日本医師会 tag:www.med.or.jp,2011年08月01日://2 2024年09月20日T07:09:52Z Movable Type Pro 歯周病と全身疾患-全身への細菌感染を起こす歯周病-【健康ぷらざNo.582】 tag:www.med.or.jp,2024://2.11883 2024年09月20日T01:19:48Z 2024年09月20日T01:19:48Z 日本医師会 グリーフケア・大切な人を亡くした時【健康ぷらざNo.581】 tag:www.med.or.jp,2024://2.11844 2024年08月20日T01:36:04Z 2024年08月20日T01:36:04Z 日本医師会 ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種及び子宮頸がん tag:www.med.or.jp,2024://2.11756 2024年08月13日T04:19:52Z 2024年08月13日T04:19:52Z 日本で年間約1.1万人が子宮頸がんに罹患、約2,900人が亡くなって... 日本医師会 [フレーム]

日本で年間約1.1万人が子宮頸がんに罹患、約2,900人が亡くなっています。また、25〜40歳までの女性で2番目に多いがんによる死亡は子宮頸がんによるものとなっています。

ほとんどの子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染が原因であり、ワクチン接種によってHPVへの感染を防ぐことで、子宮頸がんの罹患を予防できます。

現在、12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女子はHPVワクチンの接種を公費(定期接種)で受けられます。

また、1997年4月2日から2008年4月1日までの間に生まれた女子に対してもキャッチアップ接種(公費)が実施されています。

なお、キャッチアップ接種の実施期間は令和7年3月31日までとなっており、接種を完了するためには半年程度要することにご注意ください。


日本医師会 公式YouTube動画

子宮頸がんを予防するワクチンの疑問に答える座談会

都内在住の高校生母娘3組に集まって頂き、子宮頸がんを予防するワクチン(HPVワクチン)について、「子宮頸がんはどうしてなるのか」「2価、4価、9価のワクチンの効果と副反応の出現率の違い」「重い副反応が出た時の対処法」などの質問に対して、釜萢敏副会長が回答いたしました。

教えて!日医君!HPVワクチン2〜知っていますか?若い世代に増えている子宮頸がん〜

本動画は、子宮頸がんの予防に効果があると言われるワクチン、特に新たに接種できるようになった9価のHPVワクチンのことや、これまでワクチン接種の機会を逃してしまった方のためのキャッチアップ制度について、日本医師会公式キャラクターの「日医君」の質問に、日本医師会常任理事の釜萢敏先生が回答する形式で分かりやすく解説します。

教えて!日医君!〜 HPVワクチン〜

本動画は、今年の4月から子宮頸がん等を予防するためのHPVワクチンの積極的な勧奨が再開されたことを受けて、子宮頸がんとHPVワクチンについて、日本医師会公式キャラクターの「日医君」の質問に、日本医師会常任理事の釜萢敏先生が回答する形式で分かりやすく解説します。

HPVワクチンキャッチアップ接種に関する啓発資料 NEW

2024年7月特別企画「HPVワクチンの接種を考えている同世代の方へ〜キャッチアップ接種対象世代の学生の声をお届けします〜」

リーフレット

【都道府県医師会宛て通知】R6.7.31 HPVワクチンのキャッチアップ接種に関する啓発資料について

公費でHPVワクチン接種ができる「キャッチアップ接種」を希望される方は、2024(令和6)年9月末までに初回接種をお受けください。

上記掲載 啓発資料より一部抜粋
  • キャッチアップ接種は、2025(令和7)年3月31日までとなっており、接種は3回で、完了するためには半年程度かかるので、2024(令和6)年9月末までに初回接種をする必要があります。
  • そこで、現在接種を悩まれている方への情報提供として、キャッチアップ接種の対象世代である学生の方の声をお伺いしてみました。
    • 協力:福岡県立大学看護学部 養護教諭課程・松浦賢長教授ゼミの皆さん(19歳〜22歳)

ヒアリング編

みなさんはキャッチアップ対象世代(17歳〜27歳)ですが、HPVワクチンの接種の有無について教えてください。


キャッチアップ接種について知っていますか?


20代の女性のがんの過半数は子宮頸がんであることなどについてご存じですか?


ワクチンを接種しようと思った理由やきっかけは?【接種をした方(と予定している方)に伺いました】

  • 無料接種できるから/市から無料接種券が送られてきたから
  • 母親に勧められたから(親に言われているから)。
  • 子宮頸がんを予防できるから/ワクチンが有効ということを学ぶ機会があったから。
  • 子宮頸がんにかかる人が多いと聞いた/家族でテレビを見た時に話題になっていて家族とも話したから、学ぶ機会があったため/ワクチンを打ったらその病気にかかるリスクが下がることを知ったから/少しでもがんになる確率が減るなら。
  • 医師の勧め/授業に来てくれた医師や、かかりつけ医に勧められたから。

ワクチンを接種していない理由・悩んでいる理由は?【接種していない方・悩んでいる方に伺いました】

  • 親にする必要がないと言われた。とても受けにくいです。
  • 子宮頸がんの体験談を聞き、打った方がよいかもと考えたが、副反応について本当か否かわからないから/ワクチンには副反応があるから打たないほうがいいと言われたから。
  • 注射が苦手。

HPVワクチンについて知りたいこと・疑問点は?

