玄海原子力発電所構内におけるクレーン吊荷の落下に係る
原因と対策について
玄海原子力発電所構内の3,4号機に係る屋外の土木関連作業において、
大型クレーンにより吊荷(クレーン)の吊降ろし作業を実施していたところ、
吊りベルトが切れ、
吊荷が落下しました。 (2020 年4月 13 日お知らせ済み)
原因及び再発防止対策について、以下の通りとりまとめましたので、お知ら
せします。
当社は、策定した再発防止対策に取り組むとともに、今後とも、作業安全
確保の徹底に努めてまいります。
【原 因】
・吊荷(25tクレーン)のアウトリガーの玉掛け部(角部)に当て物を使用
していなかったため、吊りベルトが押し切られた。
・大型クレーンの旋回停止時の慣性力により、一時的に4本の吊りベルト
に均等な荷重がかからなくなり、特定の吊りベルトに想定より大きな
荷重がかかった可能性がある。
【再発防止対策】
・吊りベルトで玉掛けする箇所の形状が「丸」以外の場合は、
必ず当て物を
使用するようルールの明確化を図る。
・吊りベルトを使って4点4本吊りする場合は、均等な荷重がかからなく
なる可能性を考慮し、原則として、3点3本吊りの条件で評価し、吊り
ベルトの選定を行うことで裕度を確保する。
・クレーン作業に限らず、高所作業等の危険を伴う作業時における基本
ルールの周知・徹底を図るとともに、各請負会社において教育を行う。
以 上
2020 年4月 28 日
九州電力株式会社
玄海原子力発電所
お 知 ら せ
吊荷(クレーン)への玉掛けの状況
吊荷(25tクレーン)
アウトリガー
吊りベルト
吊りベルト
(正面からの取付イメージ) (上面から見た4点4本吊りのイメージ)
アウトリガー
(車体横にアームを張り出して接地させる
ことで車体を安定させる装置)
吊りベルト

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /