2 0 2 4 年 7 月 9 日
九州電力株式会社
「原子力に係る安全性・信頼性向上委員会」の
役割拡大について
第13回原子力に係る安全性・信頼性向上委員会資料 資料1
要 旨
〇「原子力に係る安全性・信頼性向上委員会」は、当社原子力発電所の原子力安全に
係るハード・ソフト両面での取組みについて、様々な専門分野から幅広く社外委員のご意
見を頂き、更なる改善につなげることを目的としていた。
〇「脱炭素社会の実現に向けた電気供給体制の確立を図るための電気事業等の一部を
改正する法律」(GX脱炭素電源法)が成立し、原子力発電は安定供給確保やGX
への貢献の観点から、これを利用する原則が確認された。今後、このような観点からのご
意見もいただきたい。
〇GX脱炭素電源法成立を契機に、更なる安全性・信頼性向上のため、本委員会の検討
テーマとして核セキュリティに関する事項を加える。ただし、核セキュリティ上、公開可能な
範囲とする。
〇また、原子力防災に関係する事項については、これまでも検討テーマだったが、取り上げる
頻度が高くなかったことから、今後、積極的に取り上げることとする。1 「原子力防災」に関する事項
〇 オン/オフサイトにおける原子力防災活動の一層の充実についても、様々な専門分野から
幅広く評価や提案を頂きたい。
〇 内容案
• 原子力災害対策充実に向けた考え方
• 原子力事業者防災業務計画
• 事故収束活動
• 自治体の避難計画への支援活動
• 原子力防災訓練で抽出した課題に対する改善方針 等2 〇 核物質防護の不備の結果により原子力発電所の運転が停止される等、原子力事業の
安全性・信頼性が損なわれる事案が発生している。当社で、このようなことがないように、
公開可能な範囲で、様々な専門分野から幅広く評価や提案を頂きたい。
〇 内容案
• 核物質防護に係る取組み
• 原子力発電所における物理的防護
• 情報セキュリティ
• 事業所内運搬
• 原子力規制検査(核セキュリティ)の結果 等
追加テーマ:「核セキュリティ」に関する事項 3
「原子力に係る安全性・信頼性向上委員会」委員の専門分野
氏 名 所属・役職等 専門分野
委員長 野口 和彦 横浜国立大学 客員教授
・リスクマネジメント(安全工学、人間工学、
危機管理)
・核セキュリティ(情報セキュリティ)
・地域防災・原子力防災
・科学技術政策
委 員
(注記)50音順
出光 一哉 東北大学 特任教授
・核燃料工学
・核燃料サイクル
・原子力防災
・放射性廃棄物処理
・原子炉材料一般
・材料工学
髙田 孝 東京大学 大学院 教授
・原子炉工学
・プラント安全工学
・リスク評価 (PRA)
・伝熱流動(高速炉)
・流体力学4 「原子力に係る安全性・信頼性向上委員会」委員の専門分野
氏 名 所属・役職等 専門分野
委 員
(注記)50音順
天日 美薫
博士(理学)
九州環境管理協会
技術部長
・環境分析・アセスメント
(水質、大気、土壌)
・化学分析
・地球環境問題
藤本 望 九州大学 大学院 教授
・原子炉工学
・原子炉物理
・新型原子炉
・核物質防護のうち物理的防護 (PP)
松田 尚樹 長崎大学 名誉教授
・放射線生物学
・放射線防護
・放射線教育
・原子力防災(緊急被ばく医療、緊急モニタ
リング含む)5委員長及び委員の皆様の専門分野から、本委員会の役割拡大後も、有益な提言をいただ
けることを確認した。

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