  • 副反応について/安全性/副反応が怖いからと親に言われて悩んでいます。
  • 接種によるメリットや副反応の有無について詳しく知れたらもっと安心して受けられたと思いました。
  • すべての子宮頸がんのワクチンのうち何割予防できるのか。
  • 何回打てばいいのか?
  • 将来養護教諭になったとき、保護者や生徒に「副反応が心配で接種したくない」と相談されたとき、うまく説明できるかが不安です。

接種を受けるか迷っている方へのメッセージをお願いします。

  • 無料でワクチンを打てて、がんを予防できるなら打った方がいいと思います。
  • がん発症と副反応の確率性を考慮すると打った方がいいと思う。
  • 接種によってリスクを少しでも減らすことができるので受けるか迷ってる方はぜひ接種してみてください。
  • ワクチンを通して、防ぐことのできるがんを予防し、健康的な生活を送りましょう!
  • 噂やイメージにとらわれず、HPVに感染するリスクと、話題になった副反応が出るリスク、どちらが大きいのか正しい情報を得た上で、接種することを考えてみてほしいです。
  • 副反応のリスクで悩んでいる人は、重大な副反応のリスクよりも、子宮頸がんで亡くなるリスクの方が高いことを知ってほしいです。(母の言葉、接種を強制するものではない。)
  • 副反応を心配して打たないより打って命を守るほうが重要だと思います。
  • 副反応はありませんでした。

解説編

① キャッチアップ接種とは

  • 定期接種の対象であった方々の中には、HPVワクチンの公費での接種機会を逃した方がいらっしゃいます。こうした方に、公平な接種機会を確保する観点から、通常の定期接種の対象年齢(小学校6年生〜高校1年生相当)を超えて、あらためて公費での接種の機会が自治体において提供されています。
  • 平成9年度〜平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日〜2008年4月1日)の女性で、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方が対象です。対象者は、令和4(2022)年4月〜令和7(2025)年3月の3年間、HPVワクチンを公費で接種できます。
  • 公費で接種できるHPVワクチンは3種類(サーバリックス、ガーダシル、シルガード9)あり、HPVの中でも子宮頸がんをおこしやすい種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。
    決められた間隔をあけて、原則同じワクチンを合計3回接種します。

標準的な接種間隔では、3回の接種に6カ月を要するため、公費で接種を完了するための初回接種のタイムリミットは、2024(令和6)年9月末となります。

② HPVワクチンの効果はどのくらいあるのか?

  • 2価ワクチン(サーバリックス)と4価ワクチン(ガーダシル)は、子宮頸がんの原因の50〜70%、9価ワクチン(シルガード9)は、子宮頸がんの原因の80〜90%を防ぎます。

③ 接種方法について

  • HPVワクチンは、「筋肉注射」という方法で接種します。接種を受けた部分の痛みや腫れ、赤みなどの症状が起こることがあります。
  • 接種を受けた部分の痛み(疼痛)は、50%以上の頻度で発生するとされていますが、多くの場合は数日程度でおさまります。
  • 接種後に体調の変化や気になる症状が現れたら、まずはワクチンを受けた医療機関などの医師にご相談ください。

④ HPVワクチン接種後に副反応はあるのか

  • HPVワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。

【HPVワクチン接種後の主な副反応】

発生頻度 2価ワクチン(サーバリックス®) 4価ワクチン(ガーダシル®) 9価ワクチン(シルガード®9)
50%以上 疼痛*(とうつう)発赤*(ほっせき)腫脹*(しゅちょう)疲労(ひろう) 疼痛* 疼痛*
10〜50%未満 掻痒(そうよう)(かゆみ)、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など 紅斑*(こうはん)、腫脹* 腫脹*、紅斑*、頭痛
1〜10%未満 じんましん、めまい、発熱など 頭痛、そう痒感*、発熱 浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感*、発熱、疲労、内出血*など
1%未満 知覚異常*、感覚鈍麻(どんま)全身(ぜんしん)の脱力 下痢(げり)、腹痛、 四肢痛(ししつう)筋骨格硬直(きんこっかくこうちょ)硬結*(こうけつ)、 出血*、不快感*、 倦怠感(けんたいかん)など 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血*、血腫*、倦怠感、硬結*など
頻度不明 四肢痛(ししつう)、失神、 リンパ節症(せっしょう)など 失神、嘔吐(おうと)、関節痛、筋肉痛、 疲労(ひろう)など 感覚鈍麻、失神、四肢痛など

