Sendai
Nuclear Power Station
川 内 原 子 力 発 電 所 の 概 要
薩摩川内市市街地航空写真
奄美大島
喜界島
徳之島
沖永良部島
与論島トカラ列島奄美群島しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
宝島300
新知名22,500
与論2,210
新与論6,700
竜郷60,000
名瀬21,000 新喜界
11,700
新徳之島21,000
亀津7,500
悪石島190
平島190
口之島220
中之島300
諏訪之瀬島220
小宝島150
さんかく
さんかく
さんかく
さんかく
さんかく
新小倉
1,200,000
至中国電力対馬壱岐種子島屋久島
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
しかく
山川30,000
硫黄島300
口永良部島
300 新種子島
24,000
黒島320
種子島第一
16,500
竹島190
岩屋戸
52,000
大平500,000
小丸川1,200,000
上椎葉
93,200
塚原67,050
諸塚50,000
川内原子力
1,780,000
大霧30,000
大淀川第二71,300
苓北
1,400,000
甑島第一
13,250 大淀川第一55,500
一ツ瀬180,000
豊玉50,000
小呂島330
新壱岐24,000
玄海原子力
2,360,000
新有川
60,000
天山600,000
松浦1,700,000
佐須奈5,100
芦辺15,000
新大分
2,875,000
大岳
14,500
豊前500,000
松原
50,600
柳又
63,800
八丁原110,000
八丁原バイナリ
ー2,000
滝上27,500
苅田360,000
甑島250
しかくはじめに
しかく発電所の概要
しかく主な機器及び 系統しかく原子力発電の 安全性
しかく重大事故等に 備えた安全対策
しかく特定重大事故等 対処施設
しかく放射能と放射線しかく放射性廃棄物の 処理
しかく環境モニタリング
しかく原子燃料の リサイクルしかく原子炉格納容器 内部
しかく建設のあしあとしかく川内原子力 発電所展示館
しかく蒸気発生器の 構造図
しかく原子力発電所の 地震対策
しかく主要機器仕様概要
しかく加圧水型原子炉の 構造図
(注記)川内火力発電所は、
2022年4月廃止
(注記)
川内原子力発電所の概要
[電力供給設備の配置図]
はじ め に ...
主要供給設備
当社は、
将来にわたり、
お客さ
まに電気を安定してお届けするため、
電力需要の増加、
エネルギーセキュリティ
の確保、
地球環境問題への対応及び経済性など
を総合勘案し、
原子力を中核と
して再生可能エネル
ギーや高効率火力などを含めバラ
ンスのと
れた電源開発を推進
しています。
ここ川内におきましても、
地元の皆さまをは
じめ関係先の皆さ
まのご理解と
ご協力のも
とに、
川内原子力発
電所1,2号機が運転
しており
ます。
また、
川内原子力発電所3号機の増設計画については、
引き続き、
2050年カーボンニュー
トラルを踏まえた国のエネルギー政策や原子力事業環境整備の動向、
電力システム改革による競争進展の状況、
電力需
給の状況等を考慮
し、
適切に対応
してまいり
ます。
当社は、
原子力発電所の安全運転を最優先に、
皆さ
まにご理解をいただけるよ
う努力
してまいり
ます。
(2023年3月末現在)
(注記)九州電力送配電
(株)
の設備を含む
(青字で記載)
川内原子力発電所
Sendai Nuclear Power station Sendai Nuclear Power station
水力発電所
(5万kW 以上)
揚水発電所
火力発電所
原子力発電所
地熱発電所
内燃力発電所
風力発電所
主要変電所、
開閉所
50万V送電線
22万V送電線
他社設備
発電所の数値は出力(kW)を示す
しかく
さんかく
凡 例
九州電力送配電(株)の設備21
しかくはじめに
しかく発電所の概要
しかく主な機器及び 系統しかく原子力発電の 安全性
しかく重大事故等に 備えた安全対策
しかく特定重大事故等 対処施設
しかく放射能と放射線しかく放射性廃棄物の 処理
しかく環境モニタリング
しかく原子燃料の リサイクルしかく原子炉格納容器 内部
しかく建設のあしあとしかく川内原子力 発電所展示館
しかく蒸気発生器の 構造図
しかく原子力発電所の 地震対策
しかく主要機器仕様概要
しかく加圧水型原子炉の 構造図
復水器
原子炉格納容器
蒸気発生器
原子炉容器
循環水ポ
ンプ
(海水ポ
ンプ)
主変圧器
取水口
発電所断面図
(海抜+13m)
海抜+74m
(海抜−18.5m)
1号機 2号機
項 目
位 置
用 地 面 積
電 気 出 力
原 子 炉 型 式
燃 料
種 別
装荷量
営業運転開始
鹿児島県薩摩川内市久見崎町字片平山1765番地3
89万キロワット
89万キロワット
約74トン
1984年7月4日 1985年11月28日
約74トン
低濃縮
(約4〜5%)
二酸化ウラン 低濃縮
(約4〜5%)
二酸化ウラン
加圧水型軽水炉
(PWR)
加圧水型軽水炉
(PWR)
約145万m2
(埋立面積約10万m2を含む)
発電所の概要
概要
Sendai Nuclear Power station Sendai Nuclear Power station
川内原子力発電所の概要
取水口
放水口
川内川
東シナ海
敷地境界線
敷地境界線
展示館
発電所全体配置図
2号機
1号機43
しかくはじめに
しかく発電所の概要
しかく主な機器及び 系統しかく原子力発電の 安全性
しかく重大事故等に 備えた安全対策
しかく特定重大事故等 対処施設
