンによるがん予防の科学的根拠があることと、接種後にまれに副反応が起きうること等について、「知った上で打たないことと、知らずに打たない」という選択は、大きく異なります。
将来妊娠を希望される方は、子宮頸がんになると、早産のリスクや手術による子宮切除をする可能性があること、接種後の健康上の被害があった際は、国の救済制度があること等も接種を判断される上で重要な情報です。
日本医師会では、HPVワクチンについての各種情報提供や、詳細に説明した動画を日本医師会公式WEB(及びYouTubeチャンネル)で公開しています。
引き続き科学的根拠に基づく分かりやすい情報を皆様に提供してまいります。
福岡県立大学看護学部 養護教諭課程・松浦賢長教授ゼミの皆さま、ご協力ありがとうございました。皆さんの今後のご活躍を期待しています。
日本医師会健康医療第二課
TEL:03-3946-2121(代)
情報通信機器(ICT)を用いた死亡診断等の取扱いについては、「規制改革実施計画」(平成28年6月2日閣議決定)において、在宅での穏やかな看取りが困難な状況に対応するため、医師が自らの診療下にある患者について、受診後24時間経過して死亡した場合であっても、下記a〜eのすべての要件を満たす場合には、医師が対面での死後診察によらず死亡診断を行い、死亡診断書を交付することができるようになりました。
これを受け、平成28年度厚生労働科学研究において情報通信機器(ICT)を用いた死亡診断等を行う際の基本的考え方、具体的手順等についての研究がなされ、その結果を踏まえ「情報通信機器(ICT)を利用した死亡診断等ガイドライン」(以下、「本ガイドライン」 ) が策定されております。
今般、本ガイドラインにおいて、医師による遠隔での死亡診断をサポートする看護師が受けなければならないとされる「法医学等に関する一定の教育」研修を、厚生労働省から実施団体として選定された日本医師会が「医師による遠隔での死亡診断をサポートする看護師を対象とした研修会」として、以下の要領で開催いたします。
また、今回の研修会を受講する看護師のサポートを受け、遠隔から死亡診断を行う可能性のある医師についても、座学と集合演習については受講が可能です。
1.座学受講
e-learning形式(所定の視聴期間内に講義動画をすべて視聴)により受講
2.集合研修
下記会場のいずれか1日程において実技・シミュレーションを研修(会場ごとに受講者を決定)
【東京会場】
1令和6年11月30日(土) 定員25名(於;日本医師会館)
2令和6年12月1日(日) 定員25名(於;日本医師会館)
【広島会場】
3令和6年12月14日(土) 定員25名(於;広島県医師会館)
3.実地研修
法医学に関する実地研修(2体以上の死体検案若しくは解剖の立会い、又は1体以上の死体検案若しくは解剖の立会い及び実地研修を代替する講義の受講)
*実地研修先については集合演習受講後に当方よりご案内をいたします。
上記1〜3のすべての研修を履修した者に修了証を交付する。
教材費として、2,500円(交通費・宿泊費は受講者負担)
※(注記)振込口座については、受講決定者に別途ご連絡いたします。
◆だいやまーく原則として、以下の(ア)〜(カ)のすべてを満たす訪問看護事業所の看護師(※(注記)1)
※(注記)1 ここでいう「看護師」に、准看護師は含まない。
(ア)看護師としての実務経験5年以上を有し、その間に患者の死亡に立ち会った経験が3例以上ある。
(イ)看護師としての実務経験のうち、訪問看護または介護保険施設等において3年以上の実務経験を有し、その間に患者5名に対しターミナルケアを行った(※(注記)2)ことがある。
※(注記)(ただし、(イ)を満たさない時にも、受講を認める場合がありますので、申込みの際、「特記すべき事項」に詳細をご記入下さい。)
※(注記)2 ここでいう「ターミナルケアを行った」とは、訪問看護においては、患者の死亡日及び死亡前14日以内に、2回以上の訪問看護を実施し、ターミナルケアに係る支援体制について患者及びその家族等に対して説明した上でターミナルケアを行った場合をいう。また、介護保険施設等においては、当該施設の看取りに関する指針等に基づき、看護師が対象となる入居者に対するターミナルケアに関する計画の立案に関与し、当該計画に基づいてターミナルケアを行った場合をいう。