サーバリックス®添付文書(第14版)、ガーダシル®添付文書(第2版)、シルガード®9添付文書(第1版)より改編

*接種した部位の症状

  • また、ワクチン接種後に見られる副反応が疑われる症状については、接種との因果関係を問わず収集しており、定期的に専門家が分析・評価しています。
    その中には、稀に重い症状の報告もあります。
  • 具体的には次の表のとおりとなっています。
病気の名前 主な症状 報告頻度(注記)
アナフィラキシー 呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー 約96万接種に1回
ギラン・バレー症候群 両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末端神経の病気 約430万接種に1回
急性散在性脳脊髄炎(ADEM) 頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気 約430万接種に1回
複合性局所疼痛症候群(CRPS) 外傷をきっかけとして慢性の痛みを生ずる原因不明の病気 約860万接種に1回

((注記)2013年3月までの報告のうちワクチンとの関係が否定できないとされた報告頻度)

出典:厚生労働省「HPVワクチンに関するQ&A」

⑤ 定期接種の対象年齢(高校1年相当まで)を過ぎても、接種効果はあるか

  • 16歳頃までに接種するのが最も効果が高いですが、それ以上の年齢で接種しても、一定の有効性があることが、国内外の研究で示されています((注記))。
  • なお、定期接種の対象年齢を過ぎてからの接種について、安全性に関する明らかに懸念となることは示されていません。また、定期的に検診を受診することも大切です。検診を定期的に受けることで、がんの早期発見・早期治療につながります。さらに、性的接触によってもHPV感染は起こるため、パートナーとともに性感染症の予防も忘れずに行いましょう。
  • ((注記))ワクチンが子宮病変を予防する有効性は、おおむね16歳以下の接種で最も高いものの、20歳頃の初回接種まではある程度有効性が保たれることや、性交経験がない場合はそれ以上の年齢についても一定程度の有効性があることが示されています。性交経験によるHPV感染によって、ワクチンの予防効果が減少することが示されていますが、性交経験がある場合でも、ワクチンの予防効果がなくなってしまうわけではありません。
    HPVワクチンの対象年齢を過ぎてからの接種の有効性などに関するエビデンスについて、以下をご参照ください。

    第26回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 資料5-2

    「HPVワクチンのキャッチアップ接種に関する有効性・安全性のエビデンスについて」

アドバイス編

あなたの未来の子宮頸がんのリスクとなるHPVを考える一助に
濵口 欣也(はまぐち きんや)常任理事(周産期担当)

子宮頸がんの多くはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因であることが判明しており、一生に一度は感染機会があると言われ、一部の人でがんになってしまうことがありますが、HPVワクチン接種によりその多くが予防できるといわれています(海外や日本で行われた疫学調査において、HPVワクチンを導入することにより、子宮頸がんの前がん病変を予防する効果が明白に示されています)。

早期に発見すれば、子宮頸がんは治癒可能な予後の良い病気ですが、病態が進行すると治療は難しくなるため、ワクチン接種による事前の予防と両輪で、(20歳以上の方の)検診による早期発見・治療に結び付けていくことが大変重要です。

接種が進んでいる国では、子宮頸がんそのものを予防する効果があることもわかってきており、カナダ、イギリス、オーストラリア等では女性の8割以上がHPVワクチンを接種しています。

是非ご自身の体のこととして、ワクチン接種や検診にご関心を持っていただきたいと思います。


接種に係る様々なご心配・ご相談は、お気軽にかかりつけ医へ
笹本 洋一(ささもと よういち)常任理事(感染症危機管理対策・予防接種担当)

キャッチアップ接種を公費で受けるためには、初回接種を、2024(令和6)年9月末までに受ける必要があります。

接種を悩んでいる方の理由として、「副反応」の声が挙げられました。どのワクチンの予防接種にもメリット(病気を防ぐ効果)とデメリット(副反応)があります。

HPVワクチンでは、筋肉注射後の接種部分の痛みや腫れ、赤みなどの症状が起こることがあります。また、ワクチンの接種を受けた後に、ごくまれに重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがありますが、厚生労働省から各種データやQ&Aを公開しているので、是非ご覧いただき、少しでも疑問に思うことを無くしていただきたいと思います。

ワクチン接種について何かご不明点があれば、接種を実施する医療機関の医師に、お気軽にご相談ください。


指導教官より「ご家族に向けた接種メリットの情報発信も大切です」
福岡県立大学 看護学部 松浦 賢長(まつうら けんちょう)教授

この度、福岡県立大学看護学部の養護教諭課程で学ぶ学生27名(3年生・4年生)を対象とした任意のヒアリングを実施しました。(回答数25名:回答率92.6%)

すでにHPVワクチンの接種を済ませている(定期接種・キャッチアップ接種を含む)、もしくは、キャッチアップ接種の期間中に「接種予定」とする学生が多いことがわかりました。