しかく放射能と放射線しかく放射性廃棄物の 処理
しかく環境モニタリング
しかく原子燃料の リサイクルしかく原子炉格納容器 内部
しかく建設のあしあとしかく川内原子力 発電所展示館
しかく蒸気発生器の 構造図
しかく原子力発電所の 地震対策
しかく主要機器仕様概要
しかく加圧水型原子炉の 構造図
1次冷却材
蒸気
(2次系)
(1次系)水給水ポンプ
海水
格納容器スプレイ系
ター
ビン 発電機
復水器
しかく復水器
しかくタービン
しかく蒸気発生器
しかく加圧器
しかく格納容器スプレイ系
しかく発電機
原子燃料
原子炉容器
高圧注入系
低圧注入系
蒸気
発生器
原子炉
格納容器
外部しゃへい
しかく外部し
ゃへい
原子炉建屋
しかく原子炉格納容器
蓄圧タ
ンク 制御棒
くろまる容量:99万kVA
くろまる電圧:23kV
くろまる出 力:89万kW
(定格)
くろまる回転数:1,800回転/分
加圧器1次冷 却材ポンプしかく高圧注入系
(ポンプ)しかく低圧注入系
(ポン
プ) くろまる外径:約4m
くろまる高 さ:約12m
くろまる厚 さ:約20cm
原子力発電のしくみ
川内原子力発電所の原子炉の型式は、
加圧水型軽水炉(PWR)と呼ばれる
ものです。
加圧水型の特徴は、
原子炉ででき
た高温高圧水
を循環させ
る系統
(1次系)とタービ
ンへ蒸気
を供給す
る系統
(2次系)
が蒸気発生器の伝熱管
を介
し完全に分離されているので、タービン側に放射能
を含ん
だ蒸気が運ばれることはありません。
原子炉内では原子燃料が核分裂を起こ
し大量の熱を発生しま
す。
この熱は1次系の水に伝えられ1次冷却材ポンプによって蒸気発生器へ送られます。
蒸気発生器へ送られた1次系の水は、
伝熱管の内側を流れ、
壁を隔てて外側を流れる2次系の水に熱を伝え
た後、
再び原子炉に戻ります。
一方、
蒸気発生器で熱
を受けた2次系の水は蒸気となりタービ
ンへ送られ、タービン・発電機
を回
し電気をおこします。 タービン・発電機で使われた蒸気は、
復水器の細管を介して海水によ
り冷却さ
れ、
再び水に戻り蒸気発生器へ送られます。
しかく原子炉容器
しかく原子燃料
しかく制御棒
しかく1次冷却材ポンプ原子炉建屋は外部しゃへいと原子炉格納容器
でできていま
す。
万が一の事故の際、原子炉容器を冷やすため
の水を注入する装置を
非常用炉心冷却装置
と呼び、
次の3つの系統から
できています。
原子炉格納容器は、
原子炉
やポンプなど、
重要な機器を
すっぽりおおっている鋼板製
の気密容器です。
外部しゃへいは、
鉄筋コンクリー
ト造り
です。
くろまる外 径:約40m
くろまる高 さ:約87m
くろまる厚 さ:約4cm
原子炉の水は1次冷却材
ポンプによって循環されて
います。
核分裂を起こす中性子
を吸収
し原子炉を停止
します。
また、
何か異常
が発生すると、
この制
御棒によ
り原子炉が自
動的に停止しま
す。
鋼鉄製で、
原子燃料、
1次冷却材な
ど原子
炉の主要構成材料を収納
し、
その中で核
分裂のエ
ネルギー
を発生させる容器です。
燃料中のウラ
ン235に中性子が当たって、
核分裂
し、
熱エネルギー
を発生します。
原子燃料
(ウラン)はペレット状に堅く
焼き固め、
金属製のさや(被覆管)
に密封さ
れます。
くろまる×ばつ長さ ×ばつ約10mm
くろまる燃料棒長さ :
約3.9m
くろまる燃料棒1本に含まれるペレット数 :約400個
燃料棒を正方形に組み立て、
燃料集合体とします。
くろまる燃料集合体数 :
157体
くろまる燃料集合体1体当りの燃料棒数 :264本
タービンを回した後の蒸気はここ
で海水によって冷され水に戻っ
て、
ポンプで再び蒸気発生器に
送られます。
タービンと直結して回転し電気を
起こします。
蒸気発生器でつく
られた蒸気で
ター
ビン
を回します。
くろまる基 数:3基
くろまる蒸発量:約1,750t/h/基
原子炉でできた高温高圧水はこ
こで2次系の水に熱を伝え、
蒸気
を作ります。
くろまる個数:1基
原子炉の圧力を約15.4MPa
(約157
気圧)
に保ちます。
このため、
原子炉内
の水は約320°Cで
も沸騰しません。
くろまる系統数:2
くろまるポンプ:2台
くろまる
ノズ ル:約500個
くろまる容 量:約940m3/h/台
原子炉格納容器内の圧力が異常に上昇した場合、
水を噴霧して
内部を冷却
し圧力の上昇をおさえ
ます。
くろまる台数:3台
くろまる容量:約20,100m3/h/台
くろまる外径:約44m
くろまる厚 さ:約1m
しかく蓄圧注入系(タンク)くろまる台数:3台
くろまる容量:約147m3/h/台
くろまる台数:2台
くろまる容量:約681m3/h/台
くろまる基数:3基
くろまる容量:約41m3/基
主な機器及び系統
川内原子力発電所の概要
Sendai Nuclear Power station Sendai Nuclear Power station 65 川内原子力発電所の概要
Sendai Nuclear Power station Sendai Nuclear Power station
主要機器仕様概要
しかくはじめに
しかく発電所の概要
しかく主な機器及び 系統しかく原子力発電の 安全性
しかく重大事故等に 備えた安全対策
しかく特定重大事故等 対処施設
しかく放射能と放射線しかく放射性廃棄物の 処理
しかく環境モニタリング
しかく原子燃料の リサイクルしかく原子炉格納容器 内部
しかく建設のあしあとしかく川内原子力 発電所展示館
しかく蒸気発生器の 構造図
しかく原子力発電所の 地震対策
しかく主要機器仕様概要
しかく加圧水型原子炉の 構造図
項 目 仕 様
機器名称
加圧水型原子炉の構造図
