九電みらい財団による
「くじゅう九電の森」
での環境教育の様子
(大分県由布市)
2050年
カーボンマイナスを実現します
脱炭素社会の牽引
地球温暖化の防止に向けて、
その原因とされるCO2等の温室効果ガス
(GHG)
の排出量削減に取り組む必要があります。
そのためには、
エネルギーを作る人
(供給側)
と使う人
(需要側)
の双方で、
取組みを進めることが重要です。
九電グループは、
地域・社会におけるカーボンニュー
トラル推進等のニーズに対して支援を行い、
ゼロカーボン社会を共創し
ていきます。
また、
地域の皆さまや未来を担う子どもたちとともに、
環境について考えるきっかけとなる活動に取り組んでいます。
九州電力は、
2022年度から首都圏及び福岡市において集合住宅向けEV充電サービス
「PRiEV」
の提供を開始しており、
野村不動産(株)が首都圏等で開発する
「プラウドシリーズ」
等の
集合住宅において、
個人専用のEV充電環境の整備を進めています。
2023年度、
九州電力と野村不動産(株)が共同で実施するこの取組みが、
公益財団法人日本
デザイン振興会主催
「2023年度グッ
ドデザイン賞」
を受賞しました。
「社会のEVシフトに対し
て、
集合住宅管理の面から、
コストや合意形成の課題に一つひとつ丁寧に対応していく現実的
手法であること」
が評価され、
受賞に至ったものです。
電化の推進
九電グループは、
九州の電化率向上に貢献するため、
オール電化の推進やEV(電気自動車)
の普及促進など、
お客さまのニーズや社
会環境の変化に応じたエネルギーサービスを提供しています。
家庭部門
高効率給湯機であるエコキュートやIHクッキングヒー
ターを中心としたオール電化の推進
業務部門
設備の運用状況やエネルギーの使用状況に基づいた
個別提案の強化
(エネルギー効率が高いヒートポンプ
システム等)
産業部門
ヒートポンプ等熱源転換機器の技術研究
生産工程における幅広い温度帯の電化提案
運輸部門
社有車
((注記))
の100%EV化
EVを活用した新たなビジネスモデルの検討
(集合住
宅向けEV充電サービス
「PRiEV
(プライブ)」等)
((注記))
特殊車両を除く
家庭部門 業務部門
IHクッキング
ヒーター
エアコン
太陽光発電
太陽光発電
高効率ヒート
ポンプ給湯機
高効率ヒート
ポンプ給湯機
高効率ヒート
ポンプ空調機
事務所
事務所
調理室
社員
食堂EV(電気自動車)HEMS(エネルギー管理) BEMS
(エネルギー管理)
電化厨房
蓄電池
蓄電池
しかく2050年のオール電化のイメージ
主要課題
電化の推進、
省エネの推進、
環境負荷の低減
地域と
ともに取り組む
Topics/EV充電サービス
「PRiEV
(プライブ)」を用いた
EV普及の取組みがグッドデザイン賞を受賞
2‐A
九電グループは、
自治体等が所有する森林からのJ‐クレジット創出支援を行っており、
創出したJ‐クレジッ
トは、
企業の生産活動
等のカーボン・オフセット((注記)1)
に活用されています。
((注記)1)
クレジット(省エネ設備導入や再エネ利用による
「CO2排出削減量」
や適切な
管理がなされている森林による
「CO2吸収量」)を活用し、
削減が困難なCO2
排出量の全部又は一部を埋め合わせること
FSC®
(Forest Stewardship Council®
/森林管理協議会)
認証
とは、
適切な森林管理を認証する国際的な制度です。
消費者が
FSC®認証材を選ぶことで、
持続可能な森林資源の利用と保全を図
ることができます。
また、
適切な森林管理は、
CO2吸収量増加にも
つながり、
カーボンニュートラルの実現にも貢献します。
九州電力・三井物産(株)・日本森林管理協議会
(FSC®Japan)
は、
FSC®
認証材の価値向上に向け、
国内のFSC®
認証取得者や木材流
通を行う企業等、
約30団体とともに、
事業アイデア検討ワーク
ショップを実施しました