一方で、接種を予定していない学生も存在し、今回のケースでは、その背景にご家族からの忌避的意見があることを読み取ることができました。

接種した(接種をこれから予定する)学生においても、ご家族からの勧め(や意見)は本人の意思決定に大きな影響があり、成年に達している大学生とはいえ、保護者世代への働きかけが重要なことがわかりました。

なお、福岡県立大学では、大学をあげてキャッチアップ接種勧奨に取り組んでいます。

具体的には近隣の総合病院の医師からのご提案(本学学生向けの接種日の用意)に対し、接種機会を用意いただいていることの周知を複数のルートにて全学生に向けて行っています。

無償にて接種できる期間が残り少なくなってきている今、多くの若い方々がこの機会を活用し、健康的な生活を享受できることを願っています。

おわりに

ワクチンの「効果」と「副反応」の両方を十分に理解してから接種をしてください」
釜萢 敏(かまやち さとし)副会長

ワクチン接種は、ご自身が判断することが大前提です。

HPVワクチンによるがん予防の科学的根拠があることと、接種後にまれに副反応が起きうること等について、「知った上で打たないことと、知らずに打たない」という選択は、大きく異なります。

将来妊娠を希望される方は、子宮頸がんになると、早産のリスクや手術による子宮切除をする可能性があること、接種後の健康上の被害があった際は、国の救済制度があること等も接種を判断される上で重要な情報です。

日本医師会では、HPVワクチンについての各種情報提供や、詳細に説明した動画を日本医師会公式WEB(及びYouTubeチャンネル)で公開しています。

引き続き科学的根拠に基づく分かりやすい情報を皆様に提供してまいります。

福岡県立大学看護学部 養護教諭課程・松浦賢長教授ゼミの皆さま、ご協力ありがとうございました。皆さんの今後のご活躍を期待しています。

【関連リンク】

知っておきたいがん検診

厚生労働省 HPVワクチンに関するリーフレット

小学校6年〜高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ

概要版

(2024年2月改訂版)

リーフレット

詳細版

(2024年2月改訂版)

リーフレット

9価HPVワクチン接種のお知らせ

小学校6年〜高校1年相当の女の子と保護者の方へ

(2024年2月改訂版)

令和5(2023)年4月より9価の「HPVワクチン」を公費で接種できるようになりました

リーフレット

平成9年度生まれ〜平成19年度生まれまでの女性へ

(2024年2月改訂版)

令和5(2023)年4月より「HPVワクチン」の接種の機会を逃した方も9価のワクチンを公費で接種できるようになりました

リーフレット

HPVワクチンの接種を逃した方へ 大切なお知らせ

平成9年度〜平成19年度生まれまでの女性へ

(2024年2月改訂版)

「HPVワクチン」の接種の機会を逃した方も9価のワクチンを公費で接種できるようになりました

リーフレット


HPVワクチンの接種を受けた方へ

小学校6年〜高校1年相当の女の子と保護者の方へ

HPVワクチンの接種を受けた後は、体調に変化がないか十分に注意してください

リーフレット

第8回 コンテスト概要

<日程>

2024年5月9日(木)〜10月2日(水)(必着)
入賞者発表
2025年2月(予定)
受賞作品新聞紙面
・ウェブサイト掲載
2025年2月(予定)
表彰式/記念パーティー
2025年2月(予定)

<賞>

フォト部門

一般の部
厚生労働大臣賞(1点)
賞金10万円、賞状他
日本医師会賞(1点)
賞金10万円、賞状他
読売新聞社賞(1点)
賞金10万円、賞状他
審査員特別賞(数点)
賞金5万円、賞状他
入選(数点)
賞金3万円、賞状他
小中高生の部
文部科学大臣賞(1点)
QUOカード3万円分、賞状他
優秀賞(数点)
QUOカード5,000円分、賞状他

エッセー部門

一般の部
厚生労働大臣賞(1点)
賞金30万円、賞状他
日本医師会賞(1点)
賞金30万円、賞状他
読売新聞社賞(1点)
賞金30万円、賞状他
審査員特別賞(数点)
賞金10万円、賞状他
入選(数点)
賞金3万円、賞状他
中高生の部
文部科学大臣賞(1点)
QUOカード3万円分、賞状他
優秀賞(数点)
QUOカード5,000円分、賞状他
小学生高学年の部(4〜6年生)
文部科学大臣賞(1点)
QUOカード1万円分、賞状他
優秀賞(数点)
QUOカード5,000円分、賞状他
小学生低学年の部(1〜3年生)
文部科学大臣賞(1点)
QUOカード5,000円分、賞状他
優秀賞(数点)
QUOカード3,000円分、賞状他

<概要>

1フォト部門
生命の尊さを感じさせる、あるいは生命の輝く瞬間をとらえた作品を募集します。人、動物、自然など被写体は自由です。
2エッセー部門
病気やけがをした時の医師や看護師との交流、ご家族の介護や生命の誕生にまつわる話などを募集します(お世話になった医師や看護師らに宛てた「感謝の手紙」などでも可)。また、医師(医学生も含む)の皆さんからは医師になろうと思ったきっかけやエピソードなどもお待ちしています。
小学生の部では、日々の生活の中で生命の大切さを感じた出来事などをお送りください。

<審査員>

1フォト部門
熊切大輔(日本写真家協会会長)
岩合光昭(動物写真家)
奈緒(俳優)
2エッセー部門
養老孟司(東京大学名誉教授/解剖学者)
玄侑宗久(作家/福聚寺住職)
水野真紀(俳優)

フォト部門

応募規定

しかく応募作品は、応募者本人が撮影した未発表作品に限ります。

(注記)デジタルカメラで撮影したもの、デジタルプリントも応募可能です。

(注記)500万画素以上であれば携帯電話等での撮影も可能です。500万画素未満の場合は選考対象外になることがあります。

(注記)画像処理等の加工、合成及び組み写真は不可とします。

しかく作品のプリントサイズは、キャビネ判(2L)とします。

しかく応募作品は、2021年6月1日以降に撮影したものに限ります。

しかく応募は1人3点までに限ります。

しかく生成AIを利用して作成・編集した作品は応募できません。

応募方法

しかくウェブサイトからの場合は公式ホームページの応募フォームより応募してください。

しかく郵送の場合は、応募作品の裏に、題名、氏名(ふりがな)、年齢(生年月日)、郵便番号、住所、電話番号(FAXがあればFAX番号も)、メールアドレス、職業(または学校名と学年)、撮影年月日、撮影場所、撮影に使用したカメラ等の機材名を明記した紙を貼り、下記の作品送付先に送って下さい(応募用紙は公式ホームページよりダウンロードしてご利用下さい)。

(注記)なお、審査期間中にオリジナルデータを提供していただく場合があります。

(注記)ご記入いただいた個人情報は、受賞した場合の連絡、作品に関する問い合わせ、取材、本コンテストに関するご案内のみに使用し、それ以外の目的での使用や、第三者に譲渡することはありません。

(注記)氏名は実名のみの受付となります。

注意事項

しかく盗作、二重応募、類似、事実ではない創作作品の応募は固くお断りいたします。応募作品について、盗作等による著作権侵害の争いが生じても、主催者は責任を負いません。

(注記)すでに書籍化したものや、公の刊行物に掲載されたものは応募不可とします。
(注記)違反が確認された際は、受賞決定後も賞の取り消しとなる可能性があります。

しかく応募作品は返却いたしません。

しかく入賞作品についての著作権は、撮影者に帰属します。ただし、入賞作品について、読売新聞紙上及びその他広報物に使用する権利は、主催者が有します。

しかく入賞作品の発表では、新聞紙面およびウェブサイトに、作品と実名、年齢、顔写真、学校名(小中高生の場合)を掲載します。ペンネーム、イニシャル等による発表はできません。

しかく医師および医療従事者も応募可能です。

エッセー部門

応募規定

しかく自作の未発表作品に限ります。

しかく一般・中高生の部:2,000字(原稿用紙1〜5枚)以内。

しかく小学生高学年の部(4〜6年生):1,200字(原稿用紙1〜3枚)以内。

しかく小学生低学年の部(1〜3年生):800字(原稿用紙1〜2枚)以内。

しかく応募は1人1点までに限ります。

しかく生成AIを利用して文章を作成した作品は応募できません。

(注記)パソコン、ワープロ使用の場合、1ページ400字(20字 20行)。

(注記)ウェブ応募の際は公式ホームページからダウンロードしたテンプレートを使用してください。

応募方法

しかくウェブサイトからの場合は公式ホームページの応募フォームより応募して下さい。

しかく直筆の場合、鉛筆(Bまたは2B)、ボールペン、万年筆のいずれかを使い、濃く書いて下さい。

しかく郵送の場合は、作品に応募用紙をつけて、題名、氏名(ふりがな)、年齢(生年月日)、郵便番号、住所、電話番号(FAXがあればFAX番号も)、メールアドレス、職業(または学校名と学年)を明記して下さい。封筒の表に「一般の部」または「中高生の部」、「小学生高学年の部」、「小学生低学年の部」を明記し、下記の作品送付先に送って下さい(応募用紙は公式ホームページよりダウンロードしてご利用下さい)。

(注記)ご記入いただいた個人情報は、受賞した場合の連絡、作品に関する問い合わせ、取材、本コンテストに関するご案内のみに使用し、それ以外の目的での使用や、第三者に譲渡することはありません。

(注記)氏名は実名のみの受け付けとなります。

注意事項

しかく盗作、二重応募、類似、事実ではない創作作品の応募は固くお断りいたします。応募作品について、盗作等による著作権侵害の争いが生じても、主催者は責任を負いません。