原 子 炉
蒸 気 発 生 器
原子炉格納容器
タ ー ビ ン
発 電 機
主 変 圧 器
1次冷却材の流れる方向
原子燃料
原子燃料にはウラン235を約4〜
5%に濃縮
した二酸化ウラン(UO2)が使用さ
れ、
ペレット
とい
う小指の先ほど
の大き
さに焼き固めてあ
り、
核分裂生
成物を十分閉じ
こめること
ができ
ます。
このペレッ
ト約400個を
ジルコニウ
ム合金製被覆管の中に封入したもの
が燃料棒です。
燃料棒を264本格子状に並べたも
のが燃料集合体と呼ばれ、
原子炉に
はこれが157体装荷さ
れます。
約3.9m
燃料集合体 燃料棒
約8mm
ペレット
約210x210mm
低濃縮
二酸化ウラン( )
約4.1m
約10mm
バネ
燃料被覆管
ジルコニウム
合金( )ペレット
大きさ高さ:約12m
外径:約 4m
型 式
熱 出 力
原子炉出口温度
原子炉入口温度
1 次 系 圧 力
型 式
出 力
入 口 蒸 気 圧 力
入 口 蒸 気 温 度
回 転 数
型 式
寸 法
型 式
蒸 発 量
型 式
容 量
電 圧
型 式
容 量
定 格 電 圧
加圧水型軽水炉
266万kW
約321°C
約284°C
約15.4MPa
(約157気圧)
くし型4車室6分流排気再熱再生式
89万kW
(定格出力)
5.1MPa
(約52気圧)
約266°C
1,800回転/分
上部半球、
下部さら形鏡円筒形
外 径 約40m
たて置U字管式熱交換器型
約1,750t/h/基
(3基設置)
横置回転界磁・3相交流同期タービン発電機
約99万kVA23kV屋外無圧密封式
100万kVA
1次側 23kV
2次側 520kV
原子炉容器出口ノズル
熱遮へい体
下部炉心支持板
炉内計装案内管
下部炉心板
原子炉容器
燃料集合体
炉心槽
上部炉心板
原子炉容器入口ノズル
上部炉心支持板
制御棒クラスタ案内管
原子炉容器上部ふた
制御棒クラスタ駆動装置
全 高 約87m
(地上高さ 約61m)87
川内原子力発電所の概要
Sendai Nuclear Power station Sendai Nuclear Power station
蒸気発生器の構造図 原子力発電所の地震対策
しかくはじめに
しかく発電所の概要
しかく主な機器及び 系統しかく原子力発電の 安全性
しかく重大事故等に 備えた安全対策
しかく特定重大事故等 対処施設
しかく放射能と放射線しかく放射性廃棄物の 処理
しかく環境モニタリング
しかく原子燃料の リサイクルしかく原子炉格納容器 内部
しかく建設のあしあとしかく川内原子力 発電所展示館
しかく蒸気発生器の 構造図
しかく原子力発電所の 地震対策
しかく主要機器仕様概要
しかく加圧水型原子炉の 構造図
大きさ高 さ:約21m
上部の外径:約4.5m
下部の外径:約3.5m
管支持板
細かい管を支えています。
揺れの大きさ
一般の建築物
表層地盤
原子力発電所
岩盤
震源
川内原子力発電所の広報用地震計
地表面
(建屋地下5階)
広報用地震計
原子炉停止用地震感知器
建屋1階
原子炉建屋
岩盤上
原子炉補助建屋
振止め金具
逆U字型に曲がった部分
の伝熱管を支えています。
1次系の水 入口
原子炉で熱せられた水
(約320°C、
約15.4MPa
(約157気圧))が流れ
込みます。
1次系の水 出口
熱を伝える役目を果た
した水(約280°C)
は再び原子
炉へ戻り
ます。
2次系の水 入口
水が送り込まれます。
蒸気 出口
水が蒸気
(約270°C、
約5.3MPa
(約55気圧))に姿を変えて、
タービンへと向かいます。
伝熱管
くろまる1次系の水
(伝熱管の中を流
れる)
の熱が2次系の水
(伝熱
管の外を流れる)
に伝わりやすくなるよ
う、
表面積を増やすた
めに、
細かい管をたく
さん(約3,400本)
集めています。
くろまる材質は腐食しにくく、
強度に優
れたイ
ンコネルという合金を使用しています。
くろまる外径約22mm、
厚さ約1.3mm
で長さ約20〜25mの逆U字
型になっています。
管 板
くろまる伝熱管の根元を固定してい
ます。
1.徹底した調査
原子力発電所を建設する際には、
地震の原因と
なる活断層を把握するため、
徹底した調査を行って
います。
また、
敷地の地質構造や過去に発生
した地震などを
詳細に調査
しています。
2.岩盤上に設置
岩盤は長い時間をかけて堅く
固結した岩体で、
地震
による揺れが増幅しにくいため、
原子力発電所の安全
上重要な設備は軟ら
かい表層地盤を取り除き、
強固な
岩盤上に直接設置
しています。
3.安全上の重要度に応じた耐震設計
原子力発電所の設備を安全上の重要度に応じて
分類します。
重要度の高いものほど強い地震を考慮し
て耐震設計を行っています。
4.コン
ピュ
ーターによる耐震性の確認
耐震設計にあたって設定した地震動を加えたと
きの
建屋の揺れ、さらに建屋の揺れに伴
う機器類の揺れをコンピュータ
ー上で解析
し、
設備に十分な強度があることを
確認
していま
す。
5.大き
な地震を感知すれば原子炉自動停止
発電所建屋内の岩盤部付近には原子炉自動停止
の信号を出す地震感知器があ
り、
岩盤部で大きな揺れ
があれば自動的に原子炉を止め、
安全性を確保します。
発電所で観測
した地震データをより迅速に公表ができるよう
に、
発電所敷地内地表面に1台、
原子炉停止用地震感知
器近傍に2台、
合計3台の広報用地震計を設置していま
す。
これ
らの地震観測データは、オンラインで鹿児島県及び薩
摩川内市に伝送さ
れてお
り、
薩摩川内市役所本庁で公開さ
れていま
す。 また、
九州電力のホームペー
(注記)1
及び鹿児島県のホーム
ペー
(注記)2
で確認すること
ができま
す。
しかく活断層とは