(2024年1月〜6月)。
今後も、
FSC®認証材の
普及・拡大に向けてさまざ
まな取組みを行います。
((注記)2)
上記の他、
宮崎県において、J‐クレジッ
ト創出・活用に関する説明会及び森林所
有者に対する個別説明を実施
((注記)3)
創出見込量
(合計)
は現時点での想定であり、
クレジッ
ト発行時に詳細を算定
森林関連ビジネスを通じたカーボンニュートラルの推進
ワークショ
ップの様子
サーキュラーパーク九州(株)
(鹿児島県薩摩川内市)
福岡県久山町 8年間
(2021年度〜) 約1,500t‐CO2
九電社有林
(大分県由布市他) 16年間
(2021年度〜) 約24万t‐CO2
福岡県北九州市、
大分県玖珠町
8年間
(20222324年度〜)
約13万t‐CO2
(12者合計)
熊本県内12者
(自治体8者/民間4者)
〔熊本県委託事業〕
J‐クレジッ
ト創出に向け準備中
支援先
(創出者)
((注記)2)
創出時期・期間
(予定) 創出見込量
(合計)
((注記)3)
九州電力は、
生物多様性に関する世界目標である
「30by30目標
((注記)1)」に貢献するため、
環境
省の
「30by30アライアンス」
に参加しています。
2023年10月には、
2019年に育林100周年を迎えた当社社有林の一部
(大分県竹田市の
平治岳周辺)
が、
環境省より
「令和5年度前期自然共生サイト
((注記)2)」として認定されました。
((注記)1)
2022年12月に実施された生物多様性条約COP15において定められた、
生物多様性の世界目標
「昆明・モントリオール生物多様性枠組」
の主要な目標であり、
2030年までに陸域の30%と海域の30%の保全を世界各国が目指すもの
((注記)2)
民間の取組み等によって生物多様性の保全が図られている区域を、国(環境大臣)
が認定する取組み
環境・エネルギー教育「Qでん★みらいスクール」
子どもたちを中心に、
出前授業や環境教育等のさまざまな
「学び」や「体験」の場を提供し、
自然を大切にする心を育みます。
九州各地で次世代層向けの講座やイベントを行っているほか、
VRやCGを活
用した
「バーチャル発電所見学会」・「間伐体験プログラム」
を実施しています。
小学生を対象に実施した
「間伐体験プログラム」
の様子
J‐クレジッ
ト創出・活用支援 FSC®
認証材の普及・拡大
(FSC®C018956)
2‐B
Topics/
「自然共生サイト」
の認証を通じた30by30目標への貢献
資源循環の拠点「サーキュラーパーク九州」構想実現を目指した取組み
2023年7月の
「サーキュラーパーク九州(株)」
設立以降、
多くの企業や団体の方から、
廃棄物の取
扱いに関する相談や再資源化への協業の提案等をいただいており、
「有限な資源といかに向き合
い、
地球を次の世代にいかにつないでいくか」
との考えが、
社会全体に浸透してきていることを実
感しています。
サーキュラーパークでの資源循環の取組みを通じて、
このような地球の未来を前向きに考える
仲間たち をリードしていきたいと思います。
九州電力
立地コミュニケーション本部
電源地域共創グループ
佐藤 雅美
旧川内発電所跡地
(鹿児島県)
を資源循環の拠点
「サーキュラーパーク九州」
として位置づけ、2024年4月には企業や地域の廃棄物を再資源化する
「リソーシング事業」
を開始しました。
サーキュラーパーク九州では、
企業・地域の廃棄物の再資源化を進めるとともに、
企業や大学等のもつ資
源循環に関する技術と知見の活用や薩摩川内市との協力による実証実験等により、
資源循環に係る課題解
決に向けた社会実装に取り組むことと
しています。
これらの取組みを通じ、
九州から日本全体へ資源循環の
輪を広げていくことで、
循環経済と脱炭素化の推進による持続可能な社会の構築に貢献してまいります。
V O I C E

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