(注記)すでに書籍化したものの要約や、公の刊行物に掲載されたものは応募不可とします。
(注記)違反が確認された際は、受賞決定後も賞の取り消しとなる可能性があります。

しかく応募作品は返却いたしません。

しかく入賞作品についての著作権は、主催者に帰属します。入賞作品は、主催者が管理するウェブサイトで使用されるほか、新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・書籍・教材などに利用されることがあります。

しかく入賞作品の発表では、新聞紙面およびウェブサイトに、作品と実名、年齢、顔写真、学校名(小中高生の場合)を掲載します。ペンネーム、イニシャル等による発表はできません。

しかく医師および医療従事者も応募可能です。

<郵送での応募>

作品送付先

〒104-0061 東京都中央区銀座7-15-5 共同ビル3F

「生命を見つめるフォト&エッセー」係

お問い合わせ先

〒100-8055 東京都千代田区大手町1-7-1

読売新聞東京本社 社会貢献事業室「生命を見つめるフォト&エッセー」事務局

TEL:03-3216-8598(平日午前10時〜午後5時)

または[公式ホームページ]まで

<リーフレット>

受賞作品一覧

国民のみなさまへトップへ

]]> 第7回 生命(いのち)を見つめるフォト&エッセー 受賞作品 tag:www.med.or.jp,2024://2.11699 2024年05月09日T04:17:58Z 2024年05月09日T04:17:58Z 第7回 生命を見つめるフォト&エッセー 受賞作品 フォト部門 エッセー部門 ... 日本医師会

第7回 生命を見つめるフォト&エッセー 受賞作品

フォト部門

(注記)受賞作品名をクリックして頂くと別ウィンドウで開きます。

  • 厚生労働大臣賞【一般の部】

    熱烈大好き
    達下 才子
    (岩手県)

  • 日本医師会賞【一般の部】

    ちからをあわせて!
    松政 亜美
    (大阪府)

  • 読売新聞社賞【一般の部】

    桜の木の下で
    古賀 美奈
    (熊本県)

  • 審査員特別賞【一般の部】

    歓びの舞
    遠山 薫
    (北海道)

  • 審査員特別賞【一般の部】

    穏やかな日
    安野 文子
    (香川県)

  • 入選【一般の部】

    スズメのカップル
    石山 正昭
    (愛媛県)

  • 入選【一般の部】

    小さなお田植協力者
    山口 元広
    (福島県)

  • 文部科学大臣賞
    【小中高生の部】

    みんなでジャンプ!
    石川 那奈
    (大阪府)

  • 優秀賞【小中高生の部】

    見つかっちゃった!
    福島 一誠
    (埼玉県)

  • 優秀賞【小中高生の部】

    いつまでもずっと
    櫻井 みなみ
    (茨城県)

  • 優秀賞【小中高生の部】

    鳩の巣づくり
    坂元 紀葵
    (千葉県)

審査員からのひとこと

  • しかく熊切大輔(日本写真家協会会長)

    生命という大きなテーマをそれぞれの解釈で、それぞれの被写体でバラエティに富んだ作品を拝見することができました。日常の中の幸せ、喜びとその瞬間を素直にうまく切り撮った作品が多く審査も楽しく行えました。
    厚生労働大臣賞「熱烈大好き」は、本当に誰しもが見るような日常的光景。孫とおじいちゃんの微笑ましい一コマです。しかしその表情が魅力的です。それぞれが本当に楽しそうで生き生きとしています。子ども達の純粋な笑顔に比べておじいちゃんのちょっと困ったような嬉しいような複雑な表情がなんとも言えません。平凡な身の回りでも良い瞬間を(とら)えれば素敵な作品になりうるのです。
    日本医師会賞「ちからをあわせて!」は、とてもおしゃれな子ども達が車椅子のご老人を力を合わせて力いっぱい押しています。その一生懸命さがよく伝わる作品です。その動きで子どもたちの純粋ないたわる思いが伝わってくるようです。被写体は組み合わせでストーリーが変わってきます。ご老人と子どもという両極な登場人物が世代を超えた(きずな)を強く感じさせてくれます。
    読売新聞社賞「桜の木の下で」は、春満開のベストなタイミングでのファミリーフォトとなりました。花に包まれるようなフレーミングはいわゆる額縁構図で被写体を華やかに縁取って、作品を見るものの視線を誘導できています。階段が生む対角線をうまく使いピンクと黄色の色の分割をうまく見せています。春の暖かさや空気感を感じられる作品になっています。
    審査員特別賞「歓びの舞」は、一瞬を切り撮る、写真ならではの表現です。ここには二つの瞬間が写っています。二羽の海鳥の羽ばたきはその瞬間両側に広がりシンメトリックな形を作りました。更に水の表情は岩にぶつかった飛沫が力強い形を作っています。それらを美しい光線が照らしており、様々な瞬間がまとまった、奇跡的な一コマと言えるでしょう。
    審査員特別賞「穏やかな日」は、被写体のご夫婦の距離感、信頼関係が見るものに伝わるような作品表現です。人が積み重ねてきた人生にはそれぞれストーリーがあります。写真はそんな目に見えないものを写し出すのではないでしょうか。平坦ではない道のりを歩き続けるにはパートナーのサポートが欠かせません。そんな人生そのものが写っている気がします。
    文部科学大臣賞「みんなでジャンプ!」は、子ども達の撮るピュアな目線にはいつも驚かされます。孫とおじいちゃんでしょうか。高さのない倒木の上からのジャンプですがお孫さんは少し躊躇(ちゅうちょ)しているように見えます。しかしおじいちゃんは「こうやって飛ぶんだぞ!」と見本になるように大きくジャンプ! この後大丈夫だったか心配です。後ろ姿でもそんなストーリーを雄弁に語ってくれています。
    「生命」という強いテーマは説明的になりがちです。生命から何を感じるのか、どんなメッセージを伝えたいのか。テーマを深掘りしアレンジすることで被写体の幅も表現の手法も、もっと大きく広がっていくでしょう。多種多様な作品を期待しております。