地盤がずれることを断層運動といい、
これ
によ
り地震が発生します。
この断層運動が約180万年前か
ら現在までにくり返
し起こ
り、また将来もくり返
し起こるかもし
れないと考えられる地層のずれ
を活断層と呼ん
でいます。
しかく強固な岩盤と軟弱な表層地盤との揺れの違い
堅い岩盤に比べて、
軟らかい地盤では地
震による揺れを増幅させます。
その度合いは
一般的に岩盤部の2〜3倍程度といわれて
います。
このため、
震源か
らの距離がほぼ同じ
であっても、
強固な岩盤に直接設置している
原子力発電所と、
軟らかい表層地盤上の建
物と
では揺れ方は大きく違います。
(注記)1 九州電力のホームペー
ジアドレス https://www.kyuden.co.jp
(注記)2 鹿児島県のホームペー
ジアドレス http://www.jishin‐kagoshima.jp109 10
川内原子力発電所の概要
Sendai Nuclear Power station Sendai Nuclear Power station
原子力発電の安全性
しかくはじめに
しかく発電所の概要
しかく主な機器及び 系統しかく原子力発電の 安全性
しかく重大事故等に 備えた安全対策
しかく特定重大事故等 対処施設
しかく放射能と放射線しかく放射性廃棄物の 処理
しかく環境モニタリング
しかく原子燃料の リサイクルしかく原子炉格納容器 内部
しかく建設のあしあとしかく川内原子力 発電所展示館
しかく蒸気発生器の 構造図
しかく原子力発電所の 地震対策
しかく主要機器仕様概要
しかく加圧水型原子炉の 構造図
安全を守るためのしくみ
原子力発電所は放射性物質を閉じ
こめる構造と
したうえで、
「多重防護」
の考え方を安全確保の基本と
してい
ます。 「多重防護」とは、第1の安全対策に加え、
第2、第3の安全対策を講じ
ておくな
ど、
何段階もの対策をたてておくことをいいます。 「機械は故障
し、
人はミス
を犯すもの」
ということを念頭において、
くろまる 機器の故障や操作ミ
スなどを防ぐための設計や手順書
くろまる もし
も異常が起きて
も、すぐに原子炉を止めるしくみ くろまる 万が一の事故が起きて
も、
原子炉を冷や
し、
放射性物質を閉じ込めるしく
み など何重もの安全対策が採用さ
れています。
五重の壁
ウラ
ン235の核分裂によ
って生成さ
れた核分裂生成物
(放射性物質)
が外に出ないように何重もの障壁が
設け
られています。
非常用炉心冷却装置
(ECCS)
非常用炉心冷却装置
(ECCS)
は、
原子炉の冷却材が炉心か
ら喪失した場合、
直ちに冷却材を炉心に注入
して炉心を冷却する安全システムです。
くろまる 1次系の配管な
どが破断
して水が流出
し、
炉心が
「空だき」
状態に至るような事故で
も、
蓄圧注入系、高圧注入系、
低圧注入系の非常用炉心冷却装置
(ECCS)
によ
って水が注入さ
れて原子炉が冷やさ
れる
ため、
安全上問題がないことが確認さ
れています。
運転・保修要員
の資質向上
厳重な品質管理
入念な点検、
検査もし異常が発生
して
も さ
らに事故発生
に至っても異常の発生の防止
異 常 の 拡 大
及 び 事 故 へ
の発展の防止
周辺環境への
放射性物質の
放出防止
多重防護の設計
原子力発電所の
安全性
自己制御性
原子炉は、
何らかの原因で原子炉の中の温度が急上昇する
と、
自然に核分裂の連鎖反応が弱ま
って温度が
下がる
とい
う、
安全上非常に好都合な自己制御制性を持っています。
核分裂が
増える核分裂が
減る
温度が
上がる
温度が
下がる
ウラ
ン238が中性子をあま
り吸収
しなくなる
水の密度が上がって
中性子が減速さ
れる
減速材の温度効果
(密度効果)
水の密度が下がって中性子が
減速さ
れなくなるのでウラ
ン235に
吸収さ
れる中性子の割合が減る
燃料のドップラー効果
ウラ
ン238が中性子を たくさん吸収する
燃料棒第5の壁第4の壁第3の壁第2の壁第1の壁
原子炉建屋
(厚さ約1mの鉄筋コ
ンクリー
トの壁)
原子炉格納容器
(厚さ約4cmの鋼板製の容器)
原子炉容器
(厚さ約20cmの鋼鉄製の容器)
被 覆 管
(ジルコニウム合金製)
ペ レ ッ ト(燃料を高温で焼き固めた物)
蒸気発生器
原子炉
容器
蒸気発生器 ポンプ
復水器
炉心 発電機
ター
ビン
1次冷却材
ポンプ
格納容器スプレイ系原子炉格納容器蓄圧注入系
格納容器スプレイ系 高圧注入系 低圧注入系
異常を早期に
検出する装置
自動的に原子炉を停止す
る装置
「止め
る」
非常用炉心
冷却装置
「冷やす」
原子炉
格納容器
「閉じ
こめる」
余裕のある
安全設計
(地震対策など)イ
ンターロック
(誤操作防止)フェ
イル・セーフ
(安全側へ作動)
約3.9メー
トル1011 12
川内原子力発電所の概要
Sendai Nuclear Power station Sendai Nuclear Power station
重大事故等に備えた安全対策
しかくはじめに
しかく発電所の概要
しかく主な機器及び 系統しかく原子力発電の 安全性
しかく重大事故等に 備えた安全対策
しかく特定重大事故等 対処施設
しかく放射能と放射線しかく放射性廃棄物の 処理
しかく環境モニタリング
しかく原子燃料の リサイクルしかく原子炉格納容器 内部
しかく建設のあしあとしかく川内原子力 発電所展示館
しかく蒸気発生器の 構造図
しかく原子力発電所の 地震対策
しかく主要機器仕様概要
しかく加圧水型原子炉の 構造図
異常の発生を
防ぎます
基本的な考え方
地震発生
津波襲来14
(注記)敷地高さ:海抜約13m〜33mへ
分散配置
重大事故防止に必要な電力
を確保するため、
多種多様
