苅田発電所
KARITA
T h e r m a l p o w e r s t a t i o n
火 力 発 電
電気の流れ
大きな工場
11万ボルト・6.6万ボルト
中工場
6.6千ボルト
50万ボルト
22万ボルト
11万ボルト
鉄道22万ボルト
ビル
6.6千ボルト
住宅
100ボルト・200ボルト
店舗
100ボルト・200ボルト
排煙監視テレビ
火力発電所
水力発電所
原子力発電所
地熱発電所
一次変電所 二次変電所 配電用
変電所
22万ボルト
11万ボルト
6.6万ボルト
6.6万ボルト
2.2万ボルト
6.6千ボルト
柱上変圧器
風力発電所
太陽光
発電所
環 境 保 全 対 策
発電所の運転に際しては、
周辺地域の自
然環境を守っていくために万全の対策を
講じています。
排煙対策
排煙に含まれる物質は、
新1号機では炉内脱硫、
サイクロン、
脱硝装置、
電気集じん器、
新2号機で
は電気集じん器などによってきれいにしたあと、
高さ201mの集合煙突から拡散放出しています。
騒音・振動対策
低騒音型機器や消音器、
防音カバーなどを採用して、
できるだけ騒音が発生しないようにしてい
ます。
温排水対策
発電所では、
蒸気タービンで仕事を終えた蒸気を冷やすために海水を使いますが、
水温の低い
深層部から取水するこ
とで、
取水と放水の温度差が大きくならないようにしています。
苅田発電所へのご案内
しかく所 在 地/〒800‐0311
福岡県京都郡苅田町長浜町1番地1
しかく交 通/JR日豊本線「苅田駅」下車、徒歩約25分
しかくお問合せ/093‐436‐1731
にじゅうまるご見学は、事前にご連絡ください。
しかくU R L https://www.kyuden.co.jp/
2024.09
しかく苅田発電所概要 ボイラー
項目タービン発電機新1号機
加圧流動床複合発電プラント
2001年7月
360,000kWIHI変圧運転用超臨界圧貫流形再熱式
760t/h
乾式アンモニア選択接触還元方式
石灰石による炉内脱硫
シーメンス
開放サイ
クル2軸形
約1.55MPa
約870°C
東 芝くし形衝動2流排気式再熱復水形
24.1MPa
566°C
593°C
3,600rpm
シーメンス
13,800V60Hz東 芝20kV60Hz
鋼板製4筒身集合煙突自立形201m
メ ー カ ー
種 類
蒸 発 量
排 煙 脱 硝 装 置
排 煙 脱 硫 装 置
発 電 方 式
運 転 開 始
出 力
煙 突
メ ー カ ー
型 式
入 口 ガ ス 圧 力
入 口 ガ ス 温 度
メ ー カ ー
型 式
蒸 気 圧 力
主 蒸 気 温 度
再 熱 蒸 気 温 度
回 転 数
メ ー カ ー
電 圧
周 波 数
メ ー カ ー
電 圧
周 波 数
ガ ス
タービン
ガ ス
タービン
蒸 気
タービン
蒸 気
タービン
さんかく
さんかく
さんかく
さんかく
さんかく
新小倉
1,200,000
至中国電力
しかく
山川30,000
岩屋戸
52,000
大平500,000
小丸川1,200,000
上椎葉
93,200
塚原67,050
諸塚50,000
川内原子力
1,780,000
大霧30,000
大淀川第二
71,300
苓北
1,400,000
甑島第一
13,250 大淀川第一
55,500
一ツ瀬
180,000
玄海原子力
2,360,000
天山600,000
松浦
1,700,000
新大分
2,875,000
大岳
14,500
豊前500,000
松原
50,600
柳又
63,800
八丁原110,000
八丁原バイナリ
ー2,000
滝上27,500
苅田360,000
甑島250
(2024年4月現在)
水力発電所
(5万kW 以上)
揚水発電所
火力発電所
原子力発電所
地熱発電所
しかく
さんかく
凡 例
九州電力送配電(株)
の設備
九電み
らいエナジー(株)
の設備
発電所の数値は出力(kW)を示す
内燃力発電所
風力発電所
主要変電所、
開閉所
50万V送電線
22万V送電線
他社設備
神の島
おばせ
にしこ
うだい
まえ
かんだくさみ
しもそね
北九州JCT小倉東IC苅田
北九州空港IC苅田発電所
苅田港
松山工業団地
新門司港
新北九州
空港1010東九州自動車道九州自動車道くろまる
九州の主要な電源として順調に運転を続けています
火力発電
苅田発電所は、
コストの安い海外炭を燃料として使用しています。