(ウ)実務においてICTを活用して連携している医師に、研修受講について説明し、同意を得ていること。(エ)「情報通信機器(ICT)を利用した死亡診断等ガイドライン」を読み理解していること。
(オ)所属事業所において、業務上でタブレットまたはスマートフォン等を使用していること。
(カ)インターネットによるe-learning受講および2会場のうちいずれかでの集合演習を受講後、令和7年3月末日までに実地研修(※(注記)3)を履修できること。
※(注記)3 ここでいう「実地研修」とは、大学法医学教室及び監察医務機関等において、死体検案や解剖見学に参加することを通じ、死の三徴候や死後硬直等の法医学等に関する講義で学ぶ内容を実際に観察する研修をいう。
*下記123すべてのプログラムを履修した受講者に修了証を交付する。
1講義(e‐learning受講) | ||
---|---|---|
講義 | 60分 | 「わが国の死因究明制度」 |
講義 | 90分 | 「法医学に関する一般的事項1 ・死因論 ・内因性急死」 |
講義 | 90分 | 「法医学に関する一般的事項2 ・外因死」 |
講義 | 60分 | 「法医学と看護」 |
講義 | 40分 | 「ICTを利用した死亡診断等の制度を活用する利用者・家族に対する意思決定支援〜死亡前から死亡後に至る利用者・家族への接し方〜」 |
講義 | 15分 | 「死亡診断書作成の補助における留意点」 |
参考動画 | 20分 | 「情報通信機器(ICT)を利用した死亡診断等のガイドライン」に基づいた死亡診断等及び医師との情報伝達のシミュレーション |
2演習(会場での集合演習) | ||
開講挨拶 | 10分 | 開講挨拶 |
講義 | 25分 | 研修の概要・ガイドラインについて |
講義 | 25分 | 本制度における看護師の役割 |
講義+演習 | 195分 | 実際に使用する機器を用いた医師との情報伝達のシミュレーション |
演習 | 100分 | ICTを利用した死亡診断等の制度を活用する利用者・家族に対する意思決定支援(ロールプレイ) |
総合討論 | 60分 | ICTを利用した死亡診断に関する在宅看取りの実践についての意見交換 |
閉会挨拶・事務連絡 | 10分 | 閉会挨拶、事務連絡(実地研修、修了証交付の手続き等に関する説明、アンケート記入等) |
3実地研修 | ||
2体以上の死体検案若しくは解剖の立会い、又は1体以上の死体検案若しくは解剖の立会い及び実地研修を代替する講義の受講 |
申込を締切ました。
WEB推奨環境(本研修会へのお申込み等にあたっては、以下の環境でのご利用を推奨いたします。) | ||
---|---|---|
PC |
Windows10 以上 Mac OS X 10.14 以上 |
|
ブラウザ |
Microsoft Edge (最新版) Mozilla Firefox (最新版) Google Chrome (最新版) Safari (最新版) |
|
スマートフォン・タブレット | Android 7.0 以上 iOS 12.0 以上 |
令和6年8月1日(木)午前11時〜令和6年8月30日(金)午前11時
(受講の決定は先着順ではございません。本ページをよくお読みのうえお申込み下さい。)
申込を締切ました。
公益社団法人 日本医師会 医事法・医療安全課
TEL:03-3942-6484/FAX:03-3946-6295
e-mail:mitori19●くろまるpo.med.or.jp
※(注記)●くろまるを@にかえて送信してください。
〜釜萢副会長に聞く〜今知りたい!コロナ対策に必要なこと(公益社団法人 日本医師会公式YouTubeチャンネル)
新型コロナウイルスの感染が再び全国的な広がりを見せています。そのような状況を受けて、本動画ではコロナ感染が初めて拡大した当初よりその対応に当たってきた日本医師会の釜萢敏副会長が、感染が再び拡大した要因や現在流行しているウイルスの特徴、感染しないまたは人に感染させないために注意すべきことなどについて、解説しています。