な発電機を配備(注記)しました。
想定される最大の基準地震
動を踏まえた耐震対策を実
施しました。
最大津波
(想定)
に対しても、
原子
炉施設の安全性に影響がないこ
とを確認しています。 最大風速100m/秒の竜巻を想
定した対策を実施しました。
(注記)敷地高さ:海抜約25m〜44mへ
分散配置
燃料の冷却を確実に実施す
るため、
多種多様なポンプを
配備(注記)しました。
( の対策にも活用)
「原子力総合パンフレッ
ト2020
(日本原子力文化財団)」を参考に作成
福島第一原子力発電所事故の進展 新規制基準の概要
〔従来の規制基準〕
〔新規制基準〕
当社原子力発電所における安全対策
(川内原子力発電所における安全対策)12
原子炉が自動停止
外部からの電源が喪失
全ての電源が喪失
3 燃料が損傷
燃料を冷却するための
機能を喪失5放射性物質が大量に
外部へ放出4放射性物質及び水素が
原子炉格納容器から
原子炉建屋へ漏えい
非常用発電機が起動
原子炉の冷却を開始
水素が原子炉建屋内に
蓄積し水素爆発が発生
科学的に起こり
得る最大規模の
自 然 災 害 へ の
備えを強化
異常の拡大を
防ぎます2燃料の損傷を
防ぎます3原子炉格納
容器の破損を
防ぎます 4放射性物質の
放出及び拡散
を抑えます5万が一の原子炉格納容器
の破損に備え、
放水砲や水
中カーテンを配備しました。
(設置訓練の状況)
原子炉格納容器の冷却手
段の多様化に加え、
水素濃
度の低減策として水素除去
装置を配備しました。 水素、
空気
水蒸気
水素を
除去
電気
ヒータ
空気、
水蒸気
触媒
プレート
水素、
空気、
水蒸気
水素を
除去
新規制基準では、
重大事故を防止するための設計基準が
強化・新設されるとと
もに、
万一、
重大事故が発生した場
合に対処するための基準が新設さ
れま
した。
(注記)基準で要求されている特定重大事故等対処施設(発電所が大規模に損壊した場合
でも原子炉を冷却するための緊急時制御室などを備えた施設)については、
本体施
設等の工事計画認可日から5年後までに整備
重大事故の対策に
ついては、
事業者の
自主保安
自然現象に対する考慮
火災に対する考慮
電源の信頼性
その他の設備の性能
耐震・耐津波性能
意図的な航空機衝突への対応(注記)
放射性物質の拡散抑制
原子炉格納容器破損防止対策
炉心損傷防止対策
内部溢水に対する考慮
(新設)
自然現象に対する考慮
(火山・竜巻・森林火災を新設)
火災に対する考慮
電源の信頼性
その他の設備の性能
耐震・耐津波性能
万一、
重大事故
が発生しても対
処できる設備・手
順の整備
重大事故の防止
(共通要因によ
る安全機能の一
斉喪失の防止)
【新設】
【強化又は新設】
川内原子力発電所では、
福島第一原子力発電所事故を教訓と
して、
策定さ
れた新規制基準に基づき、あらゆる安全対 策を実施のうえ、
国内で初めて再稼働を果た
しま
した。
現在も、
規制の枠に留ま
ることなく、
事故発生直後か
ら発電所の
設備
(ハード)と、
運用管理
(ソフト)の両面で、
更なる安全対策に取り組んでいます。
これからも、
私たちは、
安全性・信頼性 向上への取組みを自主的かつ継続的に行い、
みなさまに安心
していただける原子力発電所をめざしてまいり
ます。 移動式大容量ポンプ車 可搬型ディ
ーゼル注入ポンプ
屋外タンク竜巻防護対策
配管のサポー
ト補強
放水砲 水中カーテン
電気式
水素燃焼装置
静的触媒式
水素再結合装置
高圧発電機車
大容量空冷式発電機
最大津波高さ
海抜+6m
原子炉
建屋
敷地高さ
海抜+13m1013 14
川内原子力発電所の概要
Sendai Nuclear Power station Sendai Nuclear Power station
特定重大事故等対処施設
しかくはじめに
しかく発電所の概要
しかく主な機器及び 系統しかく原子力発電の 安全性
しかく重大事故等に 備えた安全対策
しかく特定重大事故等 対処施設
しかく放射能と放射線しかく放射性廃棄物の 処理
しかく環境モニタリング
しかく原子燃料の リサイクルしかく原子炉格納容器 内部
しかく建設のあしあとしかく川内原子力 発電所展示館
しかく蒸気発生器の 構造図
しかく原子力発電所の 地震対策
しかく主要機器仕様概要
しかく加圧水型原子炉の 構造図
万が一の重大事故に備えた訓練
緊急時対策棟
(指揮所)
の設置
新規制基準で新たに設置した主要な設備等(イメージ)
特定重大事故等対処施設の運用について
特定重大事故等対処施設は、
原子炉補助建屋等への故意によ
る大型航空機の衝突その他のテロリズム
によ
り、
原子炉を冷却する機能が喪失
し炉心が著しく
損傷
した場合に備え
て、
原子炉格納容器の破損を防止するための機能を有する施設です。
万が一、
原子炉の燃料が溶けるよう
な重大事故が発生
した場合には、
これま
でに配備
した可搬型のポンプや
電源設備などを活用することとしていま
す。
特定重大事故等対処施設は、
テロリズムに備え
た施設ですが、
このような重大事故が発生
した場合で
も特定
重大事故等対処施設を活用すること
が有効な場合は、
優先
して使用できるよう、マニュ
アル
を整備
していま
す。
万が一の重大事故に備え、
勤務時間外や休日・夜間においても、
速やかに対応できるよ
う、
宿直体制
(一班
52名+特定重大事故等対処施設要員)
を整備
し、
継続的に訓練を実施
しています。
重大事故等発生時に、
現地対策本部として使用する緊急時対策棟
(指揮所)
を、
強固な岩盤上に設置しています。
大容量空冷式発電機による
電源供給
移動式大容量ポンプ車の設置
緊急時対策棟外観 緊急時対策棟
(指揮所)
での訓練シミュレーター
を使用した運転操作 放水砲による放水