従来型発電方式より発電効率が高く、
環境特性に優れた世界最大規模の
「加圧流動床複合発電方式」
を採用しています。
石炭
粉砕機
添加水
(石炭)
圧力容器
(石灰石)
流動床
ボイラー灰灰灰灰
石灰石
サイロ
屋内貯炭場
電気集じん
装置
発電機
燃料スラリー
ポンプ
石炭
バンカー
燃料スラリー
タンク
石炭船
トラック
アンローダー
75,000kW
発電機
復水器
脱気器
給水
加熱器
給水
加熱器
低圧タービン
290,000kW
石灰石バンカー
排熱給水加熱器
加圧流動床ボイラー
ガスタービン
空気
低圧
コンプレッサー
高圧
コンプレッサー
低圧ガス
タービン
高圧ガス
タービン
中圧
タービン
高圧
タービン
主蒸気
再熱蒸気
空気中間
冷却器
排煙脱硝装置
燃焼ガス
高圧空気
煙突
復水
ポンプ
循環水
ポンプ
給水
海水
A ボイラー
流動床ボイラーでは、
燃料スラリー
(石炭、
石灰石、
水を混合させたもの)
をバーナーか
ら炉内に吹き込んで燃やし、
この熱を利用し
て、
高温高圧の蒸気をつくり、
蒸気タービン
へ供給します。
従来の微粉炭ボイラーと違い、
ボイラー本体は圧力容器内に収納されてい
ます。
B タービン・発電機
ボイラーで発生した蒸気を利用して蒸気
タービンを回転させて電気を作ります。
同時に
ボイラーから発生する高温・高圧の排ガスを利
用してガスタービンを回し、
電気を作ります。
E 電気集じん器DACBE 発電所全体を安全に運転するために、
ボイラーや発電機をはじめすべての施
設は、
中央制御室で24時間監視してい
ます。
重要なデータや制御装置がここ
に集中し、
コンピュータを使いながら効
率的で安全な運転が行われています。
中央制御室
安全に発電所を
運転するために・・・
加圧流動床複合発電方式プラン
トと
従来型火力の効率比較
しかく苅田新1号 (PFBC360,000kW)
しかく従来型 (想定:微粉炭火力350,000kW級)100%35%44%8%13%16%
43% 42%1%復水器損失他
排ガス損失他
所内電力
送電
電力
排熱回収蒸気タービン燃料(石炭)PFBCボイラーガスタービン100%90%48%42%2%40%10%復水器損失他
排ガス損失他 所内電力
送電
電力蒸気タービン燃料(石炭)ボイラー
高効率 従来型の石炭火力では、
蒸気タービンだけで発電していましたが、
ボイ
ラーから発生する高温・高圧の排ガスを利用してガスタービンでも発
電を行うため、
高い発電効率が得られます。
コンパク
ト ボイラーを加圧された圧力容器内に収納しているので、
コンパク
トに
なっているとともに、
排煙脱硫装置が不要になり、
発電所全体の面積も
従来型に比べて少なくなっています。
低公害 ボイラーの中で、
石炭と石灰石を混ぜて燃焼させるため、
ボイラー内で
硫黄酸化物が除去できます。
また、
ボイラー内の燃焼温度が比較的低い
ため、
窒素酸化物の発生も低く抑えられます。
苅田発電所では、
発電に
伴い発生する石炭灰は、
全量をセメント原料として有効利用しています。
加圧流動床複合発電の特徴
苅田発電所は、
加圧流動床複合発電方式を採用しており、
従来型発電
方式と同様、
蒸気により発電を行いますが、
これと同時にボイラーから
発生する高温・高圧の排ガスを利用してガスタービンを回転させ発電
を行います。
加圧流動床複合発電方式のしくみ
D 排煙脱硝装置
排煙中に含まれる窒素酸化物を
アンモニアと反応させ除去する装
置です。
排煙の中に含まれるばいじん
を取り除く装置です。
静電気を利
用して金属の板に吸いつけて除
去するもので、
環境を守るための
対策の一つです。
はい えん だっ しょ
う そう ち
C 炉内脱硫
流動床ボイラー内で、
石炭と石灰
石を混合して燃やすことで炉内で
脱硫反応させ、
硫黄酸化物を除去
します。
ろ ない だつ り
ゅう
ボイラーで燃料
(石炭)
を燃やし、
発生させた蒸気でタービンを回し、
電気を作り
ます。
同時にボイラーから発生する高温・高圧の排ガスを利用してガスタービンを回し、
電気を作ります。
発電所のしくみ
石炭バンカー
蒸気タービン
燃料スラリーポンプ
ガスタービン
排熱給水加熱器
脱硝装置
1次、
2次サイクロン
電気集じん装置
圧力容器
流動床ボイラー
発電所鳥瞰図

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