コロナ対策の動画等掲載しています。
令和5年5月8日より新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類感染症になりました。厚生労働省特設ページが開設され、「基本的感染対策の考え方について」「医療提供体制及び公費支援について」「患者の発生動向等の把握について」「新型コロナワクチンについて」「関連情報(政府広報など)」「Q&A」などが掲載されました。
新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について【厚生労働省特設ぺージ】
新型コロナウイルス感染症全般の情報については、以下からご覧ください。
新型コロナワクチンの全額公費による接種は令和6年(2024年)3月31日で終了しました。
日本医師会が作成したリーフレットです。
新型コロナウイルス感染症の予防接種を安心して受けるために(2021年3月25日掲載)
新型コロナワクチン接種を予約された方へ(副反応等説明リーフレット)
市民の感染予防関連リンク
熱中症予防についてのリーフレット(14か国語)、障害がある方へのリーフレット、職場の熱中症対策、災害時における熱中症予防について、高齢者のための熱中症対策リーフレット
日本医師会 TEL:03-3946-2121(代)
本年4月25日に開催された日本健康会議において、「マイナ保険証利用促進宣言」が行われ、医療機関・薬局、保険者、事業主、行政など医療に関わる全ての団体が一丸となってマイナ保険証の利用促進に取り組む旨が宣言されました。
これを皮切りに、5月から7月までを「マイナ保険証利用促進集中取組月間」として、マイナ保険証の利用促進に総力を挙げて取り組むこととしており、マイナ保険証の利用促進に向け、マイナ保険証に対する国民のみなさまへの正しい理解を促すとともに、「健康保険証ではなくマイナ保険証を使うこと」が当たり前となるマインドチェンジを引き起こすことを目的に、健康保険組合連合会において、動画広報コンテンツを制作 ・公開しています。是非ご覧ください。
当該動画コンテンツについて、施設内OOH(Out Of Home)広告(例えば、団体の公式HPや公式SNSへの掲載、医療機関・薬局等の窓口や待合室などにおけるデジタルサイネージ・動画配信)としてご活用いただけますよう、お願い申し上げます。ダウンロード等の詳細はメンバーズルームに掲載しています。
使ってイイナ!マイナ保険証PR動画
※(注記)メンバーズルーム内に掲載しているため、アクセスするには日医会員用ユーザID、パスワードが必要です。
日本医師会 情報システム課
人間や動植物のいのちの輝く一瞬をとらえた写真や、医師や看護師、患者との交流をつづったエッセーを募集する「生命(いのち)を見つめるフォト&エッセー」を開催しています。
本コンテストは、これまで長年にわたり開催されてきた 「生命(いのち)を見つめるフォトコンテスト」と「『心に残る医療』体験記コンクール」を統合、リニューアルしたもので、見た方、読んだ方が、生命(いのち)を見つめるきっかけとなるような作品を募集しています。
「第8回 生命を見つめるフォト&エッセー」のコンテスト概要の詳細は 公式ホームページ をご覧ください。
※(注記)応募締め切り:2024年10月2日(水)必着
応募規定
■しかく応募作品は、応募者本人が撮影した未発表作品に限ります。
※(注記)デジタルカメラで撮影したもの、デジタルプリントも応募可能です。
※(注記)500万画素以上であれば携帯電話等での撮影も可能です。500万画素未満の場合は選考対象外になることがあります。
※(注記)画像処理等の加工、合成及び組み写真は不可とします。
■しかく作品のプリントサイズは、キャビネ判(2L)とします。
■しかく応募作品は、2021年6月1日以降に撮影したものに限ります。
■しかく応募は1人3点までに限ります。
■しかく生成AIを利用して作成・編集した作品は応募できません。
応募方法
■しかくウェブサイトからの場合は公式ホームページの応募フォームより応募してください。