電源供給訓練 冷却水供給訓練 緊急時の運転操作訓練 放射性物質拡散抑制訓練
通常の水位
想定している最大津波高さ
(通常の水位含む) 津波
敷地高さ
海抜13m
敷地高さ
海抜5m
防護壁
電源車、
ポンプ車等の可搬型設備の分散配置
くろまる電源、
冷却手段の多様化
防火帯
くろまる発電所外部火災か
らの影響を防止 (幅約20mの可燃物のないエリアを設置)
燃料油貯蔵タンク増設
くろまる外部か
らの支援がなくて
も7日間
ディ
ーゼル発電機が運転でき
るよ
う増設
放水砲
くろまる発電所外への放射性物質の拡散を抑制
防護堤
くろまる津波の影響軽減を図る目的で
設置
防護壁
くろまる海水ポンプエ
リアへの
津波の浸水防止を
図る目的で設置
水源の確保
緊急時制御室
設置の制御盤
電源ケーブル等が
通る通路
注水ポンプ 発電機
くろまる既設のみやま池を重大事故時等の
淡水源と
して使用
防護ネット
くろまる飛来物か
ら守るための竜巻対策
火災防護
くろまる火災感知器の増設、
消火設備の
増設等
水素濃度低減設備
くろまる水素爆発防止対策のため、
静的触
媒式水素再結合装置、
電気式水素
燃焼装置を設置
緊急時対策棟
(指揮所)
くろまる重大事故時等に使用する指揮所
原子炉への注水設備
専用の貯水槽やポンプを用いて、
原子炉を冷却
します。
また、
原子炉への注水を確実にでき
るよ
う、
減圧操
作設備によ
り原子炉内の圧力を下げます。
原子炉格納容器へのスプレイによる冷却・減圧設備
専用の貯水槽やポンプを用いて、
原子炉格納容器内へ水をスプレイ
し、
原子炉格納容器内の圧力上昇を
緩和します。フィ
ルタベン
トによる放射性物質の低減123 原子炉格納容器の破損防止のために原子炉格納容器内の空気を大気へ放出する場合には、フィ
ルタを通すことで放射性物質を低減します。
くろまる特定重大事故等対処施設については、
テロ対
策という性質上、
セキュ
リティの観点から設備の
名称、
設置場所、
強度、
数等については、
公開できません。
フィルタベン
トを通すことで、
放射性
ヨウ素や放射性セシウムなどを減少
させるこ
とができ
ます。
原子炉格納容器フィ
ルタベント(概念図)
CFramatome GmbHフィ
ルタ
ベント注水ポンプ
燃料タ
ンク
給気設備
制御盤
発電機
格納容器スプレイ
原子炉減圧操作設備原子炉減圧操作設備(窒素ボンベ等)離隔
原子炉容器タンクへ
制御棒
1次冷却材ポンプ蒸気発生器加圧器M
通信連絡
設備
貯水槽312金属フィルタよう素除去フィ
ルタ1015 16
しかくはじめに
しかく発電所の概要
しかく主な機器及び 系統しかく原子力発電の 安全性
しかく重大事故等に 備えた安全対策
しかく特定重大事故等 対処施設
しかく放射能と放射線しかく放射性廃棄物の 処理
しかく環境モニタリング
しかく原子燃料の リサイクルしかく原子炉格納容器 内部
しかく建設のあしあとしかく川内原子力 発電所展示館
しかく蒸気発生器の 構造図
しかく原子力発電所の 地震対策
しかく主要機器仕様概要
しかく加圧水型原子炉の 構造図
原子力発電所の運転に伴い、
放射性の気体、
液体、
固体の廃棄物が発生しま
す。
これらは、
放射能レベルの
低い
「低レベル放射性廃棄物」
です。
気体や液体の廃棄物は、
発電所内の廃棄物処理装置で適切に処理さ
れ、
放射性物質の濃度を測定
し安全
であることを確認した上で大気や海へ放出されており、
この放出による発電所周辺環境への影響は、
自然放射線以
下の値となっ
ています。また、
固体廃棄物は焼却・圧縮な
どの処理をした後、ドラム缶に詰められ、
発電所敷地内の
貯蔵設備に一時保管されま
す。
日常生活と放射能
しかく放射能・放射線の単位
気体
液体タンク上部にたま
るガス
ガス減衰タンク 排気筒フィルター
モニター
放射能を監視する
放射能を
取り除く1ヵ
月以上貯めて
放射能を弱める
建屋の換気
ポンプ回転部からのに
じみ
掃除に
使った水
煮つま
った
廃液
貯蔵タンク
加熱蒸気
イオン交換装置蒸気水に戻すフィルター
アスフ
ァル
ト固化装置フィルター
固体
焼却炉
焼却炉
鉄筋コ
ンクリー
ト造りの建物
貯蔵庫
タンク
モニター
冷却用海水ととも
に海に放流
放射能を監視する
放射能を
取り除く
放水口
ドラム缶灰排ガス
(洗濯廃液)
作業に使った
紙や布
洗濯に
使った水
分析に
使った水
取り替えた部品
放射性物質
(線源) 放射線をうける
物質
放射線
1ベク
レルの
くろまる千倍=1キロベク
レル
くろまる100万倍=1メ
ガベク
レル
くろまる1兆倍=1ギガベク
レル
1シーベル
トの
くろまる1千分の1=1ミリシーベルト放射能の強さ
はベク
レル
とい
う単位ではか
られます。
人体への影響は
シーベルトという
単位ではか
られます。 (線量)
アルファ線
ベータ線
ガンマ線コンクリー
ト 金属 紙
しかく原子力発電所の運転に伴って発生する廃棄物の処理
放射線の種類と性質
放射線を出す能力を放射能といい、
この放射能をもった物質を放射性物質といいます。
電灯に例え
れば、
電球が放射性物質、
電球から出る光線が放
射線、
光を出す能力が放射能です。
放射線には、
アルファ線、
ベータ線、
ガンマ線などがあります。
くろまる アルファ線は、
ヘリ
ウムとい
う元素の原子核と同じ
ものです。
物をつき抜ける力はずっ
と小さく、
紙1枚くらいでとめ
られます。
くろまる ベータ線は、
電子の流れで、
物をつき抜ける力は
アルファ線よ
り強いですが、うすい金属板でとめられます。
くろまる ガンマ線は、
X線と同じ電磁波で、
物をつき抜ける
力は非常に強く、
厚い鉛の板やコンク
リー
ト壁によって、
やっととまり
ます。