  • (c) Machi Iwago

    しかく岩合光昭(動物写真家)

    このコンテストの趣旨であり、目的でもある「生命を見つめる」ということを、みなさんよく考えながら撮影されています。穏やかで微笑ましい作品が多く、見ているこちらの気持ちまで温かく豊かになりました。
    厚生労働大臣賞「熱烈大好き」は、笑顔が絶えない家族なのでしょうね。いきいきとした3人の表情、撮影者の笑顔も見えるようです。込み入ってぐちゃぐちゃになりそうな場面を、あえて大胆に踏み込んで撮った画面構成が秀逸です。見事なシャッターチャンスが、力強い作品にしています。
    日本医師会賞「ちからをあわせて!」は、掛け声が聞こえてきそうな子どもたちの活気に、車椅子のご婦人の穏やかな笑顔、それを静かに見守る保護者の方。生命をつなぐ動と静とを、見事に表現しています。やさしい世界を壊さぬよう、距離をおいて撮影をした撮影者の姿勢も好ましいです。
    読売新聞社賞 「桜の木の下で」は、春爛漫(らんまん)。芽吹き、花ひらき、命に満ちた作品です。映画の一場面のような構図ですが、不思議とわざとらしさを感じさせないのは、この家族の喜びがまっすぐ伝わってくるからでしょう。お腹の中の赤ちゃんもすでに家族なのですね。
    審査員特別賞「歓びの舞」は、岩に砕け散る波と舞い上がる2羽の海鳥。一瞬を見事に捉えました。逆光の輝きがドラマチックな演出をしています。すべて計算されているのでしょうか。動物写真は偏りがちで、同類の発想に陥ってしまうことが多いのですが、撮影者の視線は魅力的ですね。
    審査員特別賞「穏やかな日」は、夕暮れ、一日の終わり。ご夫妻でしょうか。お互いを気遣うおふたりの表情が、強く伝わってきます。明るさも含めて、なかなか撮れそうで撮れない作品です。後方に続く道が画面構成に生きていて、おふたりの人生の歩みまで感じさせます。
    文部科学大臣賞「みんなでジャンプ!」は、おじいちゃんとお孫さんでしょうか。大人なのに本気でジャンプをする姿に、(あふ)れんばかりの愛情を感じます。それを見た子が真似をして、全身を使ってジャンプしようとしています。なんともいえないユーモアに深い温かさが加わって、物語を感じさせる作品です。

  • しかく奈緒(俳優)