■しかく郵送の場合は、応募作品の裏に、題名、氏名(ふりがな)、年齢(生年月日)、郵便番号、住所、電話番号(FAXがあればFAX番号も)、メールアドレス、職業(または学校名と学年)、撮影年月日、撮影場所、撮影に使用したカメラ等の機材名を明記した紙を貼り、下記の作品送付先に送って下さい(応募用紙は公式ホームページよりダウンロードしてご利用下さい)。
※(注記)なお、審査期間中にオリジナルデータを提供していただく場合があります。
※(注記)ご記入いただいた個人情報は、受賞した場合の連絡、作品に関する問い合わせ、取材、本コンテストに関するご案内のみに使用し、それ以外の目的での使用や、第三者に譲渡することはありません。
※(注記)氏名は実名のみの受付となります。
注意事項
■しかく盗作、二重応募、類似、事実ではない創作作品の応募は固くお断りいたします。応募作品について、盗作等による著作権侵害の争いが生じても、主催者は責任を負いません。
※(注記)すでに書籍化したものや、公の刊行物に掲載されたものは応募不可とします。
※(注記)違反が確認された際は、受賞決定後も賞の取り消しとなる可能性があります。
■しかく応募作品は返却いたしません。
■しかく入賞作品についての著作権は、撮影者に帰属します。ただし、入賞作品について、読売新聞紙上及びその他広報物に使用する権利は、主催者が有します。
■しかく入賞作品の発表では、新聞紙面およびウェブサイトに、作品と実名、年齢、顔写真、学校名(小中高生の場合)を掲載します。ペンネーム、イニシャル等による発表はできません。
■しかく医師および医療従事者も応募可能です。
応募規定
■しかく自作の未発表作品に限ります。
■しかく一般・中高生の部:2,000字(原稿用紙1〜5枚)以内。
■しかく小学生高学年の部(4〜6年生):1,200字(原稿用紙1〜3枚)以内。
■しかく小学生低学年の部(1〜3年生):800字(原稿用紙1〜2枚)以内。
■しかく応募は1人1点までに限ります。
■しかく生成AIを利用して文章を作成した作品は応募できません。
※(注記)パソコン、ワープロ使用の場合、1ページ400字(20字 20行)。
※(注記)ウェブ応募の際は公式ホームページからダウンロードしたテンプレートを使用してください。
応募方法
■しかくウェブサイトからの場合は公式ホームページの応募フォームより応募して下さい。
■しかく直筆の場合、鉛筆(Bまたは2B)、ボールペン、万年筆のいずれかを使い、濃く書いて下さい。
■しかく郵送の場合は、作品に応募用紙をつけて、題名、氏名(ふりがな)、年齢(生年月日)、郵便番号、住所、電話番号(FAXがあればFAX番号も)、メールアドレス、職業(または学校名と学年)を明記して下さい。封筒の表に「一般の部」または「中高生の部」、「小学生高学年の部」、「小学生低学年の部」を明記し、下記の作品送付先に送って下さい(応募用紙は公式ホームページよりダウンロードしてご利用下さい)。
※(注記)ご記入いただいた個人情報は、受賞した場合の連絡、作品に関する問い合わせ、取材、本コンテストに関するご案内のみに使用し、それ以外の目的での使用や、第三者に譲渡することはありません。
※(注記)氏名は実名のみの受け付けとなります。
注意事項
■しかく盗作、二重応募、類似、事実ではない創作作品の応募は固くお断りいたします。応募作品について、盗作等による著作権侵害の争いが生じても、主催者は責任を負いません。
※(注記)すでに書籍化したものの要約や、公の刊行物に掲載されたものは応募不可とします。
※(注記)違反が確認された際は、受賞決定後も賞の取り消しとなる可能性があります。
■しかく応募作品は返却いたしません。
■しかく入賞作品についての著作権は、主催者に帰属します。入賞作品は、主催者が管理するウェブサイトで使用されるほか、新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・書籍・教材などに利用されることがあります。
■しかく入賞作品の発表では、新聞紙面およびウェブサイトに、作品と実名、年齢、顔写真、学校名(小中高生の場合)を掲載します。ペンネーム、イニシャル等による発表はできません。
■しかく医師および医療従事者も応募可能です。
作品送付先
〒104-0061 東京都中央区銀座7-15-5 共同ビル3F
「生命を見つめるフォト&エッセー」係
お問い合わせ先
〒100-8055 東京都千代田区大手町1-7-1
読売新聞東京本社 社会貢献事業室「生命を見つめるフォト&エッセー」事務局
TEL:03-3216-8598(平日午前10時〜午後5時)
または[公式ホームページ]まで
※(注記)受賞作品名をクリックして頂くと別ウィンドウで開きます。
■しかく熊切大輔(日本写真家協会会長)
生命という大きなテーマをそれぞれの解釈で、それぞれの被写体でバラエティに富んだ作品を拝見することができました。日常の中の幸せ、喜びとその瞬間を素直にうまく切り撮った作品が多く審査も楽しく行えました。
厚生労働大臣賞「熱烈大好き」は、本当に誰しもが見るような日常的光景。孫とおじいちゃんの微笑ましい一コマです。しかしその表情が魅力的です。それぞれが本当に楽しそうで生き生きとしています。子ども達の純粋な笑顔に比べておじいちゃんのちょっと困ったような嬉しいような複雑な表情がなんとも言えません。平凡な身の回りでも良い瞬間を
日本医師会賞「ちからをあわせて!」は、とてもおしゃれな子ども達が車椅子のご老人を力を合わせて力いっぱい押しています。その一生懸命さがよく伝わる作品です。その動きで子どもたちの純粋ないたわる思いが伝わってくるようです。被写体は組み合わせでストーリーが変わってきます。ご老人と子どもという両極な登場人物が世代を超えた
読売新聞社賞「桜の木の下で」は、春満開のベストなタイミングでのファミリーフォトとなりました。花に包まれるようなフレーミングはいわゆる額縁構図で被写体を華やかに縁取って、作品を見るものの視線を誘導できています。階段が生む対角線をうまく使いピンクと黄色の色の分割をうまく見せています。春の暖かさや空気感を感じられる作品になっています。
審査員特別賞「歓びの舞」は、一瞬を切り撮る、写真ならではの表現です。ここには二つの瞬間が写っています。二羽の海鳥の羽ばたきはその瞬間両側に広がりシンメトリックな形を作りました。更に水の表情は岩にぶつかった飛沫が力強い形を作っています。それらを美しい光線が照らしており、様々な瞬間がまとまった、奇跡的な一コマと言えるでしょう。
審査員特別賞「穏やかな日」は、被写体のご夫婦の距離感、信頼関係が見るものに伝わるような作品表現です。人が積み重ねてきた人生にはそれぞれストーリーがあります。写真はそんな目に見えないものを写し出すのではないでしょうか。平坦ではない道のりを歩き続けるにはパートナーのサポートが欠かせません。そんな人生そのものが写っている気がします。
文部科学大臣賞「みんなでジャンプ!」は、子ども達の撮るピュアな目線にはいつも驚かされます。孫とおじいちゃんでしょうか。高さのない倒木の上からのジャンプですがお孫さんは少し
「生命」という強いテーマは説明的になりがちです。生命から何を感じるのか、どんなメッセージを伝えたいのか。テーマを深掘りしアレンジすることで被写体の幅も表現の手法も、もっと大きく広がっていくでしょう。多種多様な作品を期待しております。
■しかく岩合光昭(動物写真家)
このコンテストの趣旨であり、目的でもある「生命を見つめる」ということを、みなさんよく考えながら撮影されています。穏やかで微笑ましい作品が多く、見ているこちらの気持ちまで温かく豊かになりました。
厚生労働大臣賞「熱烈大好き」は、笑顔が絶えない家族なのでしょうね。いきいきとした3人の表情、撮影者の笑顔も見えるようです。込み入ってぐちゃぐちゃになりそうな場面を、あえて大胆に踏み込んで撮った画面構成が秀逸です。見事なシャッターチャンスが、力強い作品にしています。
日本医師会賞「ちからをあわせて!」は、掛け声が聞こえてきそうな子どもたちの活気に、車椅子のご婦人の穏やかな笑顔、それを静かに見守る保護者の方。生命をつなぐ動と静とを、見事に表現しています。やさしい世界を壊さぬよう、距離をおいて撮影をした撮影者の姿勢も好ましいです。
読売新聞社賞 「桜の木の下で」は、春