放射能は時間とともに減り
ます。
放射性物質の原子核は放射線を出しながらこ
われて、
別の物質にかわり最後に放射能をもたな
い物質になります。
この、
放射線を出して、
ある物質
から別の物質になるまでの時間は、
放射性物質ご
とにきまった寿命をもっています。
この寿命を表わ
す方法と
して、
放射能の強さが初めの半分になる
までの時間をとって、
これを半減期といいます。
吸収
線量
線量
放射能の
単位放射線量の単位ベク
レル (Bq)グレイ(Gy)シーベルト(Sv)
1秒間に原子核が崩壊する数を表す単位
放射線によ
ってどれだけ影響があるかを
表す単位
放 射 線 のエネルギーがどれだけ物 質
(人体を含むすべての物質)
に吸収さ
れたか
を表す単位、
1Gyは1kg当たり1ジュールの
エネルギー吸収があったときの線量
アス
ファルトモニター
放射能を監視する
排気筒
川内原子力発電所の概要
Sendai Nuclear Power station Sendai Nuclear Power station
放射能と放射線 放射性廃棄物の処理
単 位 定 義
放射線の量(ミリ
シーベルト)自然放射線
人工放射線
0.001
未満2.4原子力発電所からの
実績値
(年間)
原子力発電所周辺の
目標値
(年間)
胸のX線集団検診
(1回)
胃のX線集団検診
(1回)
一般公衆の線量限度
(年間、
医療は除く)
断層撮影検査
(CTスキャ
ン、
1回)
ラムサール
(イラン)、ケララ、
チェンナイ
(インド)大地からの自然放射線
(年間)
1人当た
りの自然放射線
(年間、
世界平均)
宇宙から 0.39
大地から 0.48
食物から 0.29
空気中のラドンから 1.26
東京〜ニューヨーク航空機飛行
(往復)
〔高度による宇宙線の増加〕0.050.06
0.08〜0.11
0.5〜613.2
2.4〜12.93.01.01017 18
しかくはじめに
しかく発電所の概要
しかく主な機器及び 系統しかく原子力発電の 安全性
しかく重大事故等に 備えた安全対策
しかく特定重大事故等 対処施設
しかく放射能と放射線しかく放射性廃棄物の 処理
しかく環境モニタリング
しかく原子燃料の リサイクルしかく原子炉格納容器 内部
しかく建設のあしあとしかく川内原子力 発電所展示館
しかく蒸気発生器の 構造図
しかく原子力発電所の 地震対策
しかく主要機器仕様概要
しかく加圧水型原子炉の 構造図
採掘さ
れたウラ
ンが加工さ
れ、
発電に使用さ
れたあ
と、
再び燃料と
して利用さ
れるまでの一連の流れを「原子燃
料サイ
クル」といいま
す。
モニタリングステーショ
ン 環境試料の採取
(陸土)
ウラン鉱山
ウラ
ン プル
トニウム
ウラン鉱石
六フ
ッ化ウラン
イエロー
ケーキ
製錬工場
放射性廃棄物
(高レベル)
放射性廃棄物
(低レベル)
二酸化ウラン 六フ
ッ化
ウラン
六フ
ッ化
ウラン
高レベル放射性廃棄物
貯蔵管理施設
回収ウラン
再利用
リサイ
クル燃料
(使用済燃料)
リサイ
クル燃料
(使用済燃料)
リサイ
クル燃料
(使用済燃料)
転換工場
ウラン燃料成型加工工場 MOX燃料成型加工工場
濃縮工場
再転換工場
原子力発電所
再処理工場
リサイ
クル燃料備蓄センター
(使用済燃料中間貯蔵施設)
低レベル放射性廃棄物
貯蔵埋設施設
最終処分施設
放射性廃棄物
燃料集合体
川内原子力発電所の概要
Sendai Nuclear Power station Sendai Nuclear Power station
環境モニタリング 原子燃料のリサイクル
川内原子力発電所
しかく拡大図
薩摩川内市
5km(注記)3km1km
原子力発電所の運転開
始後で
も環境放射線の変化
がないことを確認する
ため、発電所周辺の地域に各種放
射線測定器を設置
した
り、敷地周辺の農作物、
植物、
土、
飲み水、
魚、
海藻、
海水などを
定期的に採取
して放射線や
放射能濃度を測定しま
す。
これ
を環境放射線モニタリング
といい、
その測定結果は
鹿児島県か
ら公表されま
す。
(注記)原子力発電所か
ら概ね5km圏内
(PAZ)
原子力発電所で事故が発生
し緊急事態となっ
た場合に、
放射性物質が放出される前の段階か
ら予防的に避難等を開始するエリア5km以内
九 電 県 九 電 県
5km以外
モニタリングステーション
モニタリングポスト放水口ポストモニタリングポイント2ケ所 1ケ所
22ケ所 8ケ所
3ケ所
(本図外)
16ケ所
(本図外)
88ケ所
(本図外)
4ケ所
1ケ所
11ケ所1019 20
川内原子力発電所の概要
Sendai Nuclear Power station Sendai Nuclear Power station
原子炉格納容器内部
しかくはじめに
しかく発電所の概要
しかく主な機器及び 系統しかく原子力発電の 安全性
しかく重大事故等に 備えた安全対策
しかく特定重大事故等 対処施設
しかく放射能と放射線しかく放射性廃棄物の 処理
しかく環境モニタリング
しかく原子燃料の リサイクルしかく原子炉格納容器 内部
しかく建設のあしあとしかく川内原子力 発電所展示館
しかく蒸気発生器の 構造図
しかく原子力発電所の 地震対策
しかく主要機器仕様概要
しかく加圧水型原子炉の 構造図
原子炉容器
蒸気発生器
蒸気は、
この配管を通り
タービンへ送られます。
原子炉容器
この中には157体のウラン
燃料が入れられます。
ウラン燃料
蒸気発生器1021 22
川内原子力発電所の概要
Sendai Nuclear Power station Sendai Nuclear Power station
建設のあしあと
しかくはじめに
しかく発電所の概要