    みなさんの感性に胸を打たれ、たくさん心を動かされました。実は選考中に涙してしまう瞬間があったほどです。「桜の木の下で」のように"誕生の幸せ"を感じる作品から、「熱烈大好き」のように"日常の幸せ"を感じる作品、「穏やかな日」のように"人生を重ねる幸せ"について考えさせられる作品まで、改めて1枚の写真が生み出すパワーを再確認することができました。
    厚生労働大臣賞「熱烈大好き」は、おじいさんとお孫さんでしょうか。お三方の表情がそれぞれ本当に楽しそうで、何気ない日常の中でこういう瞬間があることがどれだけ幸せなことなのかに改めて気付かされました。とてもユニークで可愛らしいタイトルも好きです。この場にいる誰もが笑顔だったに違いないと感じました。
    日本医師会賞「ちからをあわせて!」は、車椅子を押す3人の子ども達、そして見守っているのは先生でしょうか。子ども達も力を合わせてひとつの車椅子を動かし、そして大人も子どもと力を合わせて生きているんだと感じられる1枚でした。人の優しさが(はぐく)まれていく瞬間を感じます。
    読売新聞社賞「桜の木の下で」は、見た瞬間に命が誕生することの愛おしさが伝わってくる1枚でした。何気なくお散歩をしていたらとても幸せな瞬間に出くわしたかのように自然で、色彩も美しく、桜色、黄色と家族でお(そろ)いの(さわ)やかな水色が素敵です。()からこぼれる温かい春の色は家族の心の温もりに重なっているようで笑みがこぼれました。
    審査員特別賞「歓びの舞」は、シンプルに浮かび上がる二羽のシルエットと水面の輝き、美しい構図にうっとりしました。タイトル通り、鳥たちがまるで歓びの舞を踊っているようですし、力強い波のしぶきとこの舞が重なる瞬間に出会えた撮影者の歓びも伝わってくるように感じました。
    審査員特別賞「穏やかな日」は、ご夫婦の穏やかな1日を切り取った1枚でしょうか。後ろに続く道がまるでお二人が辿(たど)ってきた長い長い軌跡のように見えました。夕暮れもとても美しいです。何より、お二人のお互いを想い合うその表情がとても美しいと思いました。私も"穏やかな日"に辿り着くまでの山や谷を、愛する人と越えていきたいと願わずにはいられませんでした。
    文部科学大臣賞「みんなでジャンプ!」は、こんな瞬間が撮れたら家族で大笑いできますね。純度が高く写真のおもしろさを再認識できる写真でした。見事に高く飛ぶおじいちゃん、そしてこれから飛ぼうとしているお子さん。おじいちゃんの背中を見ながらスクスクと育ってほしいです。写真としても横たわる木がアクセントになっていて素敵です。

エッセー部門

一般の部

厚生労働大臣賞
「命は続く」
松友 寛(愛媛県)
日本医師会賞
「天国からの贈り物」
坂野 和歌子(愛知県)
読売新聞社賞
「いずれの道」
西川 かつみ(京都府)
審査員特別賞
「よすが」
久保 紗佑実(和歌山県)
審査員特別賞
「余命宣告から三十年」
矢野 富久味(高知県)
入選
「後悔がつなぐ明日」
新澤 唯(千葉県)
入選
「今、そこにあるありふれた奇跡」
和田 つばさ(埼玉県)

中高生の部

文部科学大臣賞
「生命と私、それから皆」
山崎 恵里菜(埼玉県)
優秀賞
「僕は看護師の息子」
土井 倫太郎(愛媛県)
優秀賞
「言葉」
福島 悠楽(千葉県)
優秀賞
「祖母の「ありがとう」が聞きたくて」
奥田 杏(広島県)

小学生の部

文部科学大臣賞
「大切な命」
諸根 さつき(福島県)
優秀賞
「君がいてくれるから」
蛯原 丈翔(宮崎県)
優秀賞
「わたしのこと」
青山 栞奈(京都府)
優秀賞
「ながいきしてね、おおばあば」
大重 明花里(鹿児島県)

審査員からのひとこと

  • しかく養老孟司(東京大学名誉教授/解剖学者)


    例年、応募作品を読ませていただく。力の入った、心を動かす作品が多い。私自身は年寄りなので、感動が続くと疲れてしまう。作者の想いを、決められた字数の中で過不足なく表現するには技術が要る。淡泊な作品を期待するが、これはかなり欲ばった要求で、あまり強くは言えないと思う。今年も感動させられっぱなしで、いささか疲れてしまった。

  • しかく玄侑宗久(作家/福聚寺住職)

    今年もさまざまな病気、介護、出産などについての文章を拝読し、「生命を見つめる」充実した時間を頂戴した。医師や看護師、介護士の方々が支える現場、そして一つの命を取り巻く無数の人々との関わりが、今も日本各地で行なわれていることを想うと、パレスチナのガザ地区の病院への攻撃に、つい叫びたくなる。
    人間が、有史以来すこしも賢くなっていないのは、まず間違いない。しかし私は、入賞作品を読み返しながら、人間の優しさや高邁(こうまい)さにも感じ入るのだ。縁によって鬼にも仏にもなれる人間の不思議さを、今年はとりわけ強く感じた。

  • しかく水野真紀(俳優)

    終わりの見えない紛争による死者数に心が麻痺(まひ)しつつある今、ご応募頂いた作品から励ましを受けたような気がします。
    わずか数グラムの原稿用紙、そして千何百文字が起こす奇跡とでも申しましょうか。作品に宿る生命の重みやぬくもり、、、それらが他人事から自分事へと昇華されるような、そんな感覚が生じるのです。様々なお立場の方の、心身のフィルターを通した奇跡でもあります。
    自分のためだけではなく、誰かを(いつく)しみ、認め、思いを()せる。自分を諦めず、誰かの可能性も諦めず最善を尽くす。多くの作品に見られる魂の交わりを感じて頂ければ幸いです。
    そしてよろしければ、、、貴方も来年「奇跡」を起こしてみませんか?

受賞作品一覧

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