審査員特別賞「歓びの舞」は、岩に砕け散る波と舞い上がる2羽の海鳥。一瞬を見事に捉えました。逆光の輝きがドラマチックな演出をしています。すべて計算されているのでしょうか。動物写真は偏りがちで、同類の発想に陥ってしまうことが多いのですが、撮影者の視線は魅力的ですね。
審査員特別賞「穏やかな日」は、夕暮れ、一日の終わり。ご夫妻でしょうか。お互いを気遣うおふたりの表情が、強く伝わってきます。明るさも含めて、なかなか撮れそうで撮れない作品です。後方に続く道が画面構成に生きていて、おふたりの人生の歩みまで感じさせます。
文部科学大臣賞「みんなでジャンプ!」は、おじいちゃんとお孫さんでしょうか。大人なのに本気でジャンプをする姿に、
■しかく奈緒(俳優)
みなさんの感性に胸を打たれ、たくさん心を動かされました。実は選考中に涙してしまう瞬間があったほどです。「桜の木の下で」のように"誕生の幸せ"を感じる作品から、「熱烈大好き」のように"日常の幸せ"を感じる作品、「穏やかな日」のように"人生を重ねる幸せ"について考えさせられる作品まで、改めて1枚の写真が生み出すパワーを再確認することができました。
厚生労働大臣賞「熱烈大好き」は、おじいさんとお孫さんでしょうか。お三方の表情がそれぞれ本当に楽しそうで、何気ない日常の中でこういう瞬間があることがどれだけ幸せなことなのかに改めて気付かされました。とてもユニークで可愛らしいタイトルも好きです。この場にいる誰もが笑顔だったに違いないと感じました。
日本医師会賞「ちからをあわせて!」は、車椅子を押す3人の子ども達、そして見守っているのは先生でしょうか。子ども達も力を合わせてひとつの車椅子を動かし、そして大人も子どもと力を合わせて生きているんだと感じられる1枚でした。人の優しさが
読売新聞社賞「桜の木の下で」は、見た瞬間に命が誕生することの愛おしさが伝わってくる1枚でした。何気なくお散歩をしていたらとても幸せな瞬間に出くわしたかのように自然で、色彩も美しく、桜色、黄色と家族でお
審査員特別賞「歓びの舞」は、シンプルに浮かび上がる二羽のシルエットと水面の輝き、美しい構図にうっとりしました。タイトル通り、鳥たちがまるで歓びの舞を踊っているようですし、力強い波のしぶきとこの舞が重なる瞬間に出会えた撮影者の歓びも伝わってくるように感じました。
審査員特別賞「穏やかな日」は、ご夫婦の穏やかな1日を切り取った1枚でしょうか。後ろに続く道がまるでお二人が
文部科学大臣賞「みんなでジャンプ!」は、こんな瞬間が撮れたら家族で大笑いできますね。純度が高く写真のおもしろさを再認識できる写真でした。見事に高く飛ぶおじいちゃん、そしてこれから飛ぼうとしているお子さん。おじいちゃんの背中を見ながらスクスクと育ってほしいです。写真としても横たわる木がアクセントになっていて素敵です。
■しかく養老孟司(東京大学名誉教授/解剖学者)
例年、応募作品を読ませていただく。力の入った、心を動かす作品が多い。私自身は年寄りなので、感動が続くと疲れてしまう。作者の想いを、決められた字数の中で過不足なく表現するには技術が要る。淡泊な作品を期待するが、これはかなり欲ばった要求で、あまり強くは言えないと思う。今年も感動させられっぱなしで、いささか疲れてしまった。
■しかく玄侑宗久(作家/福聚寺住職)
今年もさまざまな病気、介護、出産などについての文章を拝読し、「生命を見つめる」充実した時間を頂戴した。医師や看護師、介護士の方々が支える現場、そして一つの命を取り巻く無数の人々との関わりが、今も日本各地で行なわれていることを想うと、パレスチナのガザ地区の病院への攻撃に、つい叫びたくなる。
人間が、有史以来すこしも賢くなっていないのは、まず間違いない。しかし私は、入賞作品を読み返しながら、人間の優しさや
■しかく水野真紀(俳優)
終わりの見えない紛争による死者数に心が
わずか数グラムの原稿用紙、そして千何百文字が起こす奇跡とでも申しましょうか。作品に宿る生命の重みやぬくもり、、、それらが他人事から自分事へと昇華されるような、そんな感覚が生じるのです。様々なお立場の方の、心身のフィルターを通した奇跡でもあります。
自分のためだけではなく、誰かを
そしてよろしければ、、、貴方も来年「奇跡」を起こしてみませんか?