しかく主な機器及び 系統しかく原子力発電の 安全性
しかく重大事故等に 備えた安全対策
しかく特定重大事故等 対処施設
しかく放射能と放射線しかく放射性廃棄物の 処理
しかく環境モニタリング
しかく原子燃料の リサイクルしかく原子炉格納容器 内部
しかく建設のあしあとしかく川内原子力 発電所展示館
しかく蒸気発生器の 構造図
しかく原子力発電所の 地震対策
しかく主要機器仕様概要
しかく加圧水型原子炉の 構造図
基礎掘削工事
格納容器の基礎は、
深さ約30mの強固な岩
盤の上に、
直接岩着
して造られま
した。
そのために約90万m3の土や岩を取り除く作
業をしま
した。 1
号に比べ2号で
は、
工法の改善・大型重機の採
用等により
工期
を大幅に短縮することができました。
ター
ビン、
発電機据付 タービンは、1基当り高圧タービン1
台、
低圧タービン3
台でありこれ
を串型につないで組み上げました。
ローター総重量約350トン、
全長約40m。
発電機は420トンの固定子、177ト
ンの回転
子、
計約600トンあります。
タービン、
発電機、
励磁機は、
すべて串型につ
ながり、
全長約60mのものが一体で回転しま
す。
原子炉据付
原子炉容器は、
重さ約320トン、
外径約4m、
長さ約12m、
厚さ約20cmの低合金鋼でできた
円筒型の容器です。
発電所の専用岸壁で陸上げさ
れた原子炉容
器は、
コロ引きで格納容器の中心部の地下部
分に据え付け
られま
した。
蒸気発生器据付
蒸気発生器は、
重さ315トン、
長さ20.6mの
円筒型の容器で、
原子炉容器と同様、
専用岸
壁で陸上げされ、
コロ引きで格納容器の原子
炉の周囲に据え付け
られま
した。
中央制御室
(運転中)
発電設備の運転操作をつかさ
どる中枢を、
中央制御室と呼んでいます。
この中央制御室には、
1,2号機合わせてスイッチ約1,800個、
警報約1,800個、
計器約
1,200個があ
り、
運転員はこれらを常時監視しています。
格納容器据付
厚さ38mm、
巾7m、
長さ10mの鋼板を1基当り約170枚つな
ぎ合わせて組み上げま
した。
工事に当たっては、
各段階ごとに検査を行
うほか、
最終的には、
容器内に0.27MPa
(2.8kg/cm2)
の空気圧をかけ、
漏れのないことを確認しま
した。
本館建物建設
本館建物は、
原子炉建屋、
原子炉補助建
屋、
中間建屋、
制御建屋、
タービン建屋の5つの建物で構成され、
地下約30mの岩着の基
礎から地上約60mの頂上まで、
100m近くの建物を組み上げま
した。
項 目 2号機
1号機
建設計画
発表
1970年4月21日 1977年3月29日
1977年12月17日 1980年12月22日
1979年1月24日 1981年5月7日
1983年4月8日 1984年11月14日
1984年7月4日 1985年11月28日
1976年3月12日
(68回)
1978年7月14日
(75回)
営業運転
開始
設置許可
主要機器
据付完了
電源開発
調整審議会
着 工
(基礎掘削開始)
(注記)タービンの取替
(三菱重工社製からシーメンス社製に取替)
1号機:2006年、
2号機:2010年
(注記)蒸気発生器の取替
1号機:2008年、
2号機:2018年
主要経緯1023 24
しかくはじめに
しかく発電所の概要
しかく主な機器及び 系統しかく原子力発電の 安全性
しかく重大事故等に 備えた安全対策
しかく特定重大事故等 対処施設
しかく放射能と放射線しかく放射性廃棄物の 処理
しかく環境モニタリング
しかく原子燃料の リサイクルしかく原子炉格納容器 内部
しかく建設のあしあとしかく川内原子力 発電所展示館
しかく蒸気発生器の 構造図
しかく原子力発電所の 地震対策
しかく主要機器仕様概要
しかく加圧水型原子炉の 構造図
展示館 実物大原子炉模型
しかく交通
くろまるバス 川内駅前か
ら薩摩川内市コミュニティ
バス
高江・土川線乗車、
「展示館前」
下車
(所要時間約30分)
くろまるタクシー 川内駅か
ら約25分
しかく開館時間 9:00〜17:00
〈入場無料〉
しかく休館日 年末年始12月29日〜1月1日
しかく団体でのご見学の場合は事前に
お申し込みください。
展示館受付 TEL
(0996)
27‐3506
[薩摩川内市天辰町]
[薩摩川内市中郷町]
[薩摩川内市西方町]
[薩摩川内市宮内町]
展示館のご案内
発電所近く
の見どころ
高江町
寄田町
高江IC
水引IC
都IC
川内原子力発電所
宮里町
薩摩川内市西方海岸
阿久根市
至熊本国道3号線南九州西回り自動車道薩くさ
みち
河口大橋
せんだい
寺山いこいの広場九州新幹線いち
き串木野市
新田神社国道267号線かみ
せんだいにしかた
さつま
たきおれんじ鉄道肥県道43号線くまのじょうこばんちゃや
歴史資料館
至鹿児島
川内原子力発電所の概要
Sendai Nuclear Power station Sendai Nuclear Power station
川内原子力発電所展示館
寺山いこいの広場
歴史資料館
西方海岸
(人形岩)
新田神社
にし かた
にった1 224313 4鹿児島本線川内原子力
発電所展示館
川内原子力
発電所展示館
サーキュラーパーク
九州
久見崎町
久見崎町センノオト10
25 26
2024年5月発行
発行者 九州電力株式会社
川内原子力発電所 環境広報担当
印 刷 福岡印刷株式会社
川内原子力発電所に関する情報はホームページでも公開しています。
https://www.kyuden.co.jp/sendai̲index.html
川内原子力発電所